「話の特集」の創刊号と最高部数ー「ビートルズ・レポート」の部数も
「話の特集」を知っている人も少なくなってきました。
発行期間は、1965(昭和40)年から1995(平成7)年の30年間。
編集長は矢崎泰久さん。
編集・執筆にかかわった方々は日本の文化史です。
和田誠、横尾忠則、篠山紀信、立木義浩、三島由紀夫、谷川俊太郎、寺山修司、小松左京、寺山修司、永六輔、小沢昭一・・・
矢崎編集長が執筆した「『話の特集』と仲間たち」に、当時の部数が書かれています。
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創刊号は7万部を発行しました。
実売は1.5万部。実売率21%なので、多すぎました。
4号目から5万部に減らしました。
7号目からは3万部。
1966(昭和41)年7月には、ビートルズの初来日コンサートという社会現象となったイベントがあり、臨時増刊号を発行しました。
「話の特集臨時増刊号 ビートルズ・レポート 東京を狂乱させた5日間」は12万部発行で実売5万部弱。
5万部の実売はさすがですが、実売率40%ほどなので赤字でしょう…
古本価格は20,000円超とプレミアがついています。
復刻版がWAVE出版から1995年に発行され、版を重ねています。
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通常号と臨時増刊号を発行し、それぞれの売り上げ部数は大きくありませんでしたが、注目を集めていた雑誌ということもあり詐欺にあい、倒産してしまいます。
11号目の1966(昭和41)年12月号が最終発行です。
新年号は仲間からお金を募り、7,000部をなんとか発行しました。書店配本には間に合いませんでしたが、熱心な読者や執筆者に送ったとのことです。
以後、スポンサーを募りながらも発行を続け、最盛期には20万部を発行しました。
1995(平成7)の休刊から10年後の2005(平成17)年には、WAVE出版から「40周年記念号」が発行されました!
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「話の特集」がどれだけ売れていたか、出版史にとって貴重な資料ですので、この記事に残しておきます。