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【ロック】8/19セカオワ全曲レポート_サマソニ2023

50代のセカオワファンからの感想です。
4日後に親子でサマソニ参戦を控えたアナタにお返事します。
父にセカオワの魅力を4日間で知ってもらうため、「ライブで盛り上がる曲」を教えて欲しい、との質問ですが、私がおススメしたいのは、「スターライト・パレード」「RPG」「Dragon Night」の3曲です。
この頃のセカオワは神ががっています。
ローリング・ストーンズでいえば、「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」「ストリート・ファイティング・マン」「悪魔を憐れむ歌」の三連弾でしょうか…。
ライブで演奏するのか、わかりませんが、セカオワのパフォーマンスを楽しむならば、ぜひ押させて起きたい3曲です…。
そうはコメントしたものの、やはり無責任なことを言ったのではと不安だった。最近のセカオワは、新曲リリースの雨あられ。実質40分そこそこのフェスの出演時間、昔の名前で出ています的な代表曲を今さら取り上げてくれるか?でも、そんな憂慮はムダだった。
「声出し解禁」の夏フェス。セカオワのメンバーは、この鉄板3曲のうち、2曲をやってくれた。3分の2の的中率。きっと、アナタのお父様も喜んでくれたことでしょう。私のように…。

セカオワがサマソニに帰って来た!

0.はじめに


TWO DOOR CINEMA CLUBのパフォーマンスが終わり、いよいよセカオワの出番だ。単独ライブでは、ステージの組み立てやリハーサルの風景が見られない。でも、フェスは別。DJ-LOVEさんのブースやSAORIちゃんのピアノが設置される光景を見るにつけ、高まる気持ちを抑えられない。
前列の方で見たい、といって、私の元から離れた子供たちは、ちゃんと良いポジションを確保できただろうか。
そして16時半、定刻。セカオワのライブが始まった。

ステージ準備に追われる関係者

1.炎と森のカーニバル


ディズニーランドをこよなく愛するフロントマンのFukase氏。
この日は、ロックフェスらしく、ディープ・パープルのTシャツを着て登場。わかる人にはわかる、という遊び心が楽しい。
セカオワのエンターテナー性を余すことなく凝縮した「炎と森のカーニバル」。アウェイ感のある洋楽系フェスのサマソニの一発目にこの曲を持って来るとは、サービス精神が旺盛そのもの。
「横浜にある遊園地」の冒頭や「ミイラ男も踊っている」などの歌詞を聴いていると、フェスはお祭り(エンタメ)なんだなぁ、と、実感した。

2.WITCH


エンタメからシリアスモードへ急展開。
このふり幅の広さこそ、セカオワの魅力である。
ちなみに、アリーナで陣取った娘によれば、楽器リハーサルの段階で、この曲を演奏することがわかったらしい。また、Fukase氏の声に合わせるため、全般的にキーを下げての演目したらしい。
私は楽器をやらないので、そのあたりの技術的なことはわからない。
9年前のサマソニでも、セカオワのパフォーマンスを観ている娘だが、こうしたコメントを言うようになるとは…。私たち親子は、セカオワと共に成長しているだなぁ、なんて実感できた。

3.虹色の戦争


ファーストアルバムからの選曲。
エンタメ、シリアスに続いては、王道のロック。声出し解禁のフェス。こうした疾走感あふれる元気な曲は、暑さも吹きとばす。
セカオワの歌にはメッセージ性がないと批判されることがあるが、彼らは、結構、戦争をテーマに取り上げてる。直接的な反戦ソングではないけれど、この曲が、ロシア・ウクライナ戦争の「前に」作られていることには驚きでもある。ラスト近くのLOVEさんのパフォーマンスも、ムードメーカーらしく盛り上げて、嬉しいステージである。

4.RPG


言わずと知れた大ヒット曲にして、彼らのアンセム。
フェスの中盤に、この手の「王道ヒット曲」をぶち込んでくるとは、なんとも心憎い。
そして、Fukase氏の呼びかけに合わせて、サビ歌詞の大合唱。
お約束の「いいねぇ」は、ご愛敬。
でも、ライブから声を奪ったこの4年間を考えると、こうして、見知らぬオーディエンスと声を枯らして歌えるなんて「あたりまえの日常」が戻って来た嬉しさに涙が出そうになった。

