伊藤詩織さんはいつから特権階級・上級国民になったのか?

いやはや全く笑止千万。呆れるしかない。

バズフィードジャパンの伊藤詩織さんが送検されて容疑者となったことに対する擁護記事の内容が凄すぎて笑ってしまった。

これは公開質問状を書いた相澤冬樹記者や朝日の南記者もそうですが、「書類送検は警察が告訴状を受け取ったら100%検察に送致される。だから詩織さんに犯罪の容疑があるように読めてしまう。」

「冷静に受け止めよう」みたいなことが書いてあって苦笑してしまいました。「者共、静まれい!静まれーい!」って時代劇のお奉行じゃあるまいし。見苦しい。

散々自分たちが詩織さんを「権力と戦うジャーナリスト」「性被害の逮捕状が握りつぶされても屈しなかった英雄」みたいに持ち上げてきたから、今更、詩織さんの世界に認められた訴えが虚偽だったから困るんですよ。

そこに真実の探求はない。

ジャーナリズムは真実を曲げずに報道すること、権力の監視という役割がありますが、山口敬之氏のFacebookが凍結されたりして今や詩織さんの影響力は山口氏と互角、いやそれ以上になったかもしれない。

本物のジャーナリズム精神を発揮するなら山口氏の告訴を「全件送致だから機械的に送致されただけ、報道は人権侵害」なんてボケたことを言ってないでに対して詩織さんが本当に虚偽告訴したかどうか、調べるべきだろう。

山口氏の訴えが正当である場合

山口氏の告訴内容が事実だったら詩織さんへの書類送検はただの手続きではなない。大掛かりなマスコミも世界も巻き込んだ虚偽告訴事件の端緒となるのだから、社会に報道すべき重大な真実だろう。

機械的な手続きとはあまりにも山口氏の告訴権を無視したものだ。

なぜ、世論は山口氏の告訴権を認めないのか。

山口氏に取材せよ

今回の件で誰一人として山口氏に取材した記者はいない。今回の詩織さんの書類送検事件も山口氏の親交ある人々とのSNSでのやり取りで広まったことだ。山口氏の自己発信だ。私はそこに日本のジャーナリズムの自滅を感じるのだ。

山口氏の発信を前に「違う、詩織さんは悪人じゃないの!容疑者と呼ばないで!」って取り乱す人たちのその姿に「もう時代はとっくに変わったんだよ、貴方たちが警察から特ダネ仕入れて好き勝手に悪人だ、善人だとレッテル貼って記事を売ってお金を稼いできた時代はもう終わったんだよ。今や事件の当事者が自己発信して事実を明らかにする時代になったの。特ダネの時代は終わったの」とワインを傾けながら優しく諭してやりたいが、聞く耳持たないだろう。

人権の旗を振り、詩織さんに一方的に擁護する記者たちこそ、オールドメディアの亡霊に支配されているのだ。

推定無罪論の空虚さ

より1部抜粋

「伊藤さんは、この時点で『被疑者』『容疑者』なのは間違いありません。ただ、一般の人が、書類送検されたという情報を目にすると、『捜査機関から何らかの犯罪の疑いをかけられている人なんだろう』とか『悪いことをした人の可能性がある』と見られることもあります」
「ですが、刑事訴訟の原則は、有罪判決が確定するまでは無罪が推定される、というものです。そのため、被疑者(容疑者)や被告人であるからといって、その人が悪い人とはならないはずなんです」

>刑事訴訟の原則は、有罪判決が確定するまでは無罪が推定される

>被疑者(容疑者)や被告人であるからといって、その人が悪い人とはならないはずなんです

じゃあ、別に詩織さんを容疑者と書いてもいいじゃないですか。検察が起訴して判決出るまでは犯罪者じゃない、そして警察から容疑をかけられた人=「容疑者」でいいのですが何をそんなに騒いでいるのか。

また逆に不起訴の山口氏からレイプされたと世界に喧伝している詩織さんは批判しないのか?(しかも、海外ニュースを見た人の話では、詩織さんは上司からレイプされたとかなり話を盛ってるらしい...)

貴方たちが刑事訴訟法を持ち出せば持ち出すほど、実は詩織さんの行動にかなりの名誉毀損行為があることが裏づけできる。

ジャーナリストなら、事件の真相を暴け。刑事訴訟法を持ち出して書類送検の意味付けや解釈をしてる場合ではない。

詩織さんの刑事告訴で不起訴になった人間が今度は虚偽起訴だったと告訴した。その事件の真相は山口氏が機械的に揃えた書類なのか、詩織さんの著書には虚偽の事実があったのか、一審は誤審の可能性があるかもしれないなど、多角的な視点を持って論ずることが大事だ。

なのに多くの有識者や元司法担当記者などが詩織さんへの擁護論を展開している。今や詩織さんは批判する以前に容疑者の名称をつけることを憚られる「上級国民」になったのだ。

もちろん、ご本人はそんなことは望んでいないだろうが、山口氏に逮捕を逃れた上級国民と揶揄しながら、自分たちは詩織さんの書類送検は機械的なものだ、容疑をかけられたように誤解するから(事実なのに)報道するなとSNSで世論に号令をかける。


https://twitter.com/MINAMIAKIRA55/status/1321115689042599936?s=20

普段自分たちが批判している国家権力と同じことをしている自覚はあるのか。

起訴不起訴は告訴者本人に検察から通知が来る。ぜひ、その事実を山口氏から発信してもらいたいものだ。記者と読者が直接つながるダイレクトメッセージ。山口氏もそれを望んでいたわけではないだろうが、事件の当事者が刑事事件を発信する、それがニュースになる、読者が拾って記事を書くという新しいマスメディアの形を作り出した。

記者クラブメディアの取材権独占など、もう風前の灯火だ。

ジャーナリスト二人によってこれが行われていることに、SNSの新しい力を感じる。年齢や性差など関係なく、事件に関わるものが直接情報を伝える時代になったのだ。

見苦しいメディアの情報統制

素人が発信したら間違いが起きる!という人もいるだろうが、今回のような事件当事者の扱いに対してあまりにも偏った情報統制をしてるのを見ると、そんな事も言ってはいられまい。事件当事者から知ってることを発信するのもまたメディアへの情報統制への抑制力につながると思う。

市民の手でマスコミのあり方を変えてゆく時代になったのだ。

山口氏が自身で明らかにした伊藤詩織さんへの刑事告訴。様々なメディアの問題が露わになったのは私としては非常にありがたかった。

記者だけに、記事も非常にわかりやすい。中学生でもわかるよく整理された文章だった。これも見習いたい。

(了)





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?