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2000年以前のサタポについて

サタポの経歴は大きく3つの時期に分けられる、というのを「概論」の冒頭に書きましたが、その最初期の楽曲について検証していきます。

サタポ名義での初出はサブジェクトレコードのアナログ盤「Love Sonic Strategy 4」である、というのは既に触れていますが、サブジェクトの主催者であるASTROIDさんが当時の詳細な解説・および音源の公開をされています。

Satanicpornocultshop - Beyond The Table

1st LP「Love Sonic Strategy 4」のリリースにあたり、ughさんから「この曲をぜひ収録してほしい」というリクエストを受けてリリースした曲。 Satanicpornocultshop名義での初リリース曲となる。ughさんらしいハードコアなサウンドは鳴りを潜め、叙情的な4つ打ちのテクノという、これまでughさんが制作された曲の中ではとてもとても珍しいタイプの曲です。



次いで、1996年にMAGICPORNOCULTSHOPとしてプロデュースしたコンピレーション"BUBBLIER than MOVIESTARS"に「CIRCUS ZOMBIES」を提供。


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SATANICPORNOCULTSHOP - CIRCUS ZOMBIES



同年、サブジェクトからのコンピCD "Music For Strange Lovers" に「Smooth Rage Pakeler Dat Cubic」を提供。


Satanicpornocultshop - Smooth Rage Pakeler Dat Cubic

ughさんによるハワイアンテイスト溢れるドラムンベース。ughさんのドラムの打ち方はすごく独特で、唯一無二のドラムンベースサウンドと言えますね。いや、この曲をドラムンベースで括ってはいけない気がしてきた・・・。



97年にQKレコードのコンピレーション "A Record of Tropical Heads" に「13MUSIC」を提供。

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SATANICPORNOCULTSHO - 13MUSIC



同年、LD&Kのフレンチポップのカバーコンピ "Anthology32 at kitchen" にジャンヌ・モローのカバー「Juste Un Fil De Soie」を、サタポでボーカルを担当した谷リサのユニットbossa bosaとのコラボという形で参加。


ちなみに、のちにサタポにキーボーディストとして加入するLiftmanがメンバーのバンドOur Hourもこのコンピに参加していますが、当時は面識はなかったとの事。

BOSSA BOSA feat.SATANICPORNOCULTSHOP - Juste Un Fil De Soie (bondage dub)

同曲はバージョン違いがいくつか存在して、そのひとつは後のヌヌヌン/サブジェクトのコンピ"the GARDEN of Nu NuLAX NuLAN"に収録。



98年、おとやジャパンのコンピ "Lum Dubbler" に「Suicidal Onanic Terrolist」を提供。この曲は2ndアルバムに収録されています。

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SATANICPORNOCULTSHOP - Suicidal Onanic Terrolist (Remix)



2000年、香港のXper XrのレーベルVaselineのコンピ "Love is This" に「India Song」で参加。ジャンヌ・モローのカバー。

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LISA TANI feat. SATANICPORNOCULTSHOP - India Song


この時期の作品は、当時ughが所有していたというTR-909で打ち込まれたリズムにモンドを感じさせるサンプリングのミドルテンポな曲調、もしくはドラムンベースを意識したブレイクビーツものになっています。90年末の最新のリズムアプローチはドラムンベースだったのが影響していると思われますが、この頃からすでにリズムやエディットに対する研究がなされていたのがわかります。


"works for the flea"(digitaloss.com)について

2003年のサタポのディスコグラフィーのページなんですが、


1999年に "Works of FEREA" (mp3-album)(digitaloss.com)

というのがリリースされているとあります。この表記は誤字と思われます。


digitaloss.comというのは、neji-16をリリースしているChubby fleaこと、James Barrett Heaton という人物のサイト。

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[artist] satanicpornocultshop
[title] works for the flea
[style] ambient techno
[data] this was a tape sent from Osaka to Akashi through the
mail carrying numbers of works built with a digital mixer and
samplers. spellbinding insertion of a Charles Manson song.
chirps and whistles. incredible understanding of the English
language. bonus nu nulux nulan cd selections. this cat is
prolific.
[detail] 74 min. 7 tracks


「アンビエントテクノ」「ヌヌヌンのCDのセレクション」と書いているのと、サンプルで置いている音源が上記「A Record of Tropical Heads」の "13MUSIC" なことから想像するに、2000年前後のサタポ曲のコンピレーションらしいです。

この人はvinylmanの知り合いのアメリカ人らしいですが、詳細は不明。

(追記:vinylmanがゾンネでやっていたイベントにたまたま客で来て、すぐ帰ろうとしたところを捕まえて友達になった、との事)


ちなみにneji-16は、digitalossの自身のリリースと同内容っぽいです。

relentless 10 minute samples from Japanese anime
and Usen cable audio (available throughout Japan).
accompanied by various faux-jungle/electronica artists e.g.
Squarepusher, Aphex Twin, satanicpornocultshop, Hosono
Haruomi, and more. a journal from a lonely sound artist in
Japan, lost without a four-track, enlightened by the mini disc.




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