NFTの教科書【読書メモ】
NFTって何?ってことで参考図書を探してたところ、わかりやすいタイトルの本があったので購入。それが「NFTの教科書」。その名の通り教科書でした。NFTに関する内容が網羅的に紹介されている。浅い内容から法律の難しい内容まで書いてあるので、この1冊をしっかり理解できればとりあえずNFTの現状は把握できると思います。NFTについて知りたい人は、まずこの本を読むのがベスト。
どんな本か知りたい方は下記記事がおすすめ
上記記事の内容をより詳しく紹介してる本が「NFTの教科書」です。本の要約に近いのでどんな本か知りたい方は上記をご覧ください。
ということでこのnoteでは自分なりにNFTをまとめてみました。詳しい方がいて、もしこの内容が間違ってたら遠慮なくご指摘ください。
ざっくりNFTをまとめると
NFTはブロックチェーンという技術を使ったデジタル上のモノです。
仮想通貨(ビットコインなど)はブロックチェーンをつかった通貨です。NFTでは「モノ」と書いたように色々なモノ(アートや音楽、ゲーム、チケット、証明書など)に活用できます。この色々なモノに活用できることがNFTの特徴です。汎用性が高いことが特徴。
NFTの前にブロックチェーンの補足
そもそもブロックチェーンがよくわからないという人がいると思いますが、そこはそんなに気にしなくて良いと思います。専門的・技術的なところは気にせずに単純にデジタル上の新しい発明がブロックチェーンなんだなくらいの認識でとりあえずは大丈夫。
それでもブロックチェーンを説明するとしたら、例えるなら「紙」です。
紙を使って価値を証明したり、交換できるようにしたものが「紙幣(お金)」です。
ブロックチェーンを使って価値を証明したり、交換できるようにしたものが「仮想通貨(ビットコイン)」です。
お金に円やドルがあるように仮想通貨にもビットコインやイーサリアムがあります。
昔は金貨とか金や銀などを使っていて大量に運ぶのが大変だったし偽造しやすかったけど紙を使うことで持ち運ぶのが便利になったし、大量生産できたり偽造防止もしやすくなった。紙ってすげーって言う感覚が、ブロックチェーンすげーって感覚に近いかなと。
専門的にいうとブロックチェーンで分散型相互管理が可能になることで中央集権的な管理からの脱却が可能になり、より民主的なシステムが構築できる。だと思いますが、これだとわかりにくいと思います。
そして使う側(一般の人)が、こんなのを気にしなくてもいいくらい世の中に普及していくはず。
で、NFTって何?
だったらNFTって何?ってことになりますが、例えるならNFTは紙にICチップやQRコードが添付されたものです。
つまり、その紙が固有のものだと識別できるものがついています。その識別するための記録方式(規格)が色々あります。一番よく使われてる規格がイーサリアム財団の「ERC-721」と呼ばれるもの。他にもたくさんあるっぽい。
このICチップがついた紙を利用して色々なモノに活用したら面白そうだよねってことでNFTが盛り上がってます。
NFTの活用方法
ブロックチェーンの主な特徴
・改ざんできない。コピーできない。
・追跡可能で誰でも閲覧可能
・価値そのものを移転できる
ブロックチェーンには上記特徴があります。
ブロックチェーン技術を使ったNFTのトレーディングカードは「改ざんできない。コピーできない。」ため希少性があり価値がでてきます。普通デジタルだとコピーするのが簡単ですが、NFTはコピーできないので数量限定のデジタルデータを創ることが可能です。
昔は近くの人としかトレーディングカード交換できなかったけど、デジタルだったら全世界が交換対象になります。
今までのトレーディングカードは写真や絵が印刷されていますがNFTはデジタルなので映像が流れたりします。
アメリカで流行ってるのが「NBA Top Shot」というNBA選手のプレー映像などが記録されているNFTトレーディングカードです。すごく盛り上がってるらしい。
