【2024年版】DTM環境
Intro
14歳でギターを手にして、15歳で楽曲制作を始めました。
ラジカセ2台を使った力業のオーバーダビングからスタートし、TACAM 464 → YAMAHA MD4 とMTRの時代を経て、ACID → Studio One へとPCレコーディングの時代へ。
生まれて初めて作った楽曲のタイトルは…「BEAT ANGEL」です(即死
どうも、BEATNOID WORKS コンポーザーの植草史仁です。
これまでにバンド・アーティスト楽曲、ゲーム音楽、劇伴、効果音など、様々なサウンド制作とレコーディング・ミックス・マスタリングを行ってきました。
DTMerたる者、新機材・プラグインの導入などで、その制作環境は都度アップデートされますが、今回は2024年現在の自分の音楽制作環境をアーカイブしておこうと思います。
これがなくちゃ始まらない!
PCと外部接続機器!
まずPCのOSですが、自分はWindowsとmacの両刀使いで、どちらもDAWはPresonus Studio One Proを使用しています。
主に自宅でのスタジオワーク中心でWindowsのデスクトップ、出先スタジオレコーディングでmac book proをレコーダー的に利用するといった感じです。
オーディオインターフェイスはSteinberg UR242。
モニタースピーカーはYAMAHA HS5。
ヘッドフォンはSONY MDR-7506 と SONY MDR-CD900ST。
MIDIキーボードがnektar IMPACT GX61。
ミキサーなどの卓は今のところ所有していません。
至ってシンプルなハード構成で、基本的にうん十万する機材なんてのはありません。PCくらいでしょうか。
ただPCのスペックに関してはストレスのない環境で作業を行いたいので、CPU、メモリ、SSD、グラボにはそれなりに投資しています。(mac bookに関してはもう古いもので、戦力的に実作業はほとんど無い)
シンセ系音源
現在使用しているインストゥルメント系のソフトウェア音源は下記の通り。
現状やはりArturiaとVienna Instrumentsの使用頻度が高いですかね。
クラシック・オーケストラ風の楽曲の場合は、Vienna Instrumentsを中心にAlbion ONE。
発想・イマジネーションのとっかかりという観点でArturia。
シンセの音作りでCurrent、Gladiator、Serumの何れかといった感じです。
Gladiatorは最近使う機会こそ減ってはいますが、主にゲーム音楽で、デジタル系の音色や世界観が必要な時に重宝しています。(VRITRA HEXAやGRAND CROSS ReNOVATIONなどはほぼGladiator中心のサウンドデザイン)
ソフトシンセについてはそろそろNexusやOmnisphereあたりを導入してみたい。
ベース音源
ベース音源に関しては今のところ上記2つ。
以前は生音の場合、実際にベースを弾いて録音していましたが、編集・アレンジなどの作業においては打ち込んだもののほうがはるかに作業効率が良いので、最近はほぼソフトウェア音源でFIXまで持っていくことのほうが多いです。
必要に応じて最終的に弾いて録音したものに差し替える事もありますが、最近のはクオリティも高く、打ち込み技術がなくてもそれっぽいところまでは持っていけます。素晴らしい事です。
ドラム音源
ドラム音源は上記2つ。
昔からToontrack社の製品が好きで愛用しています。
導入コストもそれほど高くなく、かつクオリティも信頼できるものなのでかなりおすすめです。
この母体をベースに、必要に応じて各ジャンルに特化した追加音源を別途揃え、沼にハマっていく。
打ち込みの利点は作業の進行状況に関係なく、ドラムセットの変更はもちろん、被りやアンビエンスの調整もできるので作りながらもサウンドを追い込んでいけるところでしょうか。
生ドラムのスタジオ録音とミックス作業は本当に地獄なので、手軽に打ち込んで色々いじれるドラム音源ってのはよくよく考えるとマジですごい。
音声合成
音声合成においてはVOCALOIDとして初音ミクが有名で、自分も一時使ってみたことがありますが、Synthesizer Vの登場により本格的に導入。
主に楽曲提供の際のデモの仮歌などで利用しますが、自バンドの楽曲のメインボーカルとしてもゲスト参加してもらいました。
リアルかつ違和感のないレベルの歌声で、音声合成の技術もここまで来ていたのかと驚愕したのを記憶しています。
これから音声合成を導入するならSynthesizer Vをおすすめします。
歌声データベースの個人的おすすめは、AI対応、収録言語英語の「Natalie」さんと「宮舞モカ」さんですかね。
エフェクト関連
エフェクト系はStudio Oneにあらかじめ用意されているものと、上記のものを所有しています。
音圧・リミット関連で以前はWAVESプラグインを利用していましたが、
IK MultimediaのStealth Limiterを導入してからはこれをずっと愛用しています。(重いので制作時はT-RackSのBrickwall Limiterを代替で使い、書き出し時にStealth Limiterを使用)
コンプレッサーは色々試しましたが、今のところT-RackSのClassic Compressorで落ち着いています。
イコライザーは単体トラックにPresonusのPro EQを使い、マスターにT-RackSのClassic EQを使用。シンプルかつM/S処理も行えて良いです。
Ozone 10はマスタリングにおいてのAI機能に触れてみたかったので、どんなものかと試しに購入してみましたが、自分にはちょっと合わず、実務ではほとんど使用していません。
その他、ボコーダーにTAL-Vocoderや、グリッチサウンドを作るときにIllformed Glitch 2、ディレイにReplikaなど。
ギター・アンプシミュレーター
自分はギター弾きなので一応あれこれ触っていますが、メインではNative InstrumentsのGuitar Rigを長年利用しています。
個人的な感覚としてはGuitar Rigはオケ馴染みが良いのと、エフェクターの種類も豊富でアンプの鳴りというよりは、ギターサウンドの総合的なサウンドデザインが手軽に楽しめるのがポイントかなと思います。
昔からエフェクターで音作りをするタイプだったので、アンプに対してはあまり拘りがなかったのですが、AmpliTubeとTONEXは学びも兼ねて最近導入。
アンプの鳴りがリアルなので弾いていて気持ちが良く、ギターが主役となるトラックでは今後使う機会や環境移行があるかも知れません。
ちなみにライブ演奏の際は、Boss GT-1000というマルチエフェクターを利用してますが、レコーディングにおいては一切使用していません。
Outro
と、まぁ長くなりましたが、以上が2024年現在の、しがない音楽人のDTM環境でございます。
DTMerにとって、使ってみたい音源やエフェクト関連のプラグインは無限の如く。
近年、ブラックフライデーやらサイバーなんちゃらでプラグインのセールなどありますが、そんな時でも躊躇せず、気になったプラグインを導入できるくらいの人間に、俺はなりたい(死
それではみなさま、良きDTMライフを!
Fumihito Uekusa
Linkage
プラグイン購入の際によく利用しているサイト