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Always go too far 圧倒的に遠くまで行ってしまうのがいいんだ

先々週はソリューションを見つけるために枠にとらわれない考え方をしろ(Think outside box)という考え方に対して、問題はむしろ自分達の世界の中にある(とは言えそれは閉ざされた世界ではあなく)、つまり”Closed world”の中にこそソリューションを見つけることができるという考えについて書いてみました。(記事はこちらから

ほんの少し、付け加えてみます。

クリエイティビティについて書かれた本の中で、とても好きな一冊にAKQA+NIKEのチームによる「ベロシティ思考-最高の成果を上げるためのクリエイティブ術」*という本があります。

この本の中でも

◎主観が支配する世界にあっては、議論のフィルターとなるものを設定することでスムーズに議論を進めていくことができるし、意思決定を民主的に行うことができる

という考え方が紹介されています。

”Closed world” の考え方の中では、いわゆるブレーンストーミングの方法が得てしてどこにも行き着かないことがあることについても触れられていて、まさに「ベロシティ」で言う”フィルター”が設定されないままの議論によって混乱が起こってしまうことと通じるものがあるようです。

一方で「ベロシティ」ではソリューションについてこういう風にも書かれています。

◎どんな時でも圧倒的に遠くまで行くことを考えよう。結果として遠くに行き過ぎたとしても、必要ならいつでも戻ってくることはできる。でも、十分に遠くまで行けなかったら、いつだって後悔することになる。
(原文:Always go too far. If you go too far we can bring it back if we need to. Don't go far enough and we'll always be disappointed. )

枠組みに囚われては行けないが、フィルターを無視してはいけない。しかし、とにかく圧倒的に突き抜けたアイディアを出さないと中途半端な結果しか残すことができずに、後悔することになるということですね。

Good design makes a product understandable.
- Dieter Rams

*2012年発行の本で現在はどうも廃刊のようです。10年経っても色褪せてないと思うんだけどなぁ。英語版は入手できて比較的読みやすいと思うので興味を持たれたらぜひ読んでみてください。

Velocity.: The Seven New Laws for a World Gone Digital https://amzn.to/30QVbCO

カバー写真:PexelsのRuvimによる写真


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