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この世に生まれてきた意味 転校編

こんにちは

ほぐしびとwordsです。

今回も私のこれからの成長の為に振り返り人生を書いていきます。

転校初日。真冬の札幌は皮膚にトゲが刺さる寒さ。だけど私は長ズボンを履きたくない。気持ち悪いから。どんなに周りに促されても断固拒否。父は優しく諭すも母は無理やり履かせる。嫌なことを無理やりやらされる事の為にここに来たんじゃないのに…悔しい、悲しい。キツネが囁く…笑え。誤魔化せ。

私はランドセルに短パンを隠し入れる。

父に連れられ学校に向かう。父は先生に私を預け帰っていった。

初めての転校。挨拶をする私の発する言葉にみんなが笑い出す。名古屋弁と北海道弁の違い。私は勘違いする。人気者だと。教室中のざわめきが心地よい。志村けんになりきる私。

家にいるよりずっと楽チンな場所が学校と知る。やりたいことが出来る。ホッとした。休憩時間にトイレに行き短パンに履き替える。はぁ~窮屈だった。解放された気分になる。

新しい友達は名古屋弁に興味津々。

『でしょ~』男の子が使うとオカマだと思った。

『だべさ』『したっけ』『~ささる 』『しゃっこい』『なまら』『かっちゃく』『しばれる』『はんかくさい』『ちょす』『ばくる』『こわい』

すべてがはてなの世界。宇宙人ばかり。

私はまた嘘つき笑顔で知ったかぶり。そんな中に私にロックオンした男の子がいた。松本。『なんで半ズボン履いてるの?』私は嘘をつく。『長い足を見せるため』と。どう考えても分かりやすい嘘。松本は『傷だらけの足。なした?』なした?なした?って何?困った。わからないワード。『かっちゃいたの?』またわからないワード。もうパニック。でも松本は優しかった。『俺も~』って掻き散らかした肌を見せてくれた。アトピー仲間発見。よくよく見ると顔や手のひらが私と一緒。親近感が沸く。『俺も明日から半ズボン履くかな?かっちゃきやすいもんな』私は満面の笑顔でうなづく。本当の笑顔だ。初めて私を受け入れる人が出来たんだ。これで寂しくない。悲しくない。最高な時間だった。

転校初日はみんなにちやほやされ、構って貰えて幸せだった。明日も明後日も学校は自由。パラダイス。

ただ…当分の間、女の子の友達は出来なかった。それはどうでも良かった。めんどくさいから。何かを含んだような話し方をする女子が嫌いだった。男子はまんま感じたまま動く動物。私もその部類だ。

先生にはよく怒られた。女の子らしくとか落ち着きなさいとか…私に出来ない強制をしてきて窮屈だった。札幌に来てから大人が大嫌いになった。

読んでいただきありがとうございますm(__)m

次回は私の能力を知った母が見えない世界の修行を共にする事になった経緯をお話します。


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