また「追跡可能で誰でも閲覧可能」という機能があるため、転売された際に発売元にも一定の収入があるように設定することも可能です。
今までは転売されてしまうと元販売が儲からない(そもそも販売元が転売を把握できない)ことになってましたが、NFTだと転売した際に元販売にも収入が入るようにできる。つまりクリエーター(制作者)が儲かるようになります。海賊版で違法に稼ぐことができなくなる(誰が違法に使ってるかも追跡が可能なので、すぐバレる)。
そういう意味でもNFTには制作側にとって新しい価値があるし、正しいことを推進できる機能があります。NFTを活用した音楽やマンガなんかも今後増えてくると思います。
「価値そのものを移転できる」機能を使うことで、たとえばあるゲームで成長させたキャラクターを別のゲームでそのまま使う(活用する)なんてことも可能になります(互換性の課題はありそうですが)。
コピーできない希少性を活かせるため育成ゲームは相性がよさそうです。競走馬を育てるダービースタリオンなんかはNFT化したら面白そう。実際の競馬と同じくらいの市場規模になりそう(JRA頑張ってほしいなぁ)。
今までのゲームは時間の消費でしたけど、NFTゲームでは持っているアイテムを他のユーザーに売却してお金を稼ぐなんてことが可能になる。遊びながら稼げるNFTゲームはNFT領域で一番盛り上がっていくんじゃないかと思ってます。
NFTの課題
NFTっていいじゃん。って話なんですが、課題もたくさんあります。NFTの本を読めば必ず出てくる問題が「ガス代」
ガス代を一言で表すと、NFTの取引を行う際の手数料のようなものです。今はガス代(手数料)が高騰してて取引したいNFTより高くなってたりすることもあるそうです。
どうして高くなるかは専門的・技術的な話なので気にしないで大丈夫。いずれ解決します。この手数料が安くなった時には世の中にNFTを活用したサービス・ものがたくさん流通するようになると思います。
NFTで世界がどう変わるのか?
NFTを活用することで世の中の色々な仕組が変わっていきます。ひとつの例で言うと仲介手数料を取っていたようなサービスがなくなる。つまり中間マージンがなくなるので、高く売れたり安く買える。つまり経済が活性化します。
メタバースとNFT
NFTの話題になるとメタバースという単語も良く出てきます。メタバースとNFTの相性は良いです。
で、メタバースって何?って話ですが、簡単にいうとデジタル上の仮想空間です。良くある例だとアニメの「サマーウォーズ」や「竜とそばかすの姫」の世界観です。今後必ず来るといわれているデジタル技術?です。
仮想空間上の物やお金のやりとりをNFTでやれば仮想空間上の物にも価値をつけることができるのでメタバース(仮想空間)とNFTはセットで話題になります。
NFTは世界を変える
つまりNFTが世の中に浸透しているときには今ある既存の仕組みが変わっています。どう変わるのか(変わりそうなのか)を書くと長くなるので、別のnoteにまとめるとして、とにかく変わります。
変わるということはそこにビジネスチャンスがある。だから今、色々な企業がNFTの分野に参入している。
最近の大きな変化の中で同じようなインパクトでいうと、世の中にスマートフォン(iPhone)が出てきたみたいな状況に似てる。(技術的な側面でいうとインターネットが与えたインパクトのほうが似てます。)
今ではスマホなしでは生活できないと思います。今後数年以内にNFTがなくては生活できないみたいなことがやってきます。それくらい世の中にインパクトをあたえるものがNFTです。
世の中変えるようなサービスを生み出すんだ!
みたいな人はNFT関連の会社に転職するのがベストかもしれません。今後伸びていく会社にいけば収入も増えます(笑)
僕も数年以内には関わっていそうな気がします。
20年前に「これからはインターネット(Webサイト)だ!」と思って今の会社に入ったように、今なら「これからはNFTだ!」って思ってます。
【補足】Web3.0についてもnote書きました