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この世に生まれてきた意味 30代前編

こんにちは

ほぐしびとwordsです。

30代の私は持病の喘息との戦いでした。ストレス…これが一番悪化させた原因なんだなぁ。

父の立ち上げた会社の一員となり、期待に応えなければ、みんなの足を引っ張らず父の参謀として頑張らなきゃと…自分に鞭を打っていた。カメラマン、録音技師、画像編集者、メイクさん、スタイリストさん…みんな自分達の技術があって楽しそうに仕事をしている。私は…何もない。ないからこそ必死についていくしかない。

寝る暇もなく出来上がったマザーテープを届けなきゃいけない…日帰り東京。テープを渡してすぐ帰る…気合いの日々だった。

28才で初めて死ぬかもしれないってぐらいの喘息になった。その日は撮影が地方であるからすべての機材を用意して車に積まなきゃいけないのに…息が出来ない。吸入しても無理だ…意識が飛んだ。

病院で処置されている自分を上から眺めている。てかなんで私は自分を見ているんだ?体に戻らないと…ブインと身体に戻る。苦しい。まだ息がしにくい。生きてるから苦しいんだよなと頭ではわかるが…こんな苦しんで生きていかなきゃいけないのかな?私はなぜ生かされてるのか…子供達のため。ただそれだけとこの時は思った。

30才の春…仕事にも慣れたが職場での私の立場があやふやだから、スタッフに冷たくされる。父が社長だからこその居づらさ。父からの伝言をスタッフに伝えても『聞いてません』とうそをつかれる。私のマグカップが隠される。糞みたいな大人のいじめ。なんて小さいヤツ等なんだろう。構わずにいようとしても…仕事に支障をきたす…そんな時また喘息が出る。職場でまたもや倒れてしまう。

意識がない時の私は…夢の中?180度逆さまの世界が目の前にある。そこには亡くなった彼と悪友がいた。綺麗な草原で空気も澄んでいた。そこに行きたいのに針金の塀で行けない。そして彼と悪友も怖い顔をして睨み付けてくる。『まだ来るところじゃないだろ!帰れ』私は泣く。『お願いだからそっちに行かせて』声にならなかった…どんどん暗やみの方に引きずられ意識を戻す。またこの世に戻されるんだ…キツいなぁ~。

入院生活3ヶ月…久々に子供達の顔をゆっくり見ながら話が出来る。私は…母と同じことしていないか?忙しくて構ってあげてない。こんな事していたら私をまた作る。絶対にダメなこと。

『母さぁ~二人が大好きなの。今の母は病気ばかりで寂しい思いさせてごめんね。仕事ばかりでごめんね。退院したらいっぱい遊ぼう』子供達は私にとって宝物だ。キチンと私の気持ちを話す。隠さず話す。それに子供達は応えてくれる。『寂しいけど、いなくなる方が悲しいから…もう死にそうにならないで…』泣いた。あの世で帰された意味がわかる。私は守るものがあるから…やらなきゃいけないことが山積みだ。

父にしっかり今の私の気持ちを話す時が来たんだ。子供達のためにも私は倒れていられない。必死に働いてばかりいるのは違う。楽しく元気に働かなきゃいけないことを。そして職場での周りからされてることも…父は耳を傾けてくれる。信じた…が…

父は何も言わない。何もしなかった。聞くだけ。行動もしなかったんだ。父は運営でつまずいていたから…私どころじゃなかったんだ。

その年の10/22父は命を絶った。ダンプと正面衝突。即死だった…

大雨が降る日だったんだ。父はマザーテープを届けると言って、軽トラに乗って出掛けていった。14:15事故。見通しは良い。法廷速度も守っていた。ふと何かに摘ままれたんだろう。警察は後ろの鞄を取ろうとしてハンドルを切ったんだね。まぁ死人に口無しだけねと…だけど私には見えたんだ。父が自分自ら突っ込んで行くところが…

母や兄は自殺ではないと言い切った。それで良いと思った。母は父が亡くなってから一人で暮らすことが出来ないぐらいに落ちていた。鬱になっていた。『お前が一緒に住め!俺は嫁が可哀想だから一緒には住めないから』兄が私に母を押し付けた。今までの事を考えたら兄が見るべきなのだが…母は『マー君と一緒がいい。あんたはイヤ』毎日のように言われた。そのせいか子供達は母の事が大嫌いになっていく。仕方ない。

読んでいただきありがとうございますm(__)m30代前半と言うより30才の時ですね。たくさんの人に振り回され、また家族にも振り回される。いつも同じ場所でグルグル回されていた感じです。でも抜け出せるんです。自分の意識しだいで…だから今があります。毎日を必死に生きるのではなく、明日が無くなっても今日が満足出来るように生きれば良いんです。自分を誉めて次に来るチャンスや体験に恐れずに立ち向かえばいい。それだけなんです。これが出来るまでに40年かかりましたが…

次回は30代中編です。ありがとうございました。


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