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学童野球マガジン vol_03の紹介

「学童野球Magazine vol_03」の紹介です。(5月23日に発売されてましたが、購読が遅くなりました)

特集「夢へと続く道 山田哲人」「スイング動作解説(連続写真)」「上達イロハのイ ココロのヒ・ミ・ツ」「野球用語のABC」

第3号の巻頭はヤクルト山田哲人選手。小学時代の宝塚リトル李総監督が語るエピソードで、体はそんなに大きくなかったが、早い段階からタイミングの取り方や、軸回転で自分のポイントで打てるのが長けていて、飲み込みが早く教えがいのある子だったそう。父と中学卒業まで毎日シャトル打ちを続けられ、才能だけでなく、努力家であることもわかります。負けず嫌いで完璧主義、怒られないタイプという性格面も紹介されています。
トリプルスリーを3度も達成している山田選手のプレイスタイルは、子供たちのお手本間違いなしですね。小学生時代は、今のような足を上げた打撃フォームではなく、すり足ステップだったそう。
今回は投球ではなく、打撃フォームのスイング解説で、こちらも山田選手の連続写真。写真で見ると、本当に構えがよく、グリップが最初からトップの位置にあり、ほとんど動かずいつでも振り出せる形です。解説にある通り、左足を高く上げてから踏み出して着地する直前まで軸足(右足)のヒザがスパイクの真上で安定しています。この安定した軸足が、足を高くあげてもブレずに正確なスイングができるんでしょう。まだまだ力のない子供たちには、足を高く上げて安定したスイングは真似できないでしょうが、構えや軸足が動かず、前に突っ込まないのは参考になります。
ココロのヒ・ミ・ツは、試合での緊張や不安は、気持ちが弱いのではなく、経験が少ない、準備が足りないことだと書かれています。私も緊張するタイプでしたので、守備に自信がない時は、内野で自分のところに飛んでくるなと心のなかで思っていた時がありました。キャッチャーをやるようになってから、常にボールを受けるので、そういう気持ちはなくなりましたが(笑) 内面的なところは個人差も大きいですが、子供たちがどうすれば普段に近い形で力を発揮できるのか、練習で自信をつけたり、次のプレーを頭の中で準備したり、子供たちと一緒に確かめながら探っていきたいですね。
今回の野球用語のABCは「防御率」。自責点は大人でも難しいです。私も正しく理解できているか自信がありません。学童野球では、スコアブックも曖昧だったり、自責点がいくらかというより、失点がいくらかになってしまうことが多いですね。

特集1 野球入門「スローイング」きれいな投げ方は一生の宝

特集タイトルにあるように、肘・肩の負担が少ないきれいな投げ方を身につけてほしい。野球を長く続けるには本当に大切なことだと思う。私は小・中学生の頃は肘痛、肘を骨折してからは、無意識にかばってしまったのか肩痛を経験し、現役引退後の野球サークルで肩を壊してしまったので、投げれない辛さを痛感しているだけに、子供たちには故障させないよう指導方法を学んでいきたいと思う。
 「ジャイアンツアカデミー」の送球ドリル6種類と「多賀少年野球クラブ(滋賀)」「守山ボーイズ茎崎(愛知)」「西埼玉少年野球(埼玉)」「西伊興若潮ジュニア(東京)」の練習メニューが紹介されています。
その中でも守山ボーイズの良くない投げ方への直し方として、8つの悪癖具体例の診断と処方は非常に参考になります。実際にどこが悪いのか発見も難しく、目利きがいりますし、それを改善するにも理論や知識が身についていないと正しい指導ができない。経験則ではなく、指導者は学び続けることが大切ですね。
フィールドフォースのスローイングパートナーという自主練アイテムも紹介されています。個人的に試してみたいアイテムです。

特集2 「一死三塁の攻防」「低学年”ティーボール”のススメ」

今回の戦術特集は、1アウト(ノーアウト)、ランナー3塁。一般的なとり得る戦術比較として①強攻 ②スクイズ ③エンドラン ④ゴロ・ゴー ⑤セーフティスクイズのについて、成功率や打者、走者の難易度など9つの攻撃観点と、内野守備隊形(定位置・中間・前進)での失点の可能性を、★5段階で考察。そして、豊上ジュニアーズ(千葉)の「ゴロ・ゴー」「セーフティスクイズ」における約束事や考え方、練習法が紹介されています。
「ティーボール」のススメでは、日本ティーボール協会の吉村理事長より、協会発足の背景として、1979年に学校教育からソフトボールがなくなり、野球の底辺がなくなり、衰退期がくるとの危機感から、学校教育へのベースボール型ゲームを再導入するために考えを巡らせたと語られています。
私が生まれた頃まで、小学校の授業にソフトボールがあったことも驚きですが、1998年の学習指導要領改定でベースボール型の授業が戻り、ティーボールが3,4年生の体育編に明記され、この年には第1回全国小学生ティーボール選手権大会も開催されたそう。小6の娘に「ティーボールやったことある?」と聞いてみたら、うん、打つやつね!って言っておりました。
(私が小学生の時は、ちょうど空白期間で今から思うと残念)

特集3 NPB12球団ジュニア選考会情報

1ページだけなので特集3というほどではないけれど、NPB12球団ジュニア選考会のスケジュールが紹介されています。まだ詳細が決まってない球団が多い印象ですが、一次、二次、最終選考というステップの球団が多く、難関であることは間違いないですね。

連載コンテンツ

キッズ専門トレーニングでは、学童期に引き上がる能力と野球上達の図式として、基礎能力(重心コントロール、コアスタビリティ、SSC:ストレッチ・ショートニング・サイクル)、運動能力(バランス、敏捷性、瞬発力)、コーディネーション(空間、時間、出力)の関係が示されています。今回は、基礎能力の重心コントロールについて、走塁や守備での動き出しや切り返し動作で重要となるのが重心コントロール能力で、重心を崩すことを意図的に組み込んで鍛錬することで能力が高められると書かれています。エクササイズは、だるま(股を開いて足の裏を合わせて座り、足の甲を手でつかんだ姿勢から前後や一周転がる)、ミニハードルを使ったサイドジャンプが紹介されています。だるま一周は、自分ができるんだろうか?とちょっと不安になりました。(子供たちに教える前に試してみないと、、、)
ケガ予防では骨が伸びる仕組みと運動リスクについて説明されています。骨の成長の鍵となる「骨端線」を知ったのは私は最近なのですが、怪我でもしないとレントゲンを撮らないし、子供の骨の状態を確認する機会もほとんどないわけですが、本当は過渡な負担が掛かっていないか、成長期には定期的に検査できる環境が整うと良いのかもしれません。
審判ノウハウは本塁付近の打球判断として、ホームベースからバッターボックス内の一塁、三塁側のラインへ続くエリアのフェアゾーンや、打席内のフェアゾーンの打球が打者に当たった場合の判定が解説されています。
野球弁当(栄養学)は、「暑くなる時期の野球弁当 腐らせずにおいしさを保つコツ」食べても体重が増え
ない」をテーマにした内容。

今号は、スローイングのドリルが豊富に掲載されているので、前回に続き、低学年コーチにオススメの内容です。
我がチームは、今年になってから、まだ1〜3年生の新加入が少ないのが悩みです、、、


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