生成AI活用!
上田市情報システム課 M田です。
研修ネタを2個続けてきたのですが、今回は生成AIを利用した業務改善・時間短縮と思われる事例をご紹介します。
お手製マクロ、スクリプトの対応
エクセルマクロやスクリプト(以下「マクロ等」と言います。)の知見を有している職員は、業務効率化のために独自で作っている人もいます。
それはそれでいいのですが、その職員が異動したときに、マクロ等がどのように引き継がれるかが課題になっています。
ありがちなのは「使用方法」だけを伝授し、その他(プログラム的なこと)は「そのまま」というケースです。
職員が変わってもマクロ等だけは綿々と受け継がれていきます。
困ること
①「マクロ等」の作成者が退職してしまったとき。
その後に、システム担当に対して問い合わせをされても対応に時間がかかる。
②「マクロ等」のプラットフォームのサポートが切れてしまうとき。
VBScriptが非推奨になりましたが、昔に作られたマクロ等はいつ使用不能になるかわかりません。
生成AIに何をさせるか
いつ使用できなくなるかわからない中では、早い対応が必要となります。
そんな中で思いついたのは
①「マクロ等」を生成AIに解析させられないか
②(あわよくば)別の言語に書き換えられないか
ということでした。
マクロ等は半角英数で記述されていることが多く、論理的な構成になっているので、漠然と「生成AIとの相性がいいのではないか」と思いました。
また、これらができれば、外注に出すにしても、内製で続けるにしても、「どのような処理をする」ということを可視化できると思いました。
結果!
試した結果、①の「解析」は想像通りとてもうまくいきました。ただ、②の「書き換え」は思ったようにできませんでした。きっと別の言語では追加でアドオンが必要となる場合やプラットフォームのバージョンの違いなどがあるのかもしれません。
ただ、個人的には①の「解析」を生成AIに行わせた効果は絶大だと思います。解析に要した時間は数秒です。200行からあるスクリプト(しかも初見)を人間が解析するとなるとそれなりの時間がかかります。
生成AIを使用した事例として広く応用できるかは何とも言えませんが、利用の一例としてお話させていただきました。また、別の言語で作り替えたものはそのまま動くものもありましたが、動かないもののほうが多い印象です。
ただ、そもそも論として「マクロ等」を作らなくても良いような環境にすることがシステム担当の仕事だと思うので、まずはそちらを頑張ります。