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コロナ時代の「今までより多くのファン」と出会えるサイン会~田井ノエルさん

コロナ禍で書店の休業が相次いでいます。

コロナが収束してきたとしても、

出版社と書店の関係は変わってきます。

営業活動も控えないといけません。

そして、サイン会の開催は難しいでしょう。

これまでもオンラインのサイン会に

ついて書いてきました。

出版社は著者がサインする姿を動画で撮ります。

著者は編集者と話しながらサインを書く。

出版関係者からみたら普通の光景ですが、

読者や著者のファンにはたまらない絵になります。

この動画をYoutubeに貼っておけば、

ロングセラーの一助にもなります。

Youtubeでは、魚屋が魚をさばいている

動画が20万回も観られているのです。

今回、いままでにないサイン会が実施されました。

作家の田井ノエルさんが

「在宅サイン会」を実施したのです。

「道後温泉 湯築屋シリーズ」の新刊が対象。

サイン本の希望者は、

書店やネット書店で本を購入します。

その本を出版社の双葉社に送ります。

返信用封筒も同封です。

サイン本の希望者は、往復の送料が

余分にかかってしまいますが、

ファンはそこまで気にしないでしょう。

そして、サインをする様子はライブで

配信されます。

サイン会といえば、特定の書店での

購入が必要で、地方の人は物理的に参加

できません。

田井ノエルさん方式だと、

全国のどこにいる人でもサイン本を

手に入れられるのです。

出版は多品種少量生産の時代です。

10,000部売れればベストセラー。

ファンを大事にしなくては、

成り立たなくなってしまいます。

今回の新しいサイン会は、

いままでよりファンを大事にできる

素晴らしい試みです。


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