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勝手にファンレター:バイク川崎バイク

彼は一発屋なのか、天才小説家なのか。(この記事の結論としては、どちらでもない。)

BKBネタのみで最近じわじわ来ている一発ギャグ芸人のイメージ。
ただどこかミステリアスな雰囲気を感じるのは自分だけだろうか。沢山の後輩芸人が彼を慕い、仲良さそうにしている様子を画面越しで見ていると、ただの一発屋BKBだけではないような気がしてきた。これを機に少しBKBを詮索してみた。

ネタの中で『BKB』というフレーズを多用し、身の回りの事を何でも『BKB』にして表現し、最後に両腕を広げて「ヒィーーーアッ」と叫び、全身でBKBの文字を作りながら「ススス!」と言う。

wikipediaより

文章としてみたら恐ろしいほど面白くない。これが彼の全てだとしたら、テレビに出てくること自体が奇跡だ。

ただ、これは彼の一部であり。実は他の才能がある。どうやら文才がすごいらしい。

2020年、自粛生活の中で、毎朝8時19分(バイク)に作品投稿サイト「note」にアップしていたショートショートに対して出版社から声がかかり、『BKBショートショート小説集 電話をしてるふり』として書籍化された。『世にも奇妙な物語 夏の特別編 (2022年)』(フジテレビ)ではその中の一篇「電話をしてるふり」が実写化された。

結局売れる人には軸がある。軸がなければ、”BKB”なんて何にも面白くないギャグだ。彼の面白さは、文才という才能を微塵も感じさせない芸を全力でやってることだろうか。人の評価は気にせずに自分の楽しいと思えることを続けること。それを周囲に見せて反応を得続けることを学んだ気がした。


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