出版社に転職するのに第二新卒は有利か不利か?元大手出版社の面接官が教えます!
断言します。
第二新卒は有利です!
新卒の就活で出版社に落ちた人でも、第二新卒で受かる人はたくさんいます。
元大手出版社で、面接官の経験もある上原龍一がその理由を書いていきます。
目次
出版社の新卒入社が難しい理由
第二新卒が有利な理由
まとめ
出版社の新卒入社が難しい理由
小集講といわれる最大手の小学館、集英社、講談社の倍率は、100倍以上です。
中堅の文藝春秋や新潮社なども同様です。
売上ではKADOKAWAが出版業界一位ですが、歴史ある業界ではこの3社があきらかに格上です。給料も3社は30代で1,000万円を余裕で超えてきます。出版不況ですが、まだまだ安泰です。
なぜ出版社の新卒入社が難しいのかというと、理由は簡単です。採用人数が極端に少ないからです。大手3社でも10数名です。倍率100倍以上になると、運が大きな要素です。
「運」という言葉を使うと、就活をしている人は嫌でしょう。ただ、面接をしている立場からみると、応募してくる大学生に大きな差はないのです。
当たり前です。仕事の経験がないから、社会人として活躍できるかどうかの判断ができないのです。なので、一緒に働きたいかどうか? 人柄や顔をみるのです。人柄を変えることは難しいですし、そもそも正解がわからないのです。顔はもっと変えられません。
第二新卒が有利な理由
第二新卒が有利な理由が、3つあります。
一つ目は、社会人ということです。大学生から社会人になると、雰囲気がまったく違ってきます。先ほど「人柄」について書きましたが、社会人である面接官に好かれる人柄に、社会人経験があると自然となります。顔つきも変わってきます。
社会にもまれると、その中で生きているので社会人に好かれる表情や言葉遣いが、違和感なくできるのです。
二つ目は、新卒の大学生とあきらかな「差」を作れるのです。大学生は対した経験をしていません。箱根駅伝に出たとか、本を出版した経験がある、といった人は別です。
この「差」は、簡単には作れません。社会人として一年や二年で、成功体験を積む必要があります。ただ、諦めないでください。営業職だと、一年目の新人がトップの成績を取ることが本当によくあります。がむらしゃらに、素直に営業するからです。ただ第二新卒というだけではだめです。勤めている会社で結果を残すのです。
それはどんな業種、職種でも一緒です。営業、経理、総務、マーケティングなど、どんな仕事をするかわかりませんが、新卒に対して「差」をつくることは一緒です。
三つめは、本当に単純です。就活の経験が新卒より多いので、余裕が出てきます。面接で緊張していては、面接官も面白くありません。素直に堂々と話してくれた方が、いい印象です。
まとめ
出版社の就職は、大手も中堅も本当に難関です。
出版社に入社するノウハウを、以下のブログに書いています。
出版業界は歴史があります。いま出版社に勤めている人のほとんどが、出版社での仕事を切望して就職しました。これは他の業界と違うところです。自動車会社や保険会社に就職している人は、大手だから、有名だから、安定しているからなどといった理由で就職しています。
つまり、出版社の面接官は、出版が好きなのかどうかを見極めてきます。本はたくさん読んでください。どんなジャンルでもいいです。面接をうける出版社本は必ず何冊か読みましょう。その出版社で売れている本と、マニアックな本の両方です。その出版社が好きだからこれぐらい読んでいる! ということを面接で伝えましょう。
出版社の仕事は、編集も営業もマーケティングも、すべて楽しいです。新卒で落ちたからと言って就職浪人などせずに、どんな業種の会社でもいいので就職しましょう。そして成功経験を積んでください。出版社への就職にあきらかに近づきます!
がんばってください!
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