2021.12.16 東京と不眠症

11月末で仕事を辞めて1週間ほど地元に帰省していた。
物理的に母の料理を食べて太るため。東京の喧騒から逃げるため。
まあスマホを見ることも減り基本は車移動で浄化されたような気もするのだけど、とにかく母が重くてこれからは2泊が限界だと思った。

1週間くらい帰省していたけど母の運転で出かける予定の前になると胸やけがして気持ち悪くなる始末。
何がそんなに嫌なのか考えてみたら境界線を超えて尽くしてくるし常に監視してるからだった。
「あれ、トイレ全然いかんやん、行っとかんかい」と言われたの、かなり引いた。

いつまで経っても母の元にいると自立できなくて、昔から自立心が強かったからこそ出来ることまで手を出してくる過保護に苦しんだ。また本来感謝するべき親を嫌いだと思うことから罪悪感で疲れてしまった。
今なら丁寧にお断りすることや、これは自分でやることだと判断して伝えられる。やっと少しは賢くなれた気がするのだけど、それがやっぱり毎日になると考えることも抵抗することも諦めてしまい自己嫌悪のループ。

東京に戻ってきた。
私は今、山手線の繁華街から徒歩圏内に住んでいる。
昔下北沢に住んでいたこともあるけれど、そのときと同じ気持ちになってうまく時間を使えなくなっている。

「遊びに行く街」として位置されるような生活圏内は独り身に厳しい。
夜中になればスウェットで出歩くこともできるけれど、外見で判断すると若い女が「だらしない服装」で外出していることが浮く街だ。メンヘラに理解のある下北沢とSHIBUYAの違いはここかもしれない。

いつも関わりのない他人の目を気にしている。客体の性に生まれたからなのか、平均身長よりも10cmくらい低いからなのか、隣にパートナーがいないからなのか。
東京は自分を見つけないと幸せになれないの?
隣の芝は青いどころか虹色で劣等感を持とうと思えばいくらでも悲しくなれる。


誰かと一緒にいたほうが安全で、ときどき擦り込まれたジェンダーロールに沿った守られる生き方を望んでしまうこともある。でも気を遣うを超えてケアまで二人分抱えたりできないし。
母のように生きる理由を他人に預けないために踏ん張っているのだ。

もう少し成長して自分の機嫌は自分でとれるように、一人の時間も有意義に過ごせるように、どんな1日でも後悔しなくて済むようになってからじゃないと。
今もまだ人と関わるといつか迷惑をかけてしまいそうで怖い。
傷つきたくもないし好きになった人がいたとしたら嫌われたくもない。
相手に求める理想の前に自分に求める理想が高すぎる。

仕事を辞めてから一度気を遣うこともやめてフットワークにまかせてマッチングアプリで会ってみたけれど「これがつまらないってことなんだ」と思ってもっと楽しませられるように自分頑張れよと思った。笑
がんばる必要なんてないんだけどさ〜(?)
たまたま業種が近くて話せることがあったもののこういうのが合わないと言うんだなって思い出した。

人とオフラインで話すことから遠のいていてもっとコミュニケーションの感覚を取り戻したいと思った。
田舎にいると自分の話をほとんどしない。家族か親戚か同級生か地域か、そんな不在の誰かの話ばかり。


リモートワークの一人暮らしも飽きてきて、また夜の街へ繰り出すことにした。
どんどん自分の時間が減っていくけど気が向いたから。
本名で生きなくていい世界で出会う、一見ふつうの女の人になれる空間に居たいのかもしれない。

我ながら環境の良い場所を見つけてしまった。
残念ながら昼よりも時給は高い。
身を投げうることはしないけど、できることなら本職で時給換算したときが最高時給になる未来を目指していきたい。

(いま、おそらく本職が最高時給になりました。生きていけてる。2024.09.14追記)

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