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【資格】「一次試験『経営情報システム』の勉強法」中小企業診断士に独学で合格するための効果的な勉強法まとめ

▶中小企業診断士「一次試験の合格戦略」

まず、一次試験を受験する前には、試験制度、合格率、自分の現在の実力値を把握し、合格に向けた戦略を立てる必要があります。
一次試験の合格戦略については、以下の記事をご参考ください。

▶『経営情報システム』の特徴

●試験制度上の位置づけ

『経営情報システム』は「一次試験のみ(ただし、用語としては二次試験にも少し出てくる)」で「暗記中心」の科目になります。
ITを専攻、業務従事している方であれば、得意科目(勉強時間ゼロでも科目合格)の方も多いのではないかと思いますが、一方でITにアレルギーがある方にとっては、アルファベット三文字などの専門用語(ERP、CRM…)など、覚えにくいものが多いかも知れません。

図_科目ごとの特性を知る

●科目合格率

2016~2020年度の5年間の科目ごとの合格率を見ると、『経営情報システム』は平均合格率が22.7%と7科目中2番目に易しい科目です。
また、2017年度以降、傾向が変わって易化したように見えます。

表_一次試験合格率

●勉強時間を短縮する専攻・業務・資格

情報工学を「専攻」していた方、普段、仕事で「IT」に関する「業務」をやっておられる方、技術士(情報工学部門)や情報処理技術者の「資格」を持っておられる方は勉強時間の短縮が可能です。
私は、大学・大学院のときに情報工学を「専攻」しており、普段、仕事で「IT」に関する「業務」をやっていて、技術士(情報工学部門)や情報処理技術者(高度)を「資格」を持っておりましたので、科目免除の権利も持っており、勉強時間ゼロでも高得点(80点以上)が狙える得意科目でした。

図_専攻・業務・資格

●必要な勉強時間

勉強開始前に一度過去問をやってみて何点取れるかで、今後の勉強目安時間を立てます。
知識・経験保有者は0~10時間そうでない方は30~70時間の学習時間(目安)が必要です。

図_点数と勉強時間目安

▶独学に役に立つテキスト・過去問・問題集・参考書・勉強方法

(1) ★★★★★『速修テキスト〈6〉経営情報システム〈2022年版〉 (TBC中小企業診断士試験シリーズ)』

●もし参考書を1冊だけ買うとしたら、間違いなくTBCのテキストを購入するのが良いと思います。
●この本の特徴は「テキスト」「過去問」「動画講義」がすべてそろっており、独学に非常に向いています。

動画講義は「早稲田出版」の公式チャンネルに公開されていますので、参考書を購入する前に一度ご覧になってから購入しても良いと思います。
私は、『経営情報システム』については得意科目でしたので、この書籍自体は購入していません。

(2) ★★★★☆『中小企業診断士試験 過去問完全マスター 6 経営情報システム (2022年版)』

過去問をきっちりやり込む場合は、同友館の「過去問完全マスター」シリーズがおススメです。
●過去の問題が、分野(論点)別に、重要度(A、B、C)別に掲載されていますので、「まず1周目はA問題を中心にやろう!」といった勉強方法が可能です。
●解答・解説も、問題のすぐ後ろに掲載されており、解説も適度な量が記載されていますので、独学で学習しやすいと思います。

(3) ★★★★★『中小企業診断士 最速合格 要点整理ポケットブック 第1次試験2日目 2022年度』

●中小企業診断士のスクールで有名なTACが出版している要点だけをまとめたポケットブックです。
●一次試験2日目に実施される『経営法務』『経営情報システム』『中小企業経営・中小企業政策』の3科目がすべて掲載されていますので、試験直前の総まとめ・総チェックにおススメです。
●私の使い方としては、勉強時間は全くゼロの状態で、試験当日の休憩時間の間にこの『要点整理ポケットブック』をザーッとすべて眺めて、知識の抜け漏れがないかをチェックするという使い方をしました。特に『経営情報システム』については試験範囲がよくまとめられていると思います。

(4) ★★★☆☆『中小企業診断士 最速合格のための スピードテキスト (5) 経営情報システム 2022年度』

●中小企業診断士のスクールで有名なTACが出版しているテキストです。
●内容はしっかりしていると思うのですが、独学の場合、自分一人で読んで理解する必要がありますので、独学の場合は、動画解説がついているTBCの参考書の方が良いと思います。

(5) ★★★☆☆『中小企業診断士 最速合格のための スピード問題集 (5) 経営情報システム 2022年度』

●中小企業診断士のスクールで有名なTACが出版しているオリジナル問題集です。
●TACのテキストの基礎的な内容を理解できているかという観点では有効だと思うのですが、問題のレベルが過去問よりやさしめなので、独学の場合は、動画解説がついているTBCの参考書の方が良いと思います。

(6) ★★★☆☆『中小企業診断士 最短合格のための 第1次試験過去問題集 (5) 経営情報システム 2022年度』

●中小企業診断士のスクールで有名なTACが出版している過去問題集です。
過去5年分の過去問が、年度別に問題順に掲載されていますが、分野(論点)別に、重要度(A、B、C)別に掲載されているわけではないので、独学の場合は、同友館の「過去問完全マスター」シリーズの方が良いと思います。

(7) ★★★☆☆『情報処理技術者(ITパスポート)』の参考書

●情報処理技術者試験のうち、中小企業診断士の『経営情報システム』の試験範囲、レベルに一番近いのが『ITパスポート』試験です。
●もし、中小企業診断士の『経営情報システム』試験のテキストの中で、自分に合うテキストが見つからなかった場合は、『ITパスポート』のテキストから探してみるのも一案かもしれません。

以上です。

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