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対面研修っていいね

お客様の声

「対面研修っていいね」というお客様の声を先日いただきました。近年は「eラーニング」「オンライン研修」のような、どこでも受講できる利便性の高い研修に比重が置かれるようになってきました。業務自体がオンライン化される流れの中で、いつしか人間関係が希薄になっている時だからこそ、いいなっと思ったのかもしれません。とのことでした。人と人が対面で対話し、お互いから学び合うことの成果を目の当たりにしたとのことでした。想定外に多くの気づきがえられ「今、時代が対面研修を再度求めているのではないか」 とまで後ろで見ておられて感じたとのことです。「これだっ」という気づきがあったという嬉しいお言葉をいただきました。

対面研修が今、見直されている理由

近年、企業研修のオンライン化が進み、多くの企業がZoomやオンデマンド型の学習プログラムに軸足を移し導入しています。
オンライン研修は 時間や場所の制約をなくす というメリットがありますが、一方で「本当に身についているのか?」「受講者の集中力が続かない」といった課題も浮かび上がっています。
その中で 「やはり対面研修が必要だ」 という声が企業の現場から聴かれるようになってきています。なぜ今、対面研修が見直されているのか? その理由を考えてみたいと思います。

① その場でのディスカッションや実践ができる

知識のインプットだけなら、オンライン研修でも十分可能です。
しかし、実際に行動できるようになるためには「アウトプットの場」が必要 です。
対面研修では、
・ 様々な人の考え方、価値観に触れることができる。
・ ロールプレイやワークショップを通じて実践的に学べる
・ リアルなディスカッションが活発に行われる
・ 場の雰囲気や感情の動きを共有しながら学べる
といった効果があります。
特に、人間関係、組織風土や心理的安全性をテーマにした研修、リーダーシップ研修や自分自身を振り返るキャリア研修など、「実践」や「対話」が有効に機能する研修では対面が有利になりやすいです。

②改めて人と人の繋がりを再評価する場

近年、業務のオンライン化やテレワークの普及が進み、私たちの働き方は大きく変化しました。これにより、場所や時間に縛られず柔軟に働けるメリットが生まれた一方で、対面でのコミュニケーションの機会が減少し、さまざまな課題も浮かび上がっています。例えば、オンライン会議やチャットツールでは、情報伝達の効率は向上するものの、細かなニュアンスが伝わりにくく、相手の感情や意図を正確に理解することが難しい場合があります。また、オフィスでの雑談や何気ない対話が減少したことで、組織内の一体感や心理的な安心感が薄れ、孤独感を感じる人も増えています。
こうした状況の中で、改めて対面研修の価値が見直されています。対面研修は、単に知識やスキルを習得する場ではなく、共に学ぶ仲間との交流を深め、信頼関係を築く貴重な機会でもあります。直接顔を合わせて話すことで、相手の表情や声のトーン、仕草などを通じてより深いコミュニケーションが可能となり、互いの理解が一層深まります。また、グループワークやディスカッションを通じて、他者の意見に触れ、新たな視点を得ることができる点も、対面研修ならではの強みです。
さらに、対面での学びの場は、人間関係の構築にも大きな役割を果たします。同じ空間を共有し、共に学ぶことで、仲間意識が芽生え、チームワークの向上にもつながります。これにより、業務においてもスムーズな協力体制が築かれ、より円滑なコミュニケーションが可能になります。また、研修の合間の雑談や交流の時間が、参加者同士の距離を縮めるきっかけとなり、結果的に仕事へのモチベーション向上にも寄与します。
加えて、対面研修には「場の力」があります。オンラインでは難しい、学びの空間そのものが持つ雰囲気や臨場感が、参加者の集中力や意欲を高め、学習効果をより一層向上させます。リアルな環境での体験は記憶にも残りやすく、実際の業務に活かしやすいというメリットもあります。
このように、対面研修は単なる学びの場にとどまらず、人とのつながりを再確認し、互いに刺激を受けながら成長できる貴重な機会です。今後も、オンラインの利便性を活かしつつ、対面ならではの良さを取り入れた研修の在り方が再評価されてきています。

③ 受講者の集中力や参加意識が高まる

オンライン研修では、受講者が受け身になりがち です。
対面研修では、
・ グループワークへ参加しやすい 
・ 講師の熱量が直接伝わる
・ その場の空気感が学びのモチベーションを高める
・ 発言しやすい環境が整い、対話が生まれる
という特徴があり、「その場にいるからこそ得られる学び」 が生まれます。

④ 研修の「学び」が定着しやすい

オンライン研修の場合、「研修を受けた」だけで終わってしまい、理解は出来るが五感に訴えることは難しい。
対面研修では、
・ 参加者同士の「場の力」によって学びが深まる
・ 講師がその場で受講者の理解度を確認しながら進められる
・ 五感を使って体験しながら学ぶため、記憶に残りやすい
といった点から、研修の「定着率」が高いと言われています。
企業としても、「やっただけで終わる研修」ではなく、「行動が変わる研修」を求めているため、対面研修の価値が再評価されつつあります。
 

⑤企業の課題に応じた「カスタマイズ」がしやすい

オンライン研修は 一律のプログラム になりがちですが、対面研修では 企業の文化や受講者の特徴に合わせたカスタマイズ が可能です。
例えば、
・ 実際の職場のケースを題材にディスカッションする
・ その場で課題を発見し、即座に講義内容に反映する。
・ 企業のニーズに応じてフレキシブルに進められる
など、企業ごとに最適な形で研修を実施できる のが対面研修の強みです。

オンラインと対面を「使い分ける」のが効果的

もちろん、オンライン研修の良さがあります。
「基礎知識のインプット」はオンラインで効率よく学び、
「実践的なスキルの習得」は対面研修で行う、というように 両者を組み合わせることが理想 です。

対面研修を活用し、学びを「実践」につなげる

オンライン研修の普及によって、「どこでも学べる」環境は整いました。
しかし、学んだことを 「実際に使えるスキルに落とし込む」ためには、やはり対面研修が欠かせません。
企業の人材育成において、「知識を得るだけでなく、行動を変える」 ための学びの場として、対面研修の価値が今、改めて見直されています。
「人と人との関わりの中で学びを深める」のなら、「対面研修っていいね」とおっしゃったお客様の声を元に対面研修を再検討してもいいのかも。というお話でした。


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