11月社長朝礼前半 ー世界の変化ー
1、世界情勢への意識
1-1. 2回目のトランプ政権
まずは、アメリカの大統領選はトランプさんが圧勝という形だったけど、マスコミの状況というか、日本のここ最近でも、いわゆるオールドメディアとSNSの大きなズレを感じます。
アメリカの大統領選でも、投票前は拮抗してるみたいな話やったけど、蓋を開けてみればトランプさんが圧勝でしたよね。
トランプさんになって、世界はどうなるか全く分からない状況になりました。
政策や政策論議など関係ないというか、自分の好き嫌いで進んでいく、人事もだいぶ決まっていってるけど、一期目とは違って、より強硬というか、トランプシンパばっかり集めてる状況で。
決してトランプさんが好かれてるわけではなく、好んで選んる人は結構少ないんじゃないかなと思う中、なんで、トランプさんが圧勝したのか?
それは逼迫感というか、トランプさんを選ばないといけない状況にアメリカがなってるという見方が正しいと思います。
民主党でハリスさんが大統領候補で、女性だし、しかも有色人種で、いわゆるマイノリティ側で、それこそLGBTQ+とかマイノリティ側は、本来は民主党側を応援するはずなんですね。
トランプさん側、共和党はLGBTQ+なんてほっとけみたいな、人種差別甚だしいわけじゃないですか。
ところが、ハリスさんもそうですが民主党の候補って知識層ばかりなんですね。
なので、マイノリティー側の人が応援に回らなかったのと、バイデンさんの 4 年間で経済状況が悪くなって、トランプさんの時代の方が経済が良かったんで、そっちの方がむしろ良いじゃないか?という判断になったんだと思います。
アメリカってめっちゃ好景気がずっと続いてるじゃないですか。
だけど、一方でそんなことが起こっている。
もう日本の比じゃない、比べられないぐらい貧富の差が激しいです。
IT テックや AI 、半導体とか一部の何軒かがほとんどの富を牛耳ってる。
年収が低い層が食べていけないという状況になっていってる。
要はトランプさんのことが好きかどうか、そんなこと言ってられへん。
食わせてくれる人を選んでるのが大きな理由だという風に思いますね。
1-2.情勢を知ること
今朝もウテナワークラボの方の投稿をSlackで全体共有してたけど、家事、育児に専念されて来たワークラボのメンバーは、社会とは離れてしまったという感覚で、こういう政治の話とか世界の話とか、あまり関係ないと思って興味がなかったのが、ワークラボに入って、こういう話を聞かされるので(笑)、自分たちも社会と繋がっているんだと意識が変わって、すると凄い変化を起こして行かれるんですよね。
我々中小企業も意識を変えていかなあかんのは、大企業の人が中小企業の人と当たり前で、そんなに差があるとは思わないんです。
それこそ偏差値だけの学校教育において言うと、大企業の方がおしなべて偏差値が高かった人が入っているというのは事実としてあると思うけども、それ以上に何かすごく長けてんのかというと全然そうは思わないですね。
感じるのは大企業に行ってるとおのずと世界と仕事自体がつながってるケースが多くて、グローバル展開でやってなくて国内相手でも、海外から攻め入って来られたり、あるいは、自社が輸出とか直接やらなくても、その商品が間接的に海外の方に行ってたり、これらが当たり前にあって、日常の業務などで世界の情報に直面するから、そこで関心の差、意識の差も生まれると思うんです。
それに対して中小企業は、例えばウエダ本社でも、今までなんかは京都エリアだけに向かってやってるから、世界や、アメリカ大統領選なんて全然関係ないやんという話やと思うけど、それは当然そんなことはなくて、そういう負け意識というか意識の差を無くしていくと、変わっていくと思ってこんなこともずっと話してするんですよ。
それが、最近に関わってくれた、これまで働かれてなかったウテナメンバーまでが、凄い変化を見せて頂いて、ずっと思っていたこと、やっていたことを証明してくれてる感じで本当に嬉しく思ってます。
2、トランプ政権から見る状況
2-1. トリプルレッド
ということで、またアメリカの話に戻ると、 大統領選でトリプルレッドって言われてるけど、そう、こう言うのもうちのメンバーでどのくらい、トリプルレッドって説明できるやろね?
