4月社長朝礼2 後半 ーティール組織 ソース原理についてー
3、ソース原理
3-1. ソース原理の重要性
先週のワーククロスで嘉村 賢州さんのソース原理という話があったけど、これはしっくりくるので、ウエダ本社の社員は理解してほしいです。
↑過去の動画からも嘉村さんのお話が視聴できます。(この頃はまだ世の中でソース原理と出ていなく、岡村も理解できていなかった)
何かというと、ウエダ本社が目指しているところってまさにこういうことだからです。
ウエダ本社にいる以上は僕がグローバルソースだから、好きか嫌いかとかではなく、みんながソースを理解しないと、それぞれの力が発揮できないんです。
で、月曜朝礼ではそのグローバルソースが自ら喋りまくってるわけですよ。
それを自分のものにせず、自分勝手にやって「頑張ってます」って言ったって俯瞰して見てたら滑稽だと思いません?
いくら頑張ってるって言っても、そもそもソースにたどり着こうとしてないのに、効果出ないよね?と。
だからこういった齟齬がないためにも、ウエダ本社の社員はしっかりとソース原理というものを理解して欲しいんです。
3-2. ティール組織と比較して
「ティール組織」より「ソース原理」の方が理解しやすいということは嘉村さんも言われてましたが、ティール組織を書いたラルーさんも「ソース原理を知ってたら、自分はティール組織を書かなった」って言っておられたらしいです。
僕もティール組織って、モヤモヤとするところが以前からあって、、
「生物界」「生命体」の話であればめっちゃ分かる話やけど、生物はあくまで自立して、その生物のDNAに刻まれている自分たちの役割を一所懸命やるんです。一方人間は、自分の利益のため、損得感情、サボりとか、自分にとって都合がいいようにしていくからおかしくなっていくわけですよね。
それで、そういった人の集団が「組織」なので、それをティールに向かわすってなかなか厳しいと思うんですよ。
あと、ティール組織の中で気をつけないといけないのは、グリーンとティールは似てるけど全然違うというところ。
グリーンは表面上はできても、注意しないと、ただ甘くて優しいだけの組織になる可能性があります。
一方でティールはそれぞれが自立して、自分たちの役割をわかって、それをどうしていくのかがわかって、それで自分たちの役割を増幅させていくものなので、なかなかこれを後から作っていくのって難しいよなと思います。
だから組織としてティールを目指していくというよりは、ソース原理の意味を皆で理解して、それぞれの役割を考えていくという方が、辿り着きやすいと思うんです。
ウエダ本社という括りであれば僕はソースですね。
その中からサブソースとして原田君とか森島君とかがワーククロスを作ってくれたりしてるわけです。
一方、ワーククロスというプロジェクに焦点を当てると、原田君とか森島君がソースなんです。
その場合は僕がサブソースという役割にもなったりする、みたいな。
これが段階的にあって最上位である様に思われる(実際は階層的なものではありません)ティール組織とソース原理の考え方の違うところです。
気を付けていてほしいのは、ウエダ本社はもちろんフラットな関係でやってきているけど、以前には怒鳴ってた時代もあったんですよ(笑)。
で、そんなフラットな組織って組織の置かれている状況によるということが一点と、世の中の会社のスタンダードではないんですよ。
皆は普通に思っているかもしれないけど、先日渡部さんもリーダー会議に入ってて、びっくりされてたと同時に面白がられてましたのですが、リーダー会議で僕が発言しても否定されてたんですよ。
それって“普通の会社じゃありえない”光景で、良い意味で面白がってくれていたんです。
その一方で、このフラットさが当たり前になっていて、ちょっと弊害もあると思ってて。
前回の朝礼時のKESのグループセッションでは、“ちょっとそれでは意味がない“と言って僕が入って止めましたよね。
そのやばさは感じてほしいんですよ。
なぜかというと、普段はオペレーションを任せてて、やり方など口出ししてない僕が止めるってことは、全くダメって事ですよね?
