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パドルのコンケーブについて
※あくまでSUP上級者の方々に質問攻めして得た知識の共有の場ですので、諸説ありです。参考程度にご覧くださいませ〜★
コンケーブの特徴
SUPのパドルにあるコンケーブとは、ブレードの漕ぐ側にある窪みの部分です。コンケーブがあると、水をしっかり掴んで(キャッチして)漕ぐ事ができます。
SUPをより速く漕ぐには、水をキャッチする技術が重要です。極端に言えば、コンケーブがあれば、ちょっとキャッチが下手な人でも上手くキャッチができる設計になっている、という訳で...笑。
しかし、コンケーブのおかげでしっかりキャッチができる分、漕ぐ時の水に対する抵抗が大きいので体に負荷はかかります。長距離を漕ぐ場合は、その負荷の積み重ねにより体力を消耗しやすくなります。
「え、じゃぁ体力がそんなに無い人はどうすればいいの?」
そんな方は、ブレードのサイズを小さくするか、コンケーブの窪みが浅いパドルを試してみてください。肩周りへの負担は減るので、軽く漕ぐことができます。
また、コンケーブ有りのパドルは、パドルを入水して足の横ぐらいまでゆったり漕ぐ、ロングストロークで漕ぐ方に合っていると言われています。なぜなら、漕ぐ回転数が比較的少ない分、コンケーブによる負荷を感じる回数も少ないからです。長距離を漕ぐとトータルの漕ぎ数も少なめやから、疲労の蓄積も少ないという考え方です。
一方で、キャッチの一瞬だけ力を入れて漕ぐショートストローク派の方は、コンケーブの負荷を感じる時間が少なくなり、疲れずに、なおかつコンケーブを活かして速く漕げる、という考え方もあります。
STARBOARDのLIMAや、BLACK PROJECTのHydro Flow-X はコンケーブが深く、体への負荷が大きいのでパワーがある方に向いています。
(ブレードサイズSやXSは、パワーがそんなに無くてもしっかりキャッチできる設計。)
BLACK PROJECTのHydro TEMPO-Xはコンケーブが浅めなので、軽いのにキャッチがしっかりできる優れもの。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75190154/picture_pc_70f176992889c97ba66c675d54138183.jpg?width=1200)
中央:STARBOARD LIMA
右:BLACK PLOJECT Hydro Flow-X
コンケーブが無いパドルについて
一方、コンケーブ無しの平らなパドル(KKパドル等)は、クロールの掌のように、平らな手で水を掻くイメージです。漕ぐ力がダイレクトに伝わりやすくなっているのが特徴です。このタイプのパドルが向いている方は以下の通り:
キャッチが上手くできる
漕ぐ回転数が多い
コンケーブ有りと比べると水は掴みにくく、キャッチができてないと空振りというか...スカーっとなります。ロングストローク派にとっちゃ水がブレードの両サイドに逃げていく感覚があるかもです。
しかし回転数が速ければ、キャッチして水がパドルから逃げる前に次のキャッチに入るので、回転数の速い方には軽く効果的に漕げるのです。
キャッチができてるかチェックするために、コンケーブ無しで漕いでみても面白いですね。
コンケーブ有無の選択
一概にこうだ!とは言えませんが、パドルを選ぶ際にコンケーブ有りと無しのどっちが良いか迷う方に、以下の通りまとめてみました。参考程度にご覧ください。
【コンケーブ有】
✔︎ロングストローク派
✔︎コンケーブにキャッチを導いてもらいたい
✔︎パワーがあればブレードMサイズ
✔︎パワーに自信ないならブレードS/XSサイズ
✔︎キャッチの一瞬だけ力を入れる
ショートストローク派
【コンケーブ無し】
✔︎ショートストローク派
✔︎自分でキャッチを確立していきたい
✔︎既にキャッチが上手くできる
✔︎コンケーブの負荷で疲れたくない
上記の項目は、個々の体格・骨格・筋力・体の癖・好みと時代によって考えや適性が変動します。
ちなみに
ちなみに私は、STARBOARDのLIMA ブレードサイズSを愛用中です。左肩脱臼の後遺症により力が無いのでこれをチョイス。長距離を漕いでも肩周りはそんなに疲れません。それでも、しっかりキャッチができたら水の抵抗をすごく重く感じることができます。
LIMAはスクープと言うスプーンみたいなカーブがブレードの先端にあり、より水を掴みやすい設計になっています。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75137909/picture_pc_09346570e02395d97c226142cd004b2a.jpg?width=1200)
さいごに
コンケーブ以外にも、ブレードの重さ、シャフトの硬さと肌触り、グリップの形など、様々な機能の影響を受けて一本のパドルが成り立っています。結局は、漕いでみて体感し、自分のレベルと身体と感性に合ったパドルに出会えるのが良いんじゃないかと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました😊 パドル選びのひとつの参考になれば幸いです。