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10月社長朝礼前半 ―変化とイニシアチブ―

おはようございます。

今日の朝礼は、株式会社Whoops(ウープス)の飯田さんも参加してもらったということなので、のちほど、今後何をやるのかということも含めて話してもらおうかなと思います。

(こちらは後半にて掲載させていただきます!)

 



1、衆議院選挙について

1-1. 今回の選挙をどう読むか

前月は、ちょうど自民党総裁選の翌日がこの社長朝礼で、今月はその衆議院選の翌日。やっぱりそこから話をせなあかんなと思っています。

結果は与党大惨敗。
ウエダ本社的には、先月お話したように、石破さんは「地方創生を一丁目一番地」とずっと言ってこられた人なので、我々ウエダ本社にとっては今やってる方向と重なるし、石破さんが勝った方が、やりやすい形になっただろうなと思ってました。


https://www.nikkei.com/special/election より引用

 今回の選挙は、今までと違う特徴が結構あるんですね。
前回も言いましたが、9人もの総裁候補が出て、 盛り上がった。
しかも、その流れで解散をすぐした。

(前回のnoteはこちらから)

本来で言ったら、投票率がもっと上がってても良さそうですね。
だけど残念ながら、投票率低いんですよ。これが無党派層とか、今まで政治に、選挙行ってなかった人たちがバっと行ってこうなったという形だったらわかるけど、行ってないんですよね。行ってなくて与党が大惨敗。
投票率が低い時は、通常は組織票を持ってる方が勝つんですね。
なのに、今回はその組織を1番持ってるような公明党が惨敗してるわけですよ。代表まで落ちた。
投票率が低いのに組織票を持ってるとこが落ちてる。
無党派層みたいな人がバーッと動いて、自民が惨敗して、野党が勝ったという構造ではなくて、本来自民を応援してたような保守層みたいな人たちが、 ええ加減にせえよという形で、国民民主なのか立憲なのか、 はたまた、れいわ新選組とか参政党か、そんなとこにまで票が流れたという形なんだと思うんですね。


1-2. 国民が求めたもの ー変化ー

そうなると少なくとも混乱はしますよね。
ただ、一方で混乱が悪いのかというと、決してそうではない。
9人もの自民党総裁が出たこと自体が今までなかった。派閥の領主みたいな人が、「次はお前や」と言って勝手に総理大臣を決めていくようなことが崩れたわけですよ。
崩れて、党の中では1番人気のなかった石破さんが選ばれるという、そういう大きな変化の現象やったわけですね。

今までの、権力の中で采配をしていく構造が変わらない、ということにおいて言うと、今回の総裁選は僕は良かったと思うんですね。
石破さんがどうということじゃなく、 変わらなあかんからこういう結果になったわけでしょ。

変化」を「国民」が選んでる。

今回自民党が大惨敗をしたからこれから世の中は変わるし混乱するけど、自分たちが選んでやっていってるわけだから、しょうがないですよね。


1-3. 「風を読む」

ただ一方で、石破さんのよくなかったところは、元々のずっと言ってきたことを、立場変わったら簡単に変えてしまってる。
それでは結局自己保身のためとか、やっぱり総理大臣になりたかっただけで言ってただけじゃんって話ですよ。
もし総理大臣になっても変わらずに貫いたら、選挙では負けるかもわかんないけど、リーダーシップとしてはそっちの方が信頼される。

今回石破さんがなぜ人気あったかっていうと、自民党の今のやり方が「あかん!あかん!あかん!」って言うてはった。
だから国民からは人気あったんですね。

 要は、自分で批判したことを、自分でやる気も覚悟もあるかどうか。
ワイドショーに出てくる評論家的な人を見てて思うけど、言うだけなら簡単だし、じゃあそれを自分はできるのかってことですよね。
人の言葉に先導されないように、自分の目を持たないと、 結局自分たちが止まってしまう。
政治なんかもまさにそうで、そういう上っ面だけ耳障りのいいことばっかり言うてると、本質のない形になる。

やっぱり、リーダーシップで大事だなというのは、風を読むということ。
風を読むっていうのは、大衆に迎合するのとは全然違いますよね。
本来その2つって対極で、ふらふらと誰かに言われた通りに進んでいくのではなく、歴史的な部分から読み解いて次の一手を読んでいく。
これができないと、いくら有能な人でもリーダーシップを発揮するのは難しいだろうなと思いますよ。

