~Business~ Try&Errorからの創造と追求
自分で新しいアイデアを生み出し、トライ&エラーを繰り返して成功を掴むプロセスには大きな違いがありますね。特にビジネスにおいては、ただ指示を待って行動するのではなく、自分から主体的に新しい価値を創り出すことこそが本当のやりがいや充実感につながるのかもしれません。
一方で、「言われたことをやるだけの者」の気持ちを理解することも重要です。人によっては安定した役割で一定の成果を上げることに満足を感じたり、指示通りにタスクをこなすことで安心感を得たりすることもあるでしょう。また、言われたことを忠実に実行する姿勢がチームや組織にとっても貴重な存在であることは否めません。組織の中での役割や目標に応じて、どのような姿勢やスタンスが適切かは異なるものです。
ーー 補足 ーー
具体的な事例として、次のようなものが挙げられます。
1. 製造業における改善活動
例:ある製造工場では、作業員が指定通りの作業を行うだけでなく、日々の業務の中で発見した小さな改善点を提案し、試してみる「改善活動」が推奨されています。この取り組みは、例えば工具や部品の配置を工夫して作業の効率を上げたり、ムダを削減したりするものです。結果として、作業員は自らの提案が現場に反映され、コスト削減や品質向上に貢献していることを実感し、やりがいや達成感を得ています。
指示通りの作業:指示に従い、既定の工程で生産を行う。
自発的な貢献:自らのアイデアでプロセス改善に取り組み、成果が組織全体に波及する体験ができる。
2. IT業界のプロジェクト開発
例:ソフトウェア開発プロジェクトにおいて、仕様通りの機能を実装するだけでなく、新しい技術を試してより効率的なシステムを開発したり、予期されるユーザーのニーズに応えるための提案を行ったりするエンジニアがいるとします。例えば、バックエンドエンジニアが自らの発案で新しいフレームワークを導入し、従来よりも処理速度を向上させ、プロジェクト全体のパフォーマンス向上に貢献することができた場合、組織からの評価も高まりますし、本人の満足度も高まります。
指示通りの作業:クライアントの要件に基づいた基本機能を構築する。
自発的な貢献:新しい技術や方法を導入してプロジェクト全体の質を高め、自己成長とチームの成果に寄与する。
3. カスタマーサポートにおける課題解決の工夫
例:カスタマーサポートチームでは、顧客からの問い合わせに対してマニュアルに従った対応を行うことが基本ですが、あるサポート担当者が、よりわかりやすいFAQの作成や、共通する質問を減らすためのガイドを作成したことで、問い合わせ対応の効率が大幅に向上しました。このような工夫によって、顧客満足度が向上すると同時に、担当者自身も「お客様の役に立てている」という実感が得られます。
指示通りの作業:マニュアルに従った対応で顧客からの質問に答える。
自発的な貢献:頻発する質問を整理し、FAQやガイドを自ら作成することでサポート効率を向上させる。
4. 営業活動における新規提案の試み
例:従来の製品やサービスの提案を行う営業活動に加えて、顧客のニーズや業界のトレンドを考慮し、自ら新しい提案を行う営業担当者がいます。例えば、顧客が実際に直面している課題に基づいて新しいソリューションの提案をすることで、通常の営業とは違った形での関係構築が進み、顧客からの信頼を得ることができました。こうした取り組みは、営業担当者にとっても顧客との関係の深化や成果への達成感を得る機会となります。
指示通りの作業:既存の商品やサービスを既存の方法で提案する。
自発的な貢献:顧客のニーズに合わせた新しい提案を創造し、長期的な信頼関係を築く。
これらの事例に共通するのは、言われた通りの作業だけではなく、自発的なアイデアと行動が成果を生み出し、組織や顧客からの評価や信頼につながることです。また、こうした成功体験がさらなるチャレンジへの意欲を生み、個人やチームの成長にもつながります。