靴ひもの結び方
突然ですが、みなさんは靴ひもの結び方を言葉で説明できますか?
小さい頃、となりでやってるのを見よう見まねで真似して覚えて、それから何回も自分でやってみて身体に染み込ませたように思いますが、誰に教わったのか、どうやって教わったのか、まったく記憶にありません。
改めて考えると、横にいてもらって、見よう見まねで教わるのは簡単ですが、言葉だけで説明するのって難しいですね。
言語化して、それをまだ靴ひもを結べない子供に伝えて、その言葉だけで出来るかテストしてみたいですね。
「誰が一番靴ひもの結び方の説明が上手いかコンテスト」やってみたいです。
というところで本題
意外と言語化って難しいですよね。
どこまでを細かく説明すればいいのか、「くるっ」とか「ぎゅっ」とかの擬音を入れた方がいいのか、擬音を入れることでアバウトになってしまわないか、説明時によけい難しい言葉を使って相手を混乱させてないか、専門用語を使ってないか、いろいろ気にする必要があります。
例えばグラフを視覚障害者に伝える時の説明。
どこまでの情報を伝えるか、全部の数値を伝えるのか、伝えたい数値だけ伝えるのか。
例えば有名な画家の絵を視覚障害者に伝える時の説明。
色、雰囲気、明るさ、概念、そういったものをどこまで伝えるのか。
例えば動画。ヨガの動画などでもいいです。
動きを言語化して、その説明だけでみんなが同じ動きになるか。
例えば絵かき歌。
絵を言語化して、その説明だけでみんなが同じ絵になるか。
難しいですね。
完璧に伝えるべきなのか、雰囲気が伝わればいいのかでも違うでしょうし、文字数制限などもある時もあるかと思います。
正解は無いと思います。
が、どこまで相手になりきれるかがここでも重要だと思います。
「虫の目、鳥の目、魚の目、そして…」というタイトルで note にも書いたのですが、相手の目になりきれるか、自分の目で見た相手ではなく、出来るだけ自分を無くして相手の目になりきれるか、というのも大切だと思います。
万人に伝える場合、子供に伝える場合、シチュエーションでも違いますね。相当頭使いそうです。
そこから発展させて
・先天性の視覚障害者に色を伝える方法
「赤」や「青」といった色ももちろん、微妙な違いやグラデーション、ギンガムチェックなどの模様の説明も難しそうですね。
・先天性の聴覚障害者に音を伝える方法
音楽はもちろん、楽器の音や生活音などの説明も難しそうですね。
さらにさらに発展させると、、、
伝えることが難しい概念なども含めて伝えられるようになって、さらに極めていったら、理解できなかったことが理解できるようになるのでしょうか?知的障害者が分からないことも分かるように教えることは可能になるのでしょうか?私が相対性理論をがっつり語れるようになるのでしょうか?
言語化って奥深いですね。
まとめ
「誰が一番靴ひもの結び方の説明が上手いかコンテスト」やってみたいです。
というところで、今回はここまで。