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人間は素晴らしくて、この世界は美しい

ここ最近映画監督 河瀬直美さんのことが視界に入ってくる。

YouTubeで河瀬さんがトークするRadioも見つけた。

僕が河瀬直美さんを好きになったのは、何がきっかけだったかは忘れたが、映像に携わる者として被写体への向き合い方、映像の紡ぎ方はかなりインスパイアを受けている。


彼女が初期の頃に創ったドキュメンタリー映像作品集も持ってるし、映画作品では「あん」が好きでDVDも買っては何度も観た。いまだにあのエンディングの迎え方は鳥肌もん。


そんな河瀬監督が2020東京オリンピックの公式記録映画の総監督に就任したことは記憶に新しい。

最初発表された時、河瀬監督が描く2020東京オリンピックはどんな映像になるのか?とワクワクした。

しかし、2020東京オリンピックはコロナの影響で1年延期、1年後の開催は史上初の無観客開催と歴史にも記憶にも残るオリンピック競技大会となった。


就任発表時だれがそんな世界が数年後に訪れるか予想できただろう。
河瀬監督ももちろん想定していない展開だっただろう。

それでも河瀬監督は撮り続けて作品にした。それも1大会に2作品。

まだ映画館上映されていた時にSIDE:Aは観た。
しかしSIDE:Bは僕もバタバタして観る機会を逸していた。

それが最近になってまた改めて河瀬監督のことを調べたり、ラジオを聴く中で、見逃していたSIDE:Bを観たくなった。

現代はとても便利だ。探せば観たい時にamazonprimeでいつでも観れる。

2時間のドキュメントをぶっ通しで観た。


750日、5000時間にも及ぶ映像記録だそう。
それを2時間に凝縮する編集作業を思うと眩暈がする。

実際河瀬監督も編集期間は毎日24時間胸が締め付けれられる日々だったそう。

それでも史上初づくしとなった東京大会の公式映画制作を成し遂げた河瀬監督に最大限のリスペクトと賛辞を贈りたい。

そんなドキュメンタリー映画だった。

映画を観て改めて感じたのは河瀬監督は人を描くこと、時を描くことが唯一無二の映画監督であること。このドキュメンタリー映画も随所に人の感情を余すことなく巧みに描き、要所要所に子どもたちのカットを織り交ぜながら50年、100年先を見据えた映像作品になっていた。


河瀬監督の作品を観終わったあといつも思う。
人間は素晴らしくて、この世界は美しいのだと。

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#生きがいと希望
#映画を創ってこの世界を愛で満たす
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#河瀬直美
#2020東京オリンピック公式記録映画

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