なのにフラットな組織だから?それを感じてなくて、他の人が言ってることと社長が止めてまで言ってることの差というか緊急度が分かってないんですよ。
ティール組織を最高峰と考えて目指していっているグリーン組織だと、こんな感じの良くない傾向が出るんです。
なのでティール組織にしていこうとするのはなかなか難しいのですが、ソース原理を皆で理解していく方が取り組みやすいんです。
だってウエダ本社でいくとフラットな関係であっても僕がソースなわけでしょ。
そのソースが「あかん」って言うことに対して反応がないのは、ソースの意見を全然聞けてないということになるじゃないですか。
それだと成果につながらないよなって。
要は、あくまで僕らがするのはビジネスなんです。
そうなると仕事の質とか、給与面とか、条件もどんどん良くしていきたいわけですからね。
グリーンな組織だと全然儲からない組織になる可能性があるんですよね。
仕事に関して怒られない、注意もされへんけど給料はずっと20万円。
ボーナスも出ません、でも優しい。「悪いなー、ありがとうなー」って。
(※もちろん全てがこうなる訳ではないです。)
ソース原理が理解できていれば、上から言われたからやる。ではなく、ソースが違うと言った内容も理解した上で、自分たちが考えて修正し、動ける組織になれるんです。で、これって結果ティール組織なんですね。
自由と好き勝手が違うということをきちんと理解している。
まだまだウエダ本社は自由にはできてないです。
自由っていうのは、仕事に対する権利とか義務とかもちゃんと果たしてやるからそれが得られるんです。
そうじゃないからまだまだ好き勝手やってる、子供みたいな組織に見えるんですよね。
4、考える
4-1. 三方良し
好き勝手にやってる組織でもう一つ困るのはね、自社内だけで完結するのであれば、何とか成り立つかもしれないけれど、世の中の会社は、9割はそうじゃないというところです。
今ウエダ本社が面白いと思われているのはマイノリティだからなわけで。
でも、自分たちがマイノリティだということを理解してないと、お客さんの所でもそれがスタンダードだと思っていると「何だこいつ偉そうだ」と思われてしまうかもしれない。
服装とかも代表的な例ですよね。
そういうことも想定して望まないとそれはそれでアマちゃんなんですよ。
前回の話で「お客さんに対して満足を」という点についても、もう一つ、似て非なることがあるんです。
それが「自分がやりたいからやってる」ということです。
場合にもよりますけど要はお客さんの為と言いつつ、自分の想いを押し付けているだけ?ということ。
見た目は一所懸命やってるように見えるんだけど、これって全然違うものなんです。
この場合で怖いのは、仕入れ先さんとかパートナーさんたちに負荷をかけてしまうこと。
お客さんの為は大事だけれど、でも、自分がやりたいが為に無理してもらってたら、パートナーさんを引きずり込んでしまっているんですよね。
そうじゃなくて、ウエダ本社がやるべきはパートナーさん達にとっても本当に良いこと。「三方良し」なんです。
で、この力を借りて、そこに自分の力を掛けてお客さんのやりたいことを達成させるっていうことが最高のパフォーマンスですね。
だから僕自身はアーティスティックでも何でもないけど、こういった営業ってアーティスティックやなと思うんですよ。
色んなことをマトリックス的に掛け合わせて、インスピレーションとかその時の空気とか感じたことを混ぜこんで、そこに自分の考えを入れて、自分の力量で創作して、提供するわけでしょ。
僕は営業とか経営のこういうところが好きなんです。
自分の作品で相手が思ってる以上のものを提供する。
これが出来た時が一番快感です(笑)
4-2. 深く考えるということ
なのでしつこいですが、こういうことを理解してもらうために毎月1時間みんなに向けて話しているんですね。
意味が分かってないと1時間も社長の話聞くの大変ですよね?
そうじゃなくて、なんでこんなことやってるのかという部分に気づきを持つことから始まると思います。
会社の成績が上がらなかったら一番困るのは僕ですよね?
その僕が月曜日朝礼は営業も止めて最優先して出ることは必須だと、ずっとやり続けてる意味って何なんだろう?って考えられると、積極的に話も聞けて、それってそういうことじゃないの?という想像が出てくるし、そうなると自分のものになっていくのです。
みんな僕じゃないから僕のことを100%わかるなんて無理だと思います。
それでも大事なのは「自分で考えること、自分で気づくこと、自分で感じていくこと」なんですね。
これは別にウエダ本社だけじゃなくてどこにいてもそうです。
自分で考え、気づき、行動する。
月曜朝礼はこれらの感覚を養うためなんだというところを理解をしていただいて、自分のものにしていただきたいと思います。
以上よろしくお願いします。