熟学 鈴見社長インタビュー
4月10日にシニアのための学習所 「熟学」を大阪・上本町で立ち上げられた、株式会社スズミの鈴見社長のお話を伺ってきました。
鈴見社長はカナダで20年以上いろいろな事業に携わられながら、昨年5月に日本に戻られ、今年4月に新しい事業を立ち上げられています。
上田 まず、55歳以上に絞った塾、というのはどういう意図ですか?
鈴見 昨年まで20年以上住んでいたカナダでは、ハイウエイが無料であったり、生活のコストが安く、多くのシニアがキャンピングカーなどで各地に長期に旅行に行くなど、いろいろな老後の楽しみ方をします。また、60歳定年ということもなく、生き生きと働いている方も多いです。
一方日本に帰ってくると、60くらいでまだまだ元気な世代が引退されています。体力や気力はあるのに、どこに行くのも何をするにも費用が高くかかり、簡単に楽しめるものがありません。
そんな55歳からの世代に、気楽に集まりコーヒーを飲みながら、少し新しいことを学べる場ができたら、と思い熟学を立ち上げました。
上田 確かに仕事を引退してから、夫婦二人の時間を持て余す、という話はよく聞きますね。では、熟学では何を学べるのですか?
鈴見 英語とスマホの2科目です。どちらも1時間千円からです。いい講師が揃っているので、楽しく学んで頂けます。
上田 日本で熟学を立ち上げたのは、カナダにいた時から暖められていたアイデアですか?
鈴見 昨年5月に日本に戻った時には、2年くらいゆっくりしようと思っていました。カナダにいた時には、魚の輸出やカナディアングッズの輸出、日本人向けの英会話教室など、いろいろなことで忙しくしていたので、少し日本の生活を楽しむつもりでした。
上田 それがどうしてこの速度で起業されたのですか?
鈴見 学校を開く、という漠然とした気持ちはあったのですが、昨年10月に、たまたま上本町に教室に適した場所がありますよ、と聞いてから、一気に具体化し加速しました。
上田 それにしても具体化して半年で開校とは、早いですね。
鈴見 自分でも驚くくらいいろいろなことが前向きに回り出し、バダバタしながら今に至っています。何よりもいい人たちに巡り会えたことが大きいと思います。
上田 とはいえいろいろなご苦労があったのでは?
鈴見 カナダから戻って最初にしたことは、印鑑を作ることでした。それくらい日本の文化から遠ざかっていました。それが不動産契約や、法人設立で走り回り、書類の処理で指に印鑑だこができるくらいこなしました。ピンチが来たかと思うと、新しい出会いでうまく回り出す、という感じでなんとか今に至っています。
上田 なるほど、前向きな姿勢が運を呼び込んだということですね。ところでこれからの抱負は?
鈴見 誰でも気軽に来て頂ける学習所を目指しています。
儲けることより、シニア世代の多くの皆さんに楽しんで過ごして頂ける空間を提供できたら、とおもいます。
上田 素敵ですね。大賑わいすることをお祈りしています。本日は、ありがとうございました。
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