課長から見たシニア層 組織活性化
1.マネージャ研修でシニア層との向き合い方を考える
そういった機会が増えてきています。
新任の課長さんの場合、
・年上の方との接し方がよく分からない。
・年上の部下を注意するにはどうしたらいいのかよく分からない。
という素直な不安な声が聞こえてきます。
しかしながら、
既任課長さんにシニア層再雇用の方々と接する上で課題はあるか?
聞いてみると、
「ありません」
「うまくやれていると思う」 という返事が返ってきます。
「問題ありません」 と。
こちらとしては、おかしいな?
何も悩みがないのかな?
人事の人が見ているせいだろうか?
いろいろと考えてしまします。
考え方の違い、仕事の受け止め方 いろいろと感じるところはあるのではないかと思ってしまします。
本当に、良好な関係が築づけていて組織が活性化できているのでしょうか?
2.「問題が生じていないこと」を「問題ない」と言っているのでは? 求めるものの問題では。
という疑問が生じてきています。
・別に会話も普通にできているし、
・仕事も普通にやってもらえている
・大きなトラブルは課の中で起きてはいない
これを「問題ない」と捉えているということでは?
シニア層の方々も問題を起こさないように気をつけて控えめ行動しているのではないか。活発なやりとりがなされているのだろうか。
そもそも、シニア層に対する「あるべき姿」に起因する意識の違いかもしれない。 期待するものによって、問題が 問題でなくなる ということ。
3.シニア層に活発に動いてもらう
以前も述べましたが、日本の高齢化は着実に進行しています。
会社の中で半分以上は、ミドル・シニア層 という状態がすぐそこに近づいています。
そうすると、これからの仕事人に占めるシニア層の比率は間違えなく大きくなってきます。
法改正もありました。高年齢まで働ける方向性にあるますし、働きたいシニア層は着実に増えています。
高年齢者雇用安定法の改正~70歳までの就業機会確保~(努力義務)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/koureisha/topics/tp120903-1_00001.html
シニアの人々にいかに活発に働いてもらい、成果をあげてもらうか。
主体的、自律的に会社の課題を解決するための役割を果たしてもらわなくてはならないのではないかと思っています。
シニア層にも更に活躍してもらおうという課題意識が課長さんには薄いのではないかという仮説を持っています。
課長さんだけでなく、会社の方針がそうなっていないのかもしれません。
法改正があったのでどう対策しようか。 というところかもしれません。
これがいいきっかけです。
法改正をよいきっかけとして、シニア層がより活躍できる施策を考えていけたらいいなと思っています。
今後また、課長さんに関わる機会には、「問題ない」という答えのその一歩先まで確かめていきたいと思っています。「何が問題ないのか」
4.シニア層に活躍してもらうという意識を
マネジャー側の意識と、当然本人の意識が必要になります。
再雇用になるかもしれないけれども、まだまだいままでの経験とスキルを活かして会社に貢献できる働き方をしてもらわないといけないと思いますし、
そのような積極的な方向性を会社側もより強く示していく必要があると感じています。
5.がんばろう!シニア層!そして組織活性化
数年前から「女性活躍」が叫ばれていますが、
まさしく、「シニア層活躍」を真剣にめざしていく必要があると考えています。
そのために、人事制度改革含めてシニア層のモチベーション を向上でき
更に働きたい貢献したい と思える環境作りが必要となってきます。
その結果、組織を活性化したい そう考えています。
そのためにも
・シニア層の働きたい、貢献したいという意欲高揚と
・長年の経験やスキルの棚卸し、更なる進歩の必要性確認
・シニア層の方の変化に対応する感覚を磨き、多様性を大切にすること
に取り組みたいと思っています。