山口敬之さんを励ます会潜入記・逮捕状について聞いて見た
🔶支援者たちの主催による「山口敬之さんを励ます会」が盛大に開催された
街ゆく人々の服装に半袖と長袖が入り混じり、街路樹に暑い日差しが照りつける2022年10月2日、東京都内で午前11時から「山口敬之さんの報告会、励ます会」が開催されました。主催者側が最初に予定した70人を大幅に上回る、100人を超える来客が集まり、様々な年齢層の男女が一堂に会し、政治に、経済に、また山口氏が関わる裁判の情報交換に花を咲かせました。
会の始まりには山口氏を支援する業界人たちが次々にスピーチへ登壇、山口氏への賛辞を口にし、時に涙を、時に笑いを誘い、賑やかに会は進行しました。美しい着物姿は会を企画したmarystelさん。
私は2年前から散々、伊藤詩織VS山口敬之氏の裁判ブログを書いてきて、一度もどちらにも話を聞かず、これは良くない、ちゃんとお会いしてお話を聞かなければ...と思い、今回は直接会える良い機会なので、パーティーに参加しました。(買っててよかったZARAのパンツとネックレス!)
🔶保守派著名人の挨拶が行われた。
山口氏の挨拶に始まり、月刊『 Hnada』の編集長、山口氏の弁護団の裁判報告、「文化人放送局」MCの加藤清隆氏、その後「ワールドオヤジサテライト」主催の藤木俊一氏の賛辞になり、最後は司会を兼ねた支援者による参加者へのお礼が述べられて「山口さんを励ます会」は盛会のうちに幕を閉じました。
月刊『Hanada』の花田編集長。
※会場は録音が禁止されていましたので、覚えている範囲で、正確でないかもしれませんが、こんなことを言っていた、という雰囲気だけでも伝わればと思います。
花田「僕は80歳、編集をやって56年間、飽きたことがない、いやになったことがない、いつまでもずっとやっていたい。雑誌を作るのが嬉しい、思うような雑誌が作れたら嬉しい、でも安倍さんの本を作った時は嬉しくない、楽しくない、残念、(中略)こういうのを出すことがあるのも、運命だと思っています。」(中略)「伊藤さんは応援団がいる、雑誌がついている、山口さんは一人、(中略)山口さんを励ますためにはやれることはなんでもやりますので、これからも皆さん山口さんを応援してあげてください。」
「文化人放送局」のMC加藤清隆氏は「「山口を呼べと」プロデューサーを説き伏せた。」「自分で見て良い番組だな、と思う」「そこまで言って委員会」では「呼び出した橋下にぱっかーんとやってやった、それから橋下はおとなしくなった」と武勇伝を展開して、会場を沸かせていました。
まだまだ感動的な賛辞が続きましたが、とりあえずメモに書き切れたところだけ掲載しました。
山口氏の弁護団の一人(名前は伏せます)の挨拶は「判決は(密室の出来事で)社会的に座りの良いものになった、民事の限界だった」とやはり判決に納得いかない心情を吐露しました。これは山口氏の支援者の方々は胸にくるものがあったでしょう、会場は静まり返っていました...
「よしりん裁判」を担当している、大西達夫弁護士と名刺交換できました。私が「よしりん裁判」記事で大西弁護士の名前を出したので何か嫌がらせのようなものが来てるのではないか、と気になっていましたが、大西弁護士は「別に...弁護士ですし...(笑)」と泰然自若。裁判官も弁護士も経験された大西弁護士ならでの「プロの余裕」のようなものを感じました。「農業アイドル自殺訴訟」のブログも読んでくださっていました。私がその事件で弁護士批判をしても「同業者批判」と受け取らないニュートラルな思考をお持ちでした。
これからは弁護士資格だけ持って、それを唯一のプライドにしてるような弁護士は「旧世代」になって行くのかな、とそう感じる大西弁護士との会話でした。(弁護士の非行が目立つ「農業アイドル自殺訴訟」あたりから確実に、弁護士の社会的地位は低下して行くのだろう、という確信を持ちました)
🔶山口氏に質問しました。
多数の参加者たちの机の間を蜜蜂のように飛び回る山口さん。なんとか補足し、数秒ですが、私が一番気になっていた「逮捕状が山口氏に出され、それを山口氏が知っていたか?」を伺いました。ただし、あくまでも「山口敬之さんを励ます会」なので、過度の質問は控えました。
🔶あなたに逮捕状が出ていたと刑事が伝えたか
上田:高輪署、または警視庁の刑事さんが山口さんに「あなたには逮捕状が出ていた」と伝えましたか?
