見出し画像

真夏にマフラー

ちょっと余裕が出てきて、ずっと文章で残しておきたいことがあったの書いておく。

僕は今さとりモンスター(以下、さとモン)というアイドルグループのライブに頻繁に行っている。
きっかけはさとモンのメンバーであるあずさんこと高橋あずさんがおもしろい女だということを友人に聞いて、ライブを観たことだった。
(Xもおもしろいから見てね)

曲を聴いてみるとcinema staffの三島想平さんやアルカラの稲村太佑さん、ONIGAWARAの竹内サティフォさん等が曲を提供していて、すごく自分の好みだった。
あずさんとチェキを撮って話すとしまじろうを持っているし、ずっと自分のペースで喋るしで、たしかにおもしろい女だった。
ライブも楽しいしタイミングが合えば2か月に1回くらいのペースでライブに行っていた。
推しを作るとか特にそういうつもりはなく、観に行ける時に行けたらいいなぁくらいに思っていた。

初めてさとモンのライブに行ってから半年くらい経った頃に、さとモンを教えてくれた友人から「明日オールナイトイベントあるから行かない?」と言われ、特に用事もなかったし行くことにした。
アイドルのオールナイトイベントなんて初めてで、特に何をやるのかもわからない状態で。

ライブ前にもう1人の友人と3人で飲んで行ったから、それなりにできあがってはいた。
入場時にビンゴカードを渡されて、ビンゴ大会をやることを知った。
ライブが終わりビンゴ大会が始まった。
景品がメンバーの私物と知り、これは当たるとヤバいなということは酔っ払いの頭でも理解することができた。
その時はあずさん以外のメンバーは名前も知らないくらいで、友人に「誰が一番ガチ恋多いの?」と聞くと「紫の美弥妃 結凛(みやゔぃゆり)ちゃんだね」と言われてそれだけは当たるのはご勘弁願いたいと思った。

ビンゴが進んで行って、ある段階でリーチの人は立つことになった。
当たっても推しの人にあげようと思っていたけど、よせばいいのに酔っているしオールナイトだしで頭が回らなくて自分もリーチだから立ってしまった。
それでビンゴになってしまい、もう断れない状況でビンゴになってしまった。
景品の私物はテーブルの上に置かれていて、どれが誰のかわからない状態から当たった人が好きなものを選ぶというものだった。
僕が選んだのマフラーだった。
このイベントが開催されたのが真夏の8月で、真夏にマフラーとういうその異質さに目を引かれてマフラーを選んだ。
美弥妃 結凛ちゃんのだった。オールナイトイベントでライブも異様なテンションだったのもあって、まったく顔も知らないオタクが推しの私物を手に入れたとなれば当然のようにヤジが飛んで来た。
僕は平謝りですいませんねーと思いながら、自分の場所に戻った。
そこまでだったらまだ平和な感じで終わっていた。

その後に「さっきマフラー当たった人」ともう一度立たされた。
何事かと思うと美弥妃 結凛ちゃんから一言あるとのことだった。
さっきもらったマフラーは中高と学生時代ずっと使ってきたもので、ガチ中のガチの私物だという説明だった。
それにオタクたちは沸き立って、またヤジが飛んで来た。
言われっぱなしも気に障るので、みんなから注目されているその場でにおいを嗅いで「いい匂い」と言った。
マジでどうにかしてたと思う。
「ぶっ殺す!!!」と言われた。
知らんオタクがそんなことしたらそう思うよな。

ビンゴ大会が終わり、「寿司とTシャツのあたし」を4、5回やってイベント自体は終わった。
特典会で美弥妃 結凛ちゃんにマフラーのお礼と初めましてのご挨拶をしてその日は終わった。
マフラーは美弥妃 結凛ちゃん推しの人に声をかけられたのであげた。
ちなみにあげたのは「ぶっ殺すぞ」の人だった。
後にその人とその時の話もしたし、遺恨は特にない。

そこからライブに行く度に特典会に行くようになって、周りからは紫のペンライト振りなよと言わたりしてたけどずっと断っていた。
2024年5月のワンマンライブで友人が最前を当ててくれて、Xで美弥妃 結凛ちゃんが「紫のペンライト振って」と言っていたのもあり、最前で持たないのはいかんよなぁとなりそこから紫のペンライトを持つようになった。

こんな形で推しになるとは思っていなくて、自分でもびっくりしている。
たいていはビジュアルやパフォーマンスから推しを決めるものだろうし、マフラーをもらうその日まで名前も知らなくてある意味運命的な出会いだったのかもしれない。

美弥妃 結凛ちゃんは芯のある人で、言い方は失礼だけど見た目に似合わずオタクにすごく優しい。
優しいのに力強いい歌声も魅力的で、赤ちゃんみたいな笑い声もかわいい。
ちょっと社会不適合なところもおもしろい。

さとモンは2000年代の日本のバンドが好きな人なら好みな曲が多いと思う。振りコピもしやすくて一緒にライブも楽しめるので、もしこれを読んで興味が湧いたらぜひライブに足を運んでみて欲しい。

この間のさとモンFESアフターパーティーで推しメンのパネル手に入れて渋谷から電車に乗って持って帰ったよー

いいなと思ったら応援しよう!