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「仕事」は本当に生きがいになるのかな

昔からすごく飽きっぽい性格をしている。

自分がそういう性格だってはっきり自覚したのは社会人になってから。

2年以上定職についたことがない。

どうしても途中で飽きてしまう。

だけど人一倍仕事に憧れがある。

それがなんでだろう、って最近、よく思うようになった。

昔からお仕事で輝く女性のドラマや漫画が好きだったし、

あまり恋愛や結婚に夢がなかった自分は、

仕事で大成して、輝きたいと思っていた。20代の頃は、結婚しなくていいから、仕事の功績を残したいと思っていた。

仕事で大成したいと思いながら、何の仕事をしたいのか、はっきりしない。

とりあえず「物語を作る人になりたい」とは思っていた。

別に小説でも漫画でも、手段は決めてない。

幼い頃から空想が友達だった。

親は共働きで、代わりにおこずかいを多めにくれて、よく弟と漫画やアニメをみていた。そのせいか、常に頭の中で自分だったらこんな風に物語を作るのになあって空想していた。

だから高校くらいになってから小説の投稿なども始めた。普通に出版社の賞に応募した。小説の若手のホープを夢みてた。でもそうなることは、なかった。カスリもしない。

大学も4年生になると、就職を考えなければならなかった。私は大学では社会心理学専攻だった。入学当初はカウンセラーになりたいと思ってたけど、その夢はすぐに消えた。こんなマイペースな私でも人の役に立つ仕事に就きたいと思ったのが、カウンセリングの実習があるのだが肌が合わない。他人の、しかも弱っている人の話を最後まで聞くの苦手だった。そして自分考えは極力言わない。先生から傾聴することが大切だと何度も教わったのに出来ない、私は自分の考えが強すぎる。それを言わずにいられなくなる。

だったらやっぱり自分の考えを社会に伝えて、それで救われる人がいるんじゃないかと思った。私も勉強で読んだ、山田昌弘の「希望格差社会」や上野千鶴子の「おひとりさまの老後」に共感した。なぜだろう。とても現実的な話ばかり書かれているのに、自己啓発本より元気がでる。

私もいつか自分の本が出したいと思いつつ、販売の仕事をする。日中は真面目に働いて、夜は創作活動をしたいと思っていた。いつか仕事経験を活かして創作の糧にしたいと思った。

だけど、仕事って思ったより楽しくない。どちらかというと辛い。

そうお金をもらってる。私はそのお金をもらった分、ちゃんと労働者にならないといけない。

全然キラキラしてない。私が今まで楽しんで見てきたドラマや漫画は嘘だったのか、そうか、恋愛物で冴えない女の子がクラスの人気者の男の子とハッピーエンドになるくらい、ありえない話なんだって思うようになった。

仕事の人間関係ってその場限りで、毎日飽き飽きする仕事を淡々とこなす。

それが仕事の出来ない自分の狭い視野の味方だった。

6ヶ月もすると飽きる。だから20代は色々な仕事をした。色々な仕事をすれば創作の糧になるだろうと言い訳し、キャディやらビールの売り子やら事務職やら何でもやってみようと思っていた。

20代後半になってやっと飽きにくい仕事を見つけた。

映像制作だった。

飽きやすくて、人間関係も定着しない自分にとってはちょうどよかった。

ADだと色々な現場を体験できるし、編集も集中力がいるけど、デザインやカット編集は物語を作ったり、見やすくする工夫ができるので楽しい。そして映像制作の人はさっぱりしていた。私がいてもいなくてもいい感じが嬉しかった。いつも事務とかだと変な人扱いされていたので、ここは私が自由に動けそうだなって思った。

そしてフリーランスという言葉も知って、私はフリーになりたいと思った。

履歴書に書けないほどの転職歴を書きたくないのもあった。

自分の強みを武器にして、企画を売り込んだりするのも楽しい。

仕事って不思議。

味方にも敵にもならない。

自分の鏡のようだ。

あんなに(勝手に)絶望したのに、今でも仕事で何か楽しいことができるんじゃないかと思ってる。

それをまた創作に活かしたいな。

コルクブックスで、仕事の漫画を投稿したい。

何だかとりとめのない話をしてしまった。

また機会があったら、続きを書きたいな。

では、また。



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