山口:いいえ、聞いていません!ただ、中村格氏の報道を読むと、裁判所が判をついた逮捕状が出る動きはあったようです。
以上
「逮捕状が握りつぶされたと思っているあなたへ」
※伊藤詩織さんの事件で、逮捕状が発付され、それが執行されなかった理由は伊藤詩織さんの著書『BlackBox』の中に書いてあります。発付の理由は山口氏が海外にいるから逃亡の恐れありで、停止の理由は山口氏が海外から帰ってきたから、と書いてあります。(BBの時系列の疑問点をまとめてありますので下記画像をご参照ください)なので、山口氏が赴任先から帰国して空港に降り立った瞬間に逮捕する理由がなくなります。請求の原因がなくなるからです。わかりますか?「逮捕状が握りつぶされた事件」との評価は間違いです。請求の原因と違う理由で逮捕しようとしたから、上司が止めた。
成田空港逮捕未遂事件が存在すれば、取り調べにあった刑事たちは山口氏に「逮捕の取り消しを警察上層部に連絡したか」と聞かれるはずです。でも、逮捕状については聞かされていない。山口氏に逮捕状が出て、それが執行されそうになったという事は、高輪署の過剰捜査なので逮捕が止められただけです。伊藤さんは『BB』の中で捜査は中止になってないことを書き、「捜査の中止」は週刊新潮の記事を引用していて、悪質な印象操作をしているな、と感じました。逮捕中止後に「医療カルテ」という伊藤さんにとって都合の悪い資料が出てきたことはもっと周知されてもいいと思いますが。
※下記画像を参照していただければわかりますが、この事件は証拠が存在しないんです。それなのに被害届が受け取られ、逮捕状まで出た。その原因はなんなのか。伊藤さんの著書『BlackBox』のA刑事の行動時系列を書き出すと大体わかります。ま、成田空港に刑事が大勢詰め掛けて逮捕が見送られた、なんてそんな劇的なことがあれば、多方で噂になりますが、出どころは伊藤さんの証言のみ。そう、「逮捕状が握りつぶされた」「成田空港逮捕未遂事件」なんて存在しない。日本の警察機構はそこまで不健全じゃない。
あなたは「相棒」の見過ぎです。
🔶ワレ、山口氏の魅力、発見セリ!
山口氏は100人を超える来場者を相手にしている訳で、話したのは二回、会話の時間は数秒程度でした。それでも、山口氏の人となり、普段あまり知られることのない性質の一端をうかがい知ることができました。
私が山口さん近づいてに自己紹介しますと、急に顔をほこらばせて「ああ、上田さん?ツイッター見てますよ」とおっしゃってくださり、感激しました。まあ、これがですね、子供のように、はにかんで微笑むのですよ。報道で散見される山口評。「高慢で冷徹で厳しい人」そんなふうに勝手にこちらが想像していた人物像とはまるで違う、親しみやすい素朴な目をしてこちらを見るのです。
私はその姿を見て、山口氏がなぜ老獪な政治家たちに愛されてきたのか、ほんの少し、理解できたような気がしました。
そんなものはお前の勝手な想像だ、ツイッタ褒められて舞い上がったんじゃないの?とあなたは考えるかも知れない。はい、証拠どうぞ。私が話しかけたときの写真です。
私のツイッターを読んでいるということは、私が時に山口氏にも辛辣な批評をしてることもご存知だと思うのですが、それでも、この笑顔です。
長い記者経験からくる洒脱な社交性、山口氏が本来持っている「育ちの良い世襲政治家」たちに愛される極めて優れた純粋性、のようなものを、数秒の会話から感じ取りました。
評論家の白川司さん。ふらりと現れ、飄々として会場を歩くとあちこちで歓声が。
ということで、(何がだ)まとまりのないレポートですが、まあ、山口さんの人気はズゴイものがありました。会場のあちこちから声がかかり、誰かが「売れっ子ホストのようだ!」と。
支援者代表による花束贈呈式で会は終了しました。
山口氏は終始笑顔ではありましたが、その表情の中には僅かに、壮絶なメディアスクラムの嵐を掻い潜って来た心労の痕跡がありました。
🔶偏向報道を許すとどうなるのか
...私はいま少し、この事件を追います。
山口氏の世間の評価と、実際に私が見た支援者たち、業界人たちの評価は雲泥の差がありました。これは、やはり偏向報道の結果なのだろう、と思いました。最初から、山口氏が伊藤さんを誘って事件が起きた、計画的だったんだろうと、その決めつけ。
本当にそうでしょうか。報道を慎重に一枚一枚めくって行ってください。真相は真逆かもしれない。
山口氏の証言の変遷は記憶違いや伊藤さんを庇うものでした。でも伊藤さんの証言の変遷は、自己都合に合わせた客観証拠に基づかないものでした。報道に彩られた事件の表舞台だけ見ていると、いつかは自分も足元をすくわれて言ってもいないこと、やってもいないことをやったことにされて、社会的に抹殺されてしまうかもしれない。
報道で私刑になるような時代。100年後私たちは笑われているでしょうか?それとも...それが当たり前になっているのでしょうか。
私たちは今、情報選択の大切さを学び直さないといけない時期に来ているのかもしれません。
(了)
🔶逮捕状発布における時系列と弁護士登場順位の謎についての一考察
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