5.Habit


ワクチンの副反応から来た嫌悪感により書かれた歌だと紹介された。
「この曲で歌われるような嫌なヤツじゃないんですよ」と、ケロッと弁解していたFukase氏。2022年(現時点での「後期セカオワ時代」)の大ヒットナンバー。セカオワは根強い人気は誇っていたが、この曲のヒットによって、「お茶の間レベル」に人気は再沸騰した彼ら。
娘や息子の自慢は、「Habitの前からセカオワのファン」であること。Habitのヒットに便乗した「にわかファン」ではないのが自慢のひとつ。9年前のサマソニで、セカオワのステージを観ているのも、子供たちの同世代では珍しいことで、セカオワの活動が、ともすればバラバラになりがちな私たち家族の一体感を醸し出してくれる。もう感謝しかない。

6.Rain


「虹が架かる空には、雨が降ってたんだ…」
息子が、かつて家族カラオケのお気に入りソング。
このサビを歌っていた、未就学児の頃の熱傷を思い出す。
どこか懐かしい旋律。ファンタジー路線から「一歩引いた」この頃の楽曲も悪くない。

7.Unbrella


Rainに続いて「雨ソング」が続く、この日のパフォーマンス。
熱中症の観衆が続出して、雨、虹、傘、という具合にはならなかったこの日のサマソニ。(でも、熱中症患者のほとんどは、New Jeans目当ての夏フェスの未経験者だったらしい)セカオワファンは、マナーが良いので、決して、夏フェスでも無茶もしない。大人から子供まで、「家族揃って」安心して楽しめるグループなのが、セカオワの魅力。(でも歌詞などは、結構、過激なモノもあるが…)
歌手としてのFukase氏の歌の美味さも際立つ一曲。

8.ターコイズ


今年発表された新曲たちの中から、今回のサマソニに選曲されたのがこの歌。国民的なバンドでありながら、肩ひじ張らない、メンバーの中の良さを感じさせる曲。
子供たちによれば、今回のメンバーでは、「Nakajinと目が合った」と言っていた。単独ライブでは「座席」が決まっているので、フェスのように「努力次第」で、前列を確保できるのは、そうそう無いチャンス。SaoriちゃんやLOVEさんは、低位置に固定しているが、今回のフェスでは「動くNakajinn」を目の当たりにして、子供たちも喜んでいた。

9.Dragon Night


鳴いても笑っても最後に選ばれたのがこの曲。
「声出し解禁フェス」とあって、やはり、ドラゲ・ナイトを持って来るあたり、彼らの非凡さの才能とサービス精神旺盛を感じさせる。
そして、スタンドで見ていた私たちも、中盤からの「ジャンプ」は、鳥肌モノ。マリンステージを中心に見ていたこの日のサマソニでも「パフォーマーとオーディエンスの一体感」があったのは、このドラゴン・ナイトでのサビメロ後の大ジャンプの瞬間ではないだろうか。
地震でもないのに、スタジアムが揺れ出した。
後半のサビでは、声出しよろしく、大合唱。
ここでも、Fukase氏は「いいねぇ!」とご満悦。
そして、曲の終わりに「どうも、SEKAI NO OWARI、でした」と、挨拶してステージを去っていった。

子供たちは好位置確保

10.最後に…


あっという間の40分。
9年越しの家族でのセカオワ、夢のようなライブが終了した。
家族で楽しんだサマソニ。
セカオワのおかげで、私たち家族4人が、それぞれの「まなざし」で、彼らのパフォーマンスを体験した。
炎天下が少し和らいだ夕暮れ時のマリンステージ。
子供たちが、もう若くない私たち親に代わって、アリーナでセカオワの演奏を見届けてくれた。
セカオワがいる限り、我が家の夏休みは、フェスに参戦したい。

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