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同人誌の時代「2」昭和の中学生、進学後も当然の様に肉筆同人誌の発行を続ける !

 中学1年の冬休み明けからの三か月で7冊の本を仕上げるというのは中々のハイペースだと思う。総ページ数は、本が現存しないのではっきりはしないが、私の原稿に打ってあるページノンブルから大体毎号80ページ程度のボリュームがあったようだ。熱意溢れるな~中学生!

 2年生になり、改めて「マンガのかんづめ」を月刊化し、続けることになったが、初年度の作品と比べると、少しづつ上手くなっているのが分かる。描き続けるというのは大事ですな。

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 1月号は新年特大号と銘打ち198ページの大ボリュームだ!すごいな中2!参加同人がみな同じ熱量だったのも驚きだ!

定規で線を根気よく引いている。

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 この前年1976年、朝日ソノラマより「マンガ少年」が創刊されB5版の「火の鳥」も刊行され、私の忍者マンガは、その影響を色濃く受けていた。始めの頃主人公は「黎明編」のナギに似てるし、背景の処理は手塚マンガのそれだ。

 一方こんな大胆なコマ割りも。

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 「治虫の国のアリス」の終盤で使った演出を中2で既にやってた!進歩ないのか!

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 粗削りな岩の描写。

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 残念ながら、今期の分も3月には本を解体し、それぞれの作家に原稿を返却したので本は残っていないのだが、自作のみを編纂し単行本にしたのだった。

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 裏表紙

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 カバーを外した本体表紙。

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 5月から翌年3月までの連載で単行本2冊になった。完結しなかったけれどな!このデザインは「ワイルド7」の後半の感じを真似したのだと思う。

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 総扉や奥付もあり、おまけに巻末には今期の他の連載陣当人達直筆の広告が、掲載されているのだ!よく引き受けてくれたものだ!ありがたい!

 一方この頃、「レ・ミゼラブル」のコミカライズに挑み、1話で挫折しているのだが、みなもと太郎版「レ・ミゼラブル」に影響を受けすぎている。それなのに原作の、しかも古い翻訳のセリフを引用しており色々な点で収集が付かなくなっていった。だが御安心なさい。(誰も心配なんかいちゃいないよ!)原作物のリベンジは翌年に果たされる事になるのだった。 

 というわけで、当然の様に中学3年生になっても、肉筆同人誌は続く事になるのだが、高校受験はどうしたのだろうか?その答えは次回に!

 


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上野顕太郎
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