多分、ここらも我々中小企業と大企業で、知っている率の差はあると思いますね。
トリプルレッドっていうのは、トランプさんの共和党は赤が基調、民主の方は青を基調にしてるので、レッドとブルーで言われてて、今回、大統領は共和党になったのに加えて、上院下院っていう日本で言うと衆議院参議院ですね、これが両方とも共和党が過半数を取って、皆、レッドになったということなんです。
一期目の時はそうじゃなかったので、議会が反対すると法案が通らなかったりすることもあったけど、今回は全部押さえたという状況なので、トランプさんが思いつきであろうと意のままに、全部通せてしまうという状況なんですね。
それとアメリカの大統領というのはどんなに人気があろうと法律で二期しかできないことになってるので、トランプさんは前に一期やってるから今回の4年間で終わりなんですよ。
どうやっても終わるとなると、好き勝手をやるのは想像できるから、何の障壁もなく、もう一気に動くわけですね。
日本なんて簡単に揺さぶられるだろうし、そうすると、関係ないどころか、むしろ国内で一所懸命やってても無駄になるくらい、影響あるわけですよ。
また今回、イーロンマスクさんが政権中枢に入りそうですね。
今トランプさんとは蜜月でやってるけど、多分お互いが認め合ってではないと僕は思いますね。
お互いがお互いを利用しようとしてて、今利害が合致してるからうまくいってるだけでね。どっちが化かし合いで勝つかですね。
当然トランプさんもそんなことはわかっていて、うまく彼を生かして、アメリカではずっとできなかった財政再建をイーロンマスクさんにやらせようとしてるみたいです。
マスクさんは Twitterを取得した途端に従業員を 8 割カットしたり、あんなことも平気でやるわけですから、アメリカ政府で長年できなかったことも、彼にバサーっとやってもらおうとしてるんじゃないかと思うし、マスクさんは政権に入って彼が描いている世界を作っていこうとしてるのだと思います。
論評したりする人もいるけども、日本人の評論家みたいなのがイーロンマスクの思考なんて絶対分かるはずないですよ。
ただ、劇的に変わっていくということを皆わかっとかなあかんし、変わっていくだけでなく、どういう方向に行くかわからないっていう世界に入ってしまったってことを、わかっておかないといけないと思いますね。
2-2. 日本の変わり目
一方、皆はこっちの方が興味持ってるのちゃうかなと思うんだけど、兵庫県の斎藤知事の話も、SNS の功罪みたいな形でこれも色々と言われているけど、ここでも言えるのは、選挙が変わったということと、日本人の極端というのか、単純というのか、そんなので大丈夫なのかと思うこと。
再選したら、あれだけ叩きまくっていた知事を擁護し出したりしてるけど、火のないところに煙は立たないみたいな話で、あれだけ、所内で反対する人ばっかりってことは何もなかったわけじゃないとは思うけどね。
トランプさんなんかは、自分の女性問題に公金を使ってたみたいなことで裁判になってるのももみ消してて、それでも国民は支持してるとか、もうめちゃくちゃな話やけど、それに対して日本は斎藤知事がいじめられてかわいそうみたいな票が流れて、やったことも実は無かったんちゃうか?という論調になるんですね。
とても米国が良いと言ってる話ではないけど、そんな強烈な相手に、そんな甘っちょろいことでやっていけるのか?と思うと非常に情けないですが、ただ言えるのは明らかに政治が変わったというか、国民の思いで動かすことができる様になって来たと思います。
日本では直接手は下せないけども自民党総裁選で 9人も出たことや、石破さんになったのも、国民を意識しないといけなくなって、これまでの様に密室で決める様にはできなくなったからだったり、その後、衆議院選挙のネット戦略での国民民主党や、その前は東京都知事選の石丸さんというのもあったりで、今回の斎藤知事みたいなことになると、来年の参議院選は他の党もSNS 戦略に力を入れて大きく変わることになると思います。
SNSは下世話なこともいっぱい出てくるし、嘘や嫌なこともあるんだけども、ここで本当激変できるという状況が来てるわけですよ。
だからより関心を持っていかないとダメなんですよ。
こういう状況になってるのに、国民側のレベルが低いとフェイクニュースとか面白おかしく、いかにも偽善的にかっこよく脚色していくと、そっちにバーッと誘導されてしまうとか、日本人の真面目さを逆に悪い方向に使われたらとんでもないことになってしまう。
だから本当にここが大きな変わり目で、分水嶺になると思いますね。