見出し画像

社会人5年目になる前に、大学に行こうと思った理由

はじめまして。はらです。

高専の土木科を卒業してから約4年の間、建設業界にたずさわってきました。

このたび、働きながら大学の建築科に行くことになりましたので、これからの出来事や自分の考えをどこかにメモしておいて、後々見返したいなあとおもったため、noteに投稿することにしました。

今回はじめて投稿するので、とりあえず自己紹介をして、大学入学を決めた理由を書いていきます。

自己紹介

わたしは高専の土木系学科を卒業後、建設コンサルタント(土木系の設計業)に就職しました。

仕事のほとんどは室内で川の設計をしていたのですが、設計に必要な調査のために川のなかに入ったり、山のなかをのぼったり、そこでたまにガケから落ちそうになったりと、刺激的な日々をおくっていました(笑)

そのあと施工会社に転職し、いまは施工などの情報化をすすめる部署で働いています。流行りのDX部のようなところです。

なぜ今から大学に行くのか

ワークショップ参加時に感じた住民との温度差

ある日、近所の公園が新しくなるとのことで、近隣住民のワークショップ(公園になにが欲しいとかいう場)が開催されました。

そういう場に前から興味があったのと、また仕事で土木の先端技術のことに触れていたこともあり、なにか新しいアイデア出せるんじゃない!?とルンルン気分で参加をきめました。

当日開会のあいさつで、設計者が「公園のコーヒーをドローンで持ってくるアイデアとかも良いですよね~」といったため、まさに考えが同じ方向だ!とこれから始まる話し合いが楽しみになります。

しかし、いざ住民同士の話し合いがはじまると、住民はドローンや情報化なんて全く求めておらず、欲していたのは自然と心地よさであることを理解しました。

設計者とわたし、住民とのあいだにすごい温度差があるなあとそのときに感じたのが、大学にいくことを考えたきっかけになります。

国が進めるスマートシティ

話は変わりまして、現在「スマートシティ」という国が進めているプロジェクトがあります。

スマートシティは、ICT 等の新技術を活用しつつ、マネジメント(計画、整備、管理・運営等)の高度化により、都市や地域の抱える諸課題の解決を行い、また新たな価値を創出し続ける、持続可能な都市や地域であり、Society 5.0の先行的な実現の場と定義されています。

内閣府

スマートシティの取り組みはいろいろあるのですが、市民満足度向上にむけた課題解決として、ICT(情報通信技術)により個人データを収集することで、個人に適したよりスマートな生活を送れるよというものがあります。

いま多くの企業が、AIにより個人データを分析することで、最適な情報をユーザーに提供してくれています(youtubeやinstagramなど)。
わたしが日頃使うアプリも、ほとんどすべて情報を最適化してくれているので、見たい情報がすぐに手に入って非常に便利です。

この先、都市でも同じように個人データに基づいて、市民(ユーザー)に最適化されたものが提供されるようになるのではないかなあと考えています。

例えば、購買データから近所の興味がありそうなショップをAIが提案してくれたり、健康状態からすぐに近隣の医師につないだり、個人特性データから最もよい職場を選んでくれたりなど、、、

いろいろな使われ方が想像できて楽しみです。便利!

多様な広がりは多様に交わらない?

最近、多様性という言葉をよく耳にします。

さっきのスマートシティは多様性を広げ、多様なコミュニティを強固にしていくものに役立つと思います。(同じ特性の人を結びつけるため)

同じような思考の人が、同じ場所に行くようになり、同じ職場で働き、同じ土地に住む。
ストレスのすくない世界になっていくこと間違いなしです。

そういうコミュニティ内のタテの繋がりが強くなっていく一方、コミュニティ間のヨコの繋がりはどうだろう?
と考えたとき、弱く少なくなっていくことが想像できます。

いままで同じテレビ番組をみてるひとと仲良くなっていたのと同じように、同じSNSの情報で仲良くなり、さらに個人データの精度が上がるたびに同じ情報に触れるため、コミュニティ内部の繋がりが強くなる。
そのデータから同じ土地に住むようになり、同じ職場ではたらく。

もうほとんど気の合わない(好みのちがう)人と会うことも関わることもなくなります。

これからの社会がそうなると思ったとき、オルダス・ハクスリーの「すばらしい新世界」というSF小説を思い出しました。(光文社文庫にあらすじがありましたので、読んでいない方はぜひ)

なんだかこのままコミュニティ間に壁が生まれ、思考が偏り、多様なコミュニティは交わることがない社会になっていくような気がして少し不安を感じました。

不安に感じた理由として、わたしは、様々なひとに触れることで新たな気づきをもらい、価値観の多様化や幸福につながると思っているからです。

そういった社会がもし出来上がったとき、価値観のちがうひとたちを架け橋になるのは、みんなが存在する都市や建築なのではないかと思ったため、建築を学ぶことに決めました。

ぼや〜っとした将来計画

わたしは前項目のように考えているので、多様性が交わるような建築や都市を作っていきたいなあと思っています。

あとは個人的にSFがすきなので、仮想都市の設計とかにも興味があります。
スタバのサードプレイスならぬ、サードシティみたいな?

まだまだぼんやりと考えているのですが、これから大学ではっきりと形作っていきたいです。


この記事が参加している募集

いつも読んでいただきありがとうございます(^^) サポートいただいたものは、あなたとのお茶代もしくは勉強代に充てたいと思っています!いつでもご連絡お待ちしております。