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7月社長朝礼後半 ー人間力と仕事力ー


1. 世界と日本

1-1. 世界と日本の違い

前半でトランプさんっていう話をしましたけど、もう 1 つ。

あんなわざわざそこまで言わんでもというような人格否定ぐらいの言葉を使って相手を批判しますよね。
間抜けなバイデンだとかあらゆる角度から否定をしていて、あれが大統領選で評価されたりするんだから、ある意味アメリカってすごいよなーって思うんですね。
日本だったら政治家が講演会などで、ほんの一部でも女性蔑視的な表現があったりすると、そこだけを切り取られてメディアで大バッシングされて、もう辞めないといけないところまでやるじゃないですか?
日本だったら、もう一発アウトみたいなことだらけをトランプさんは 1 時間の講演だったらどんだけ言いまくってるのか。

これがアメリカで、ボロカスに相手を人格否定しようと、支持するっていう人たちが半数以上いるわけでしょ?

確かに品が無くて良くないですよ、良くないんだけども、何が言いたいかというと、日本では言葉狩りとかばかりやっていて、そうすると失言も一切しないっていう人たちばかりの、事なかれの政治家ばっかになっていって、こういう国々と対峙してやっていけるのだろうか?という話です。

人間性と仕事力と別なんですよね。

さっきの男尊女卑的発言の話でも、今、地方を回っていると感じるのは、田舎なんかはまだまだ男尊女卑的な世界が根強くあって、そういう田舎で力を持っている政治家は、東京の真ん中の感覚でいけばズレまくってたりするけど、だからと言ってその人が女性を見下したことを思ってるかというと、本質はそうでもなかったりするのに、言葉狩りをして、仕事力とは関係なく抹殺してしまう日本ってヤバいよなって思います。

トランプに勝てるんだろうか?と。
生き馬の目を抜くじゃないけど、そんな形でやってる世界の人たちに勝てっこないですよね。

大谷やと各スポーツでもいろいろスターが出てきて、日本人がよくやるようになってきて、勿論個々ではやっていける人は出てくるけど、トータルでは勝てないし、ビジネス界だったらもう圧倒的に結果も出てしまってるじゃないですか?

1-2. 日本が勝負できるもの

そしたら日本はどこで勝負するの?ということでいくと、僕は人間性のところだと思うんですよ。
まあ、少なくとも我々というか、中小企業は特にね。

でも、その人間性のところだけでは仕事にならないことが多くて、誰も認めてくれないんですよ。

学生時代から人間性なんて関係なく、偏差値だけで評価されて、一般的に良いと言われる大学行って、一般的に良いと言われる名の知れた企業、大企業に行くって形になるわけです。
大企業は世界との競争で人材面でも競争があるから、給料もそこに合わせていくからどんどん上がっていくわけですね。
それって一見良い様に思うかも知れないけど、それを目指す人はその構図を分かってるんだろうか?と、中小企業もそれに合わせていかないといけない感じになるけど、その土俵で日本は勝負していけるか?って思うんですよ。

アメリカでトランプを支持してる人もトランプさんのことを好きか嫌いかというアンケートをやったら、支持してるけど好きじゃないという人は結構いるんじゃないかと思います。
好きじゃないけど、彼だったらアメリカを強くしてくれるとか、アメリカを良くしてくれるとか、いわゆる仕事力に期待を持った層が結構いるのだと思います。

そういうところで日本が良くないところは、全部中途半端というか、ごっちゃに考えてしまうところで、中途半端に米国や世界に合わせて真似しても、温室育ちの日本では勝ち目ないんですよ。

それより日本がやっぱり良いとされるのは、300㎞以上で走る新幹線が1 分たがわず来るとか、チケット買っただけで 10 時 39 分東京着とか、ルーズな国からすると、なんで 10 時 39 分に着くのわかるの?みたいな事が正確にできるわけです。
仕組みもあるんだけど、真面目さとか人間性とかそっちのところでしょ、日本が勝てるとこって。

なんでそっちをやらへんのってことで、なのでウエダ本社として、人間性が大事!ってやることが、本当に日本のためになると思ってるわけです。

2. 日本の強み

2-1. 日本が先に行くには

注意して欲しいのは、世間で言っていることって、本当に“人”のことを考えてるか?ってことです。
何も考えずに働き方改革で残業なんてせずに早く帰れよって言うてたら、1 年後に全員首切らなあかんとかね、トータルで考えたら違ったりするわけでしょ。
だから皆、風潮に流されず、仕事(スキル)なのか人間性なのか?とか、そういうことをしっかり考えていかないといけないんです。

ところが、アメリカがやっている事が良いという感じで、日本はずっと追っかけて、真似ばっかりしてて、右肩上がりの時代はそれでも良かったと思うけど、少なくとも失われた何十年って言われるようになってから、もう完全に変わっていってるわけです。

