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【鉄道】西武多摩湖線で行く・志村けんさんに会いたい!

最寄駅は、西武多摩湖線八坂駅。
それっとどこにある?
横浜で育ち、千葉県に所帯を持つ私。
西武線沿線には疎い。
ましてや、今回の目的地の「八坂駅」周辺の東京都多摩周辺地区は、西武線(新宿本線や支線)が網の目のように敷設されている。
とにかく、スマホの乗換案内を頼りに八坂駅へ目指す。
東村山市に所在する研修施設に出頭せねばならない。
東村山と聞けば「あの人」と「あの歌」を思い出さずにはいられない。

1.西武多摩湖線八坂駅

千葉方面からJRを乗り継いで高田馬場で乗り換え。
一週間滞在するので、スーツケース等、結構な荷物。
高田馬場駅でJR山手線から西武新宿線へ乗り換え。
通勤時間帯ではあるものの、下り電車に乗る「逆方向」なので、西武線は空いていると思ったら、とんでもなかった。
江坂駅までは、どういうルートがいいか?
準急に乗り、萩山から各停に乗り換え。
そこから小平まで行き、多摩湖線へ。
多摩湖線は、4両編成の単線路線。
「昭和の西武線」の面影が残る黄色主体に銀色アクセントの電車。
八坂に着いたのは、高田馬場を出て1時間。
駅に降り立つ。
西武線沿線とあって、西武ライオンズの選手のノボリがあった。
「背番号126番の谷口朝陽(あさひ)選手」が八坂駅の「推し選手」であるらしい。
「一駅一推し選手運動」
これは面白い指向である。
私は、プロ野球では千葉ロッテ・マリーンズのファンだが、地元・京成電鉄が、マリーンズを応援している。
だったら、駅ごとに「推し」や「ひいき」の選手を決めればいい。
谷口選手は、三ケタ台の背番号。
残念ながら八坂駅に着いて、「推し獅子」(こういうキャンペーンの名前)のポスターやノボリを目にするまでは知らなかった。
それでも、こうした取り組みは、地元球団に愛着が沸く良い取組みだ。

西武多摩湖線に乗って
八坂駅の「推し獅子」谷口選手

2.東村山中央公園

八坂駅下車。
地図を頼りに「研修施設」を目指す。
八坂駅は、多摩湖方面の「下り」と、国分寺方面の「上り」が、片側1面のホーム。上下線の交換施設がない。
典型的な「ローカル私鉄」の駅であった。
駅前ロータリーや広場もなく、府中街道に面した「小さな駅」であった。
スーツケースをガラガラと引きながら、目的地を目指す。
街道を右折して、バス通りを歩いていると、すぐに複線の踏切で出くわす。
こちらも西武鉄道。(国分寺線)
東村山市を中心とした西武路線は、どうしてこのような「蜘蛛の巣」の状態になっているのか?
新宿線、国分寺線、多摩湖線…。
もっと、きちんと整理されていれば、乗り換えが無く、スムーズにアプローチできるはずなのに。
北九州のような、かつての「炭鉱輸送」でもあるまいし。
この「西武の網」は、謎であるし、東村山に短期滞在する者にとって、不便を強いられた。
研修施設に到着、荷物を置いて、チェックイン。
一日目の行程を終え、宿泊。
翌朝、付近を散策。
東村山中央公園という比較的、大きな緑地公園に出くわす。
ストーンヘンジを模しているような石碑に、古代人が描いたような、図形が設置されていた。
公園脇を多摩湖線の線路が直線に伸びた。
9月中旬というのに厳しい残暑が続く。
空には入道雲。
ひまわりや朝顔の花が咲く公園脇を多摩湖線がゴトンゴトンと走っていく。

朝の東村山中央公園
古代人に思いを馳せる

3.志村けんさんに会いたい

宿泊施設は、東村山市に所在している。
「東村山」といえば、「東村山音頭」の「志村けん」さん。
もう、頭の中、「♪ひがし・むらや~ま~」のメロディが止まらない。
東村山駅前に「志村けんの銅像」があるので、滞在中にぜひ訪れたい。
最寄りの八坂駅から東村山駅まで、距離はそうでもないのだが、電車を使うと結構、大回りになる。
いったん萩山駅に出て、乗り換えなくてはいけない。
幸い、宿泊施設では「自転車」の貸出が行われた。
3日目の朝、思い切って、自転車を借りて、一路、東村山駅を目指す。
途中、公園近くに東村山グルメ、くずもちアイスの自動販売機があった。
府中街道を北上。
「八坂神社」という厳かな社殿を有する神社で「朝の参拝」。
こんな立派な神社が研修施設近くにあるのなら、「ご朱印帳」を持参してくればよかっとと反省。
さらに自転車で転進。
街道沿いに、合気道「東村山道場」を目にする。
どうにも「ドリフのコント」を思い出さずにはいられない。
そして、東村山駅前に到着。
「多くの笑いと感動をありがとう」
志村けんさんの像が鎮座していた。
あの独特な「あい~ん」のポーズ。
夭折した偉大なるコメディアン。
昭和40年代生まれの私たちにとってのヒーロー。
研修場所が「東村山」にあると聞いて、真っ先に思いつくのが「東村山音頭」の志村けんさんである。
通勤時間帯ともあって、足早に駅へと急ぐ通勤・通学客。
それでも、私を含めて、足を止めて、「志村けんさん像」をスマホ・カメラに収めている人は、2,3人はいた。
東村山が生んだ偉大なるヒーロー、ここにあり!

あい~ん
笑いと感動をありがとう

4.東村山を後にして

1週間の研修を終え、再び、スーツケースを押して、帰路の支度。
研修に集まった全国からの参加者。
一期一会の研修会が終了。
ある者は、乗り合いタクシーで。
また、ある者は路線バスで。
鉄道ファンの私は、八坂駅まで歩くことにした。
4両編成の多摩湖線に乗車。
1週間の研修生活に別れを告げた。
さよなら八坂駅。
さよなら東村山市。

夏の終わりの八坂駅



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