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1月社長朝礼前半ー違和感に気づく


今日もutenaworksのメンバーにも入ってもらって、嬉しいです。
いつも、日本がどうだこうだなんて話していると、最終的に「教育」が何とかならないか、という話にいきつきます。ですが、僕らが今から教育に踏み込むわけにもいかないので、今、子育てに携わっているお母さんにこういう話を聞いてもらって、お母さんの考え方が変わって、子育ての参考になって、そして社会が変わっていくきっかけにと、広がっていったら嬉しいなぁと思っています。

この朝礼は月に1回なので、今日はトランプさんの話を当初考えていたのですが、フジテレビ問題が盛り上がりすぎなのと、この問題について思うところがあるので、まずフジ問題から話していきます。

1.対岸の火事ではない、フジ問題

フジ問題を見ていて不思議で仕方がないのは「フジテレビがなぜ、ああいう対応をするのか?」ということ。誰が聞いても違和感を感じる対応なのに、なぜあんな風になるのか?それは業界で染まっていくと、一般的な考え方と乖離してしまうからだと思うんです。特に、その業界で力をもっている人ほど、色んな事を力で押さえつけて見えなくすることができるから、今まで押さえつけて隠していたことが、表に出た途端に一般常識からすると、意味が分からない乖離した話になるのでしょうね。

ただ、我々も考えないといけないのは、フジ問題は自分たちにもあり得るということです。何かあった時、初期対応が大事ですが、その初期対応には会社の風土や考え方が大きく左右してくる。フジテレビのような大きな会社ですら、今回の騒ぎで「このままで会社存続すら大丈夫か?」という話にまでなっている。我々の様な中小企業が同じようなことをすると、あっという間につぶれてしまいます。だからこそ違和感に対する感度を磨いておく必要があるんです。

2.騒動加熱の先にあるもの

もう1つ考えないといけないのが、「フジ問題、みんな騒ぎすぎじゃない?」ということ。確かに中居くんというビッグスターのスクープで、みんな興味関心をかきたてられるんだと思うけれど、騒いでいる人たちもその雰囲気を助長して、より当事者も傷つけることになったりするということも分かっておかないとと思います。

そして何かスクープした文春が正義かの様な雰囲気になってますが、正義なんてとんでもない話です。
またこうなると、この騒ぎをうまく利用しようする人たちも出てきます。
先日、Facebookで見た知り合いの発信で「なるほどー」と思ったことがあったのですが、「フジの経営体制が悪い」と苦言を申し立てた、アメリカのフジの株主が儲けているそうです。
これは、とある金融でバリバリ勤めていた人が投稿していたのですが、今、不思議なことにフジテレビの株価が上がっているんですね。
理屈は、大株主が文句を言う→「フジこのままで大丈夫?」となって株価が下がったところで、それを買い戻すと、結果安く株を買い直せたことになるんですね。

その事実は分からないですが、こういう騒ぎを助長させていくと、それを利用する人が必ず出てきたり、意図的に仕組んでいたりすることがあって、騒いでいる人は知らず知らず、そういうことに加担していることになったりするのです。
当事者間のことなんて、周りが分からないんだから、知りもしないことをとやかく言っている人なんて、そもそもろくでもないので、そんなことに踊らされてはいけないということだし、どんな問題もそうですが、そうやって騒ぎ立てることは結果的には、その事で困っている人をより苦しめるということを分かっておかないといけないと思います。

3. トランプ大統領就任と、感じた違和感

こんな風に、世の中見渡すと面白くないニュースばかりですよね。
世界を見渡しても確実に自国主義、分断へと進んでいっているなと感じます。ヨーロッパでも右傾化、左傾化と極端になり、また各国の中でも分断が進んでいっています。
そんな中、トランプさんが大統領就任し、トランプ政権二期目がスタートして、大統領選でわーわー言っていたのを思うと、”思っていたより平穏に離陸したな”という印象です。

余談ですが、トランプさんが大統領選などで、思いっきり人格否定もしてきたことから、僕は前提としてトランプさんの事は人格的にふさわしくないと一貫して思っています。だけど、大統領就任式後の新聞記事を読んで、おやっと思うところがありました。

アメリカ大統領の就任式では、存命の歴代大統領全員が招待されるようになっており、今回バイデン元大統領、大統領選を戦ったハリス元副大統領も招待されていました。
トランプさんは、バイデンさんもハリスさんもいる前で「4年間の悪政をここから変えていく」なんてことも言っています。もちろん、バイデンさんもハリスさんも面白くなさそうな顔でした。
トランプさんが何か言うたびに共和党がスタンディングオベーションするけれど、二人は座ったままで、二人ともよくあんな場所に行くなあ…と、テレビを見ながら思っていました。

その後、新聞で「アメリカでは、前大統領が就任式で手紙を置いて帰る」という慣習があること、また今回であればバイデンさんがトランプさんに対して手紙を置いて帰ったのですが、それに対してトランプさんが「ありがたい手紙をもらった。」とコメントをしていたと紹介されていたのを見て、ビックリしたんです。
メディアを見ていてあんなボロカス言う相手、日本人なら「二度とこんなやつとは喋りたくない」と思うんじゃないか?
でもそんな相手に「ありがたい手紙」を送り、それに対し感謝の言葉を贈る、そこに違和感を持ったんです。

それを見て、アメリカ人と日本人は、その辺の感覚が全く違うので、そこを見ていかないと読み誤るなと。
メディアを見ていて人格否定やなじり合いをするトランプが大統領選で選ばれて、多くの日本人が「なんで、あんな人が…」と思ったんじゃないかと思います。でも、反対相手にとことん言うというのは日本人が受ける感情とは全く違って、ある種ビジネスのような感覚もあって、個々の感情とは切り離していますよね。そう思うと、トランプ大統領が支持される意味も違って見えてくるんです。

そして、その僕の持った違和感を、ある人に話をすると、その人は「キリスト教は、そういうところがある」と説明してくれました。
「一神教の世界というのは、神が作ったことが全てなので、極端に言えばそのプロセスはすっとばすのだと。だから今回の大統領選でトランプがいくら人間性がどうなの?とあったとしても、選挙でトランプが勝ったということは”神がそうしたから”正解として受け入れられる」と。
それを聞いて、正解かどうかは分からないですが、僕はなるほど~と今まで持っていなかった見方を手に入れたのです。

4. どうやって情報を見る目を養うことができるのか

何を言いたいのかというと「自分の違和感をアンテナにして、仮説を立てて考えること」が、情報を鵜呑みにしない、情報に振り回されない自分のメディアリテラシーを作るのに繋がる、ということです。
フジ問題も含め、日本の低俗なマスコミ、ゴシップなど本当にくだらない情報に惑わされると、ろくなことはないですよ。自分自身も次元が低くなってしまいます。
自分で何が正しいか、自分で判断していく必要があります。
でもメディアリテラシーってどうやって養うの?と思うかもしれませんが、
そのヒントは「違和感」です。
先の話で言うと、「大統領選でボロカス言っているのに、手紙では感謝していると言っているってどういう関係?」という違和感から、日本人とアメリカ人は感覚が違うのか?という仮説を立てて、人に話をしてみると、別の意見が得られて、自分にはなかった考えが肉付けされていきますよね。そうやって、自分の情報を見る目を作っていくんです。

日頃から言っているように「なんかこれ、おかしくない?」そんな気づき力が、まず大事です。
まず、皆が言うから鵜呑みにしたり、迎合するのではなく、自分の違和感を大切にしていってほしいと思います。

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