万博なんてその最たるもので。
1970 年代の万博っていうのは本当に大きなもので、そこから日本が高度成長していったという分岐点だったわけじゃないですか?
今回の万博も、ホントは日本が新たな価値を発信できる、少なくとも先進国がこれから人口が減っていくだとか、環境問題などいろいろなことが大変になってくいく、あるいは紛争がいっぱいあるという世界の中で、こういう形で行くんだということを表せられる絶好のチャンスだったんですよね。
だから、ちゃんとリーダーシップを取って進めていたら、日本がまた万博を機に新たな展開を世界に示していけるチャンスだったんですよ。

もう過去形で言ってるけど、そんな風には絶対ならないやろからね。
なんでそう言えるかっていうと、政治家から経済界から、リーダーシップ持っている人がいなくなってしまったからで、でもこれも“人”が悪いのではなく、ちょっと変なことやると皆でバッシングして潰すっていう風潮、要は皆で悪くしていってるんですよ。

そんな中で、我々ができるところ、やれるところっていうのは少なくともこの働き方とか人を生かした価値創出で、utena memberzの方々を見ててもやっぱり人間性っていうか、そういうところが役に立つということを示してくれているし、そういう事をもっと示していきたいなと思います。

2-2. 感謝の心

最後に、今日朝礼の気づきの発表で、当たり前と思わず感謝を忘れないっていうような話を言ってくれてましたけど、まさにそこだと思うんですよ。

採用とかそういうことにおいても、これからもどうやって見ていくかはあるんですけど、やっぱり感謝できる人がいいよなぁと思うんですよね。

朝礼の様子。毎日書く気づき(日報)は、次の日の朝礼で共有を行います。

一方で、挨拶やら、声がけとかができてない事にモヤモヤしたりするけど、それって当たり前と思ってんちゃうかなって思うんですよ。
当たり前って思ってるから感謝ってないんですね。

で、漢字ってよくできてるよなっていう話やけど、“有難う”って、"有ることが難しい"からありがたいんですよね?
だから「ありがとう 」って言って感謝するんだけど、この感謝がない人っていうのは当たり前と思ってるから、有ることが難しいと思ってないのか、普通だと思ってるから「ありがとう」という気にならないですね。

で、この感覚で仕事をやってると作業になっててしんどいし、個人においても、差を出すにはスキルしかなくなるわけです。だから我々はやっぱりスタッフも「ありがとう 」っていう風に思える人、言える人になってほしいし、採用も一番、それを基準にしていきたいと思います。

で、また「ありがとう 」って思えるから「すいません」とも言えるんですね。だって有り難いと思ってるわけだし。
やってくれたからすいませんとか、自分できへんからすいませんという形になるでしょ。
なんかそんなところを見てると後々、やっぱりそうかって思うんですよね。

2-3. 人間性という巻き込む力

同じく、仕入先さんあるいは得意先さんとかに対してもやっぱりうちは共感マーケットみたいなことを広げていきたいし、そこでちょっとフィルターかけていくようにしたいですね。
有り難いと思える、ウエダ本社に感謝してるって思うから、一所懸命やってくれるって話になるわけじゃないですか?
それを期待して計算してやるのは違うけど、でもそういう関係の方がお互い気持ちいいですよね。

ありがたく思ってくれてるとこやから一生懸命やろうとかいうことが自然な形であって、そういう相手だったらこちら側が全然計算せずにギブしていっても、ちゃんと相手は分かってくれてるから、ちゃんと戻ってくるんですよ。

だからそういうところに身を置いた方が楽なんです。
いちいちこれはどんな風にやっとかなーとか言って、腹の読み合いみたいなこととかはホント時間の無駄だし、そんなこと止めて相手を信頼してやっていった方がよほど気持ちがいいし、ストレスないし、ウエダ本社はその方向に向かっていきたいですよね。

当たり前 、有り難いとかいうところを線引きにして、採用も社内教育あるいは価値観とかいうところもどんどん高めていって、ステークホルダーに対してもこう見ていったら、なんとなく付き合い方っていうのは考えていけますよね。
どこに対したら踏み込んでいったらいいか、ということも分かってくるし、そんな形でやっていきたいと思います。

みんなの周りでもいるかわからんけど、ハッキリ言ったら能力はちょっと劣ってるけど、なんか愛されキャラで、結果的にその人の方がうまくいってるよなっていうのは結構ありますよね。

個人でいくら 力が強いといっても、そんなに一人でできること大したことないけど、あいつもなんかバカやから助けたらななって言うて集まってきて、結果その人の方がすごいいい状態になってるっていうなのはよくある話ですよね。

有り難いと思える人間性。
しっかり考えていただきたいなというふうに思います。

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