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「すべて出せば何かが動く」うんこから学んだプロセスエコノミー

みなさんこんにちは、
グラフィックデザイナーのウエマツです。

今回は、2/14に行われた、アートディレクターの前田高志さんのトークイベントでの学びを書いてみたいと思います。

デザインノートPremium
前田高志の全仕事「デザインの攻略本」刊行記念トークイベント
「SNS時代のデザイナーの幸せな働き方」


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「デザインの手の内は隠さず、全部モロ出ししろ」

とても印象的だった。

「アイデアは盗まれる」
「ノウハウは自分だけの武器にしておきたい」
「手の内を見せるのはプロとしての価値を下げる」

そう考えるのが普通だと思う。
だけど、前田さんは違った。

出せば出すほど相手からは"底なしの存在"に見えるから全く隠さず全部出せという。
「モロ出し」だ。

それよりかはプロセスの方が大事。

なぜなら、
ノウハウなんてものは見たからといってすぐ真似できるわけじゃない。
「同じツールを使っても、同じ絵は描けない」し、
「同じ手法を学んでも、同じセンスは生まれない」。

だからこそ、むしろ積極的に出せ。
「この人は、こんな考え方をするんだ」
「この人に頼めば、面白いことになりそう」と思われたら勝ち。

仕事は、「実績」ではなく「信頼」で決まる時代。
隠す方が恥ずかしい、と考えを改めた方がいいのかも知れない。


うんこ漏らしてちょうどいい。

SNSでの発信でも同様。
「うんこ漏らしました」
と、投稿しても世界は何事もなかったかのように回る。

そう、他人の失敗になんて大して興味がないのだ。

同じことが仕事にも言える。

「これ公開していいのかな……?」
「このデザイン、まだ完璧じゃないし……」
「もっと良いものを作ってから発信しよう」

いやいや、
そんなことを考えてるヒマがあったら失敗してもいい。
「ちょっとこれ作ってみました!」でいい。
とにかく出すことが大事なのだ。

だから前田さんは
「仕事は隠すな。モロ出ししろ。」という

うんこ漏らしても誰も覚えてないんだから、
作ったものだって、気にせず出せばいい。

出せば反応が生まれる。
反応があれば、そこから会話が生まれる。
会話があれば、次の仕事につながる。

逆に、
「まだまだ完成してないから」と出さずに温め続けたまま死蔵したデザインたち。
それをもったいないと思った方がいいのかも……

「モロ出し」することで、チャンスは広がる。
SNSでも、ポートフォリオでも、プレゼンでも、
「これが今のベスト!」
と胸を張って出す。
失敗もネタにする。

仕事は、完璧になってから出すだけのものじゃなくなっているのかもしれない。


うんこからプロセスエコノミーの本質を学んだ気がする。

まさか、うんこに嫉妬する日がこようとは……


今回のトークイベントは本当に学びが多かった。

  • スーパークリエイティブ状態になれ。

  • 自分のやりたい仕事は自分で作る。

  • 仕事くださいではない、お客さん側から来てもらう。

  • 値下げはお互いに不幸になる。

  • 常に頭をグニャグニャでいる。


などなど。

でも、気づいてしまった。

「結局、うんこに全部持っていかれた。」

前田さんの話はどれも面白くて刺さるものばかりだった。
なのに、なぜか脳内にこびりついて離れないのは
「うんこ漏らしてちょうどいい」
というフレーズ。

だけどよく考えたら、これが今回の本質だったのかもしれない。

未完成でもいい。間違っててもいい。
とにかく行動すれば、誰かが見つけて何かが動く。

結局成功するのは、
「挑戦する人」「手を動かす人」。
そして、やらない人だけが、時代の波に取り残されていく。

「モロ出し」には勇気がいる。
でも、それをやった者だけが未来を切り開ける。

うんこから学んだプロセスエコノミー。

デザインも仕事も全部「モロ出し」で楽しんでいこうじゃないか。

そう思わせてくれる最高に楽しいトークイベントでした。




前田さんに関する過去の記事はこちら。




というわけで、今回はこれくらいで。
以上、ウエマツでした〜

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