風を読み、先を見通す

選挙が終わって、少なくとも株価は冴えないだろうし、経済的には停滞していくだろうし、残念ながら世界の中で行くと、日本がイニシアチブを取ってるわけじゃないので、どっちみち、来月のアメリカの大統領選でがらっと変わる。
そこから世界の変化に対して、今の政権がどう対処できるんだろういうところが大きなポイントだと思います。

 

2、ソース原理

2-1. 日本が影響力をもたないと

よく言うように、なぜ元々ただの事務機屋だったウエダ本社が「日本が」とか「世界が」とか、大層なこと言ってるんだという話ですけど。
当たり前で、いくら自分のとこだけが頑張ってても、京都とか日本が全然ダメだったら意味がない。

いくら自分とこがいい会社で、稼いでて、良い技術持って頑張っても、京都がどうしようもなかったら、やっていけない。
そしたら、全体が良くなるようにということをやっていかないと意味ないわけですよ。
だからずっと「日本は」、ということを言ってるわけです。

それで、今の日本なんかいくら頑張ってたって、アメリカとか中国とか、それからインドとかから影響を受けてしまうわけです。
だから世界がどうなるか関心もっていかないと、子供の代とか、あるいはその孫の代に日本が埋没している状態で、 いくら最低賃金を1500円に賃上げ云々と言っても無理じゃないですか。
そしたらどんどん貧しくなっていくじゃないですか。
何でも言うのは簡単やけど、日本が埋没してたらできるわけないでしょ。

なので、やっぱりそういうことを考えていかないとダメだし、関心を持ってどういう方向に進めていくんだということは考えてほしいと思います。


2-2. 地方の動きを国へ届ける

ともあれこの政権がどうなるかはわからないですけども、地方への流れは勢いの差はあれ、方向が逆向くってことはないと思うんです。
「何とかしていかなあかん」っていうところは絶対だから。 

その地方への流れということにおいて僕がやっているのが、ローカルスタートアップ協会で国に意見を入れていく、ということです。
地方で、自分たちだけで言ってても何も変わらないので、それを行政にも届くようにということ。
僕らが話していくような人らっていうのは、わかってくれたりしてるもするので、そういう面でも今までとは変わってきたかなっていう風に思います。

僕は日本が再び輝けるとすると、中小企業地方
ここをなんとかする、それしかないと思っているので、うまくウエダ本社を使いながら、その中小企業・地方の強みを見せていきたいと思ってます。
そして、それを広げていくことが、やりたいところ、やるべきところ、という風に思ってます。 

2025年にもイベント開催予定です。 詳細はこちらから。

地方に行ってると面白くって。
なんで面白いのかというと、やる気のある地方に行くと、地方の人たちと我々で共につくっているという手応え感があるんです。
そういったところに我々が関わって、地方、あるいは中小企業に対してもこうなりますよねていうことが示せると、それを他に広げていける。
そしたら、我々がやれることで、本当に大袈裟やなく色々変えていける。

僕らが声を届けていかないと、国とかそういうところが全く違う方向で進んでたら、自己満足でやってるだけで何の影響も与えらないんで、中央の方に働きかけて、こんな風になってるんですよ、こんなことができるんですよ!ということをインストールしていく。
そのような形を考えてるところです。

なので、そのつもりでどう風が流れていくのかを意識しながら、ウエダ本社として、今やってることや方向を見てもらえるといいかなと思います。


2-3. 自分の頭と感覚で、どう動いていくか

歴史や国際地政学的なこともそうだろうし、そういうことが頭に入ってないと、この流れも読めっこないんです。読み切れるかどうか別として。
で、自分の感覚で「こっちだ」と選べることがすごく大事。

 VUCAの時代、混迷でどうなるかわからん。
色々読んでたところでわからない。
それでも自分の頭や感覚で世の中こっちへ流れてるっていうことが捉えられるということ、そのために、自分がイニシアチブを持って進めていけるというところが大事なんです。

いつも言うように、ウエダ本社は1つの人格を有すると思ってます。
その中を構成しているみんなが、風を読んで、自分自身でどう進めてるか。

先週末に、嘉村くんがソース原理の話をしてくれてたけど、毎度言うように、あくまでウエダ本社のソースは僕です。
だけど、プロジェクトのソースは それぞれやろうとする人なんですよね。
そこで構成してる人も、自分個人においては ソースだったり。

自分自身が風を読んでそこに向かうと決断するのは自分。
そこには自分のソースがある、という部分を響かせて、合わせていく。
それがひょっとしたら、さっき言った、「風を読んでの動き」と、「迎合してる動き」の違いかもわかんないですね。

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