見出し画像

サンジはLGBTQを蹴れるのか

始めに言いますが、性別に線を引く引かないの難しい話をするつもりは全くない。
曖昧さは面白いという話。

僕の好きな配信者に加藤純一氏がいる。

2010年ごろからニコニコ動画で見始め、その歯に衣着せぬ物言いに衝撃を受けた。

最近、彼の配信の中で興味深い論争を見た。

「ワンピースのサンジは、LGBTQを蹴れるのか?」

サンジといえば、初期から登場しているルフィ海賊団のコック。
足技が得意だが、レディファーストという確固たる信念をもっている。

「死んでも女は蹴らない」

そう豪語するほど女尊思想は強く、過去には殺されかけても反撃しなかったこともある。

そんなサンジ。

果たして
見た目は男、中身は女
もしくは
見た目は女、中身は男
を蹴るのだろうか。


資料として女性?との過去戦歴だ。

・ミスフライデー…蹴ってないが勝利
・Mr.2ボンクレー…ナミの変装は蹴れない
・カリファ…蹴れずに負ける

・ペローナ…蹴らないし負け
・イワンコフ…普通に負け
・ヴァイオレット…蹴らないし騙される
・ビッグマム…躊躇なく蹴る
・ブラックマリア…蹴れずに負ける

一部、判定に悩むところもあると言える。
加藤純一氏は、配信で下記のように結論づけた。

「性欲が湧く相手は蹴らない」

納得である。

ちなみにチャットGPTにも聞いてみた。

Q.サンジはLGBTQを蹴りますか?

A.
いいえ、サンジがLGBTQの人を特定して蹴るという描写は『ワンピース』にはありません。サンジは、女性を絶対に蹴らない騎士道精神を持つキャラクターとして描かれています。一方で、彼の態度がコミカルな形で誇張される場面もありますが、それが特定のジェンダーやセクシュアリティに対する偏見を反映しているわけではありません。

また、『ワンピース』の物語は、友情や冒険、個人の自由を尊重するテーマが中心です。LGBTQに関する描写が出てくることもありますが、それらは基本的にキャラクターの個性として扱われています。

サンジの行動や態度に疑問を感じる場面があれば、それはストーリーの文脈やコミカルな演出を考慮して解釈されるべきでしょう。

Q.蹴ることはできますか?

A.
物語の設定やサンジの性格から考えると、彼がLGBTQの人を意図的に蹴ることはありません。ただし、サンジの行動原則として「女性を絶対に蹴らない」という信念がある一方、男性に対しては必要であれば攻撃することがあります。そのため、対象の性別が男性やサンジが「男性」と認識した場合、戦闘状況やストーリーの文脈次第で蹴る可能性はあります。

LGBTQに属するキャラクターであっても、サンジがそのことを理由に攻撃する描写はありません。攻撃の動機はあくまで敵対関係や防衛、戦闘の流れによるものです。LGBTQであるかどうかはサンジの判断基準に影響を与えないと考えられます。

回りくどいが、
つまりはサンジの気持ち次第と。

性欲説も半ば正しいじゃないか。


そんな遊びをしていると、抽象度の高い文脈の面白さを感じる。

蹴るor蹴らないは紛れもないオルタナティブな選択肢であるのに、
解釈や表現によっては無限通りの選択肢を生む。

そしてその過程が話としての面白さを醸し出している。

僕は普段の仕事では、
主にYesかNoを決めるような仕事をしている。

見積もりを採用するかどうか。
その採用の基準は、これ以上かこれ以下か。
採用した場合、干渉が起こるか起こらないか。
どこをどの基準までもってくれば干渉が起こらないか。

それはそれでビジネス的な発想として大切である事はいうまでもない。

しかし、
YesでもNoでもない
ゼロでもイチでもない
蹴るでも蹴らないでもない

そんな選択肢の狭間にこそ趣きがある。

せめてプライベートやnoteの中だけでも、
そんな狭間を楽しみたいと思うばかりだ。

つづく。

いいなと思ったら応援しよう!