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「懐かしの怪獣映画のポスター風」カバーイラストを描きました。


 3月9日(2022年)に発売される、「お笑い公文書2022 こんな日本に誰がした! プチ鹿島政治コラム集」プチ鹿島 著(文藝春秋)https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163915142

のカバーイラストを担当させて頂きました。懐かしの怪獣映画のポスター風にという依頼で、正に私にぴったりの仕事で、楽しんで描く事が出来ました。本当にありがたいです。

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 今回はお仕事を頂いてから仕上がるまでの流れをご紹介したいと思います。イラストが段々出来上がってゆく様を見るのは楽しいものだと思うのですが、皆さんはいかがでしょうか?今回口調もいつもと変えてみました。

 まずは送って頂いた本文を読み込み、作中に登場する政治家達をどんな表情で、どんな風に配置するかを考えます。今はインターネットがあるので、調べるのは格段に楽になりました。しかし、写真素材をそのまま使うのは、後々問題が発生する恐れがあるために少しアレンジしたり、複数の素材を組み合わせて描くなどの工夫が必要です。

 集めた資料を元に、タイトルが横に入るイメージと縦に入るイメージと、2パターンのラフを描いてクライアントである文藝春秋の担当さんにチェックを受けます。

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 横位置のラフにOKが出たので進めます。

 「古い怪獣映画のポスター」の資料はこの本です。

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 大分昔に購入した本ですが、何かと引っ張り出して眺めています。いいネタ本で、重宝しています。特に1950年台から1970年台位のポスターが好きです。


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 下描きはこんな感じです。この段階では全く考えていなかったのですが、下部の国会議事堂は帯をした時に隠れるのでとても良かったと思っています。まるで最初から狙っていたかのような仕上がりです。

 ペン入れの段階でようやく細部が立ち上がってくる感じ。この後消しゴムをかけ、着彩に入ります。

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 始めは人物の顔から決めてゆきます。好きなイラストレーター生賴範義さんのように人物を赤や青で表現する事も考えましたが、懐かしの怪獣ポスターがベースなので、今回はバックの森さんと右下の石原さんのみにとどめました。

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 全体のバランスを見ながら細部を決めていきます。人の顔が中々難しく、何回か修正しました。完全アナログですが、アナログにはアナログの修正の仕様があるものです。

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徐々に完成に近づいて来ました。この後ホワイトと言って、白い絵の具でハイライトをつけたり、メガネのレンズの縁を入れたり、火の粉を飛び散らせたり良いった効果を加え、絵の具が乾いたら定着液を吹き付けて終了です。お疲れ様でした。
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 以前も紹介しましたが、たまに頂くイラストのお仕事はどれも 面白く、是非また描かせて頂きたいたいと思っています。こんな私でよければお仕事を下さい。よろしくお願いします。


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上野顕太郎
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