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【読書メモ】『稼ぎ方2.0 「やりたいこと」×「経済的自立」が両立できる時代』村上 臣 (著)


▶今回の読書記録『稼ぎ方2.0 「やりたいこと」×「経済的自立」が両立できる時代』村上 臣 (著)

  • 『稼ぎ方2.0 「やりたいこと」×「経済的自立」が両立できる時代』

  • 村上 臣 (著)

  • SBクリエイティブ

▶感想

本書のタイトルにある「稼ぎ方2.0」とは、「自分が好きで好きで仕方がないこと」を第二のキャリアに据え、「自己実現」を中心にやりたいことを仕事にする、それにより自身の心に生まれる「熱狂」こそが、買い手の「共感」を呼ぶという働き方です。このように「遊ぶように働く人」こそが成功する時代、それが「クリエイターエコノミー」であり、そのような時代に適した働き方が「稼ぎ方2.0」です。
すでに実施していることも多くありましたが、引き続き、「稼ぎ方2.0」の世界をどんどん進んでいこうと思いました。

▶読後メモ

キーコンセプト:「稼ぎ方1.0」→「稼ぎ方2.0」

  1. 目的    :「会社のため」  →「自己実現」
    ・自己実現欲求が共感を呼ぶ
    ・クリエイターエコノミーは承認欲求を満たす健全な手段

  2. 考え方   :「ルール思考」  →「共感思考」
    ・ウェルビーイング(幸福で肉体的、精神的、社会的にすべて満たされた状態)」を住するようになっている

  3. 価値基準  :「予測重視」   →「適応重視」
    ・PDCA → OODA

  4. 行動    :「計画的」    →「アジャイル的」

  5. 人間関係  :「タテのつながり」→「ヨコのつながり」
    ・「友達の友達の友達」ぐらいまで含まれるゆるやかなつながりを持つことが大事

目的:会社のため」→「自己実現」

  • 「自分の幸せ」を定義する。

    • 「感情ノート」を作る

    • 経験の数を増やす

    • 色々な情報に触れる

  • 「情動」を起点に動く。

    • 情動を起点にする理由は、①情熱がエンゲージメントの高いファン作りにつながるから、②自分のモチベーションを保つため。

    • 情動の力でファンをつかむには、「言葉」か「モノ」でメッセージを伝えることが重要。

      • 「言葉で伝える」とは、「自分がなぜそれをやっているのか」をストーリーにして伝えるということ。
        例えば、「幼少期の苦労から今の○○に取り組んでいるという原体験」を語ると「自分が似たような経験をしたことがある」「大変そうだなぁ」という共感を得ることで、ファンになってもらえる可能性が高まる。
        あるいは、「商品・サービスへのこだわりポイント」として「こんな細部までこだわっている」「ここまで練習を積み重ねている」という過程を伝えてファンの心を動かす
        その他、「○○を実現するために売上の一部を社会貢献活動に充てている」といった「社会的使命感」をストーリーにして伝える

      • 「モノで伝える」代表例は、手の込んだ工芸品など。モノづくりに精魂を込めれば、作り手の情熱・メッセージを伝えることができる

  • 時間ではなく「仕事の内容」で自分を評価する

    • 「会社あっての自分、会社によって自分が生かされている」という考え方から、「まず自分があって、自分の一部が会社に貢献している」という考え方に転換する。

  • 社会との「接点」をたくさん持つ

    • 重要なのは、自分が持っている可能性を最大化して社会とつなげること

    • あえて本業と副業を区別せず、あらゆる側面から自己実現の可能性を探っていくのがクリエイターの発想

    • どんな仕事が自己実現につながるのか、その仕事が会社の中にあるのかを確認する。自己実現につながる仕事が社内にある場合には、戦略的に取りに行く

  • 「何が仕事で何が遊びか分からない」を目指す

    • 面白い仕事をしていれば、必然的に公私の区別・境界は曖昧になっていく

    • 本業も副業も楽しめる人がクリエイターとしても成功する

考え方:「ルール思考」→「共感思考」

  • 共感を得るためにはまずは「自ら共感」する

  • 大きな市場より、企業にはできない「ニッチな問題解決」を狙う

  • 完成品を待つのではなく、「制作過程をすべて」公開する

  • 「ナラティブ」を作る

    • ナラティブ=語り手が主体となって自由に語ること。対話を想定

    • ストーリー=物語の内容や筋書き。一方的に語る

    • 物語を語るときのポイント

      • 「個人的な想いを積極的に開示する」

      • 「なぜこれをやろうとしたのかという動機を語る」
        幼少期の不幸な体験や失敗経験などをきっかけに、その壁を越えるために取り組もうとした動機を語るケースが多い
        動機は説得力につながり、共感を高める力を持っている

      • 「課題意識を伝える」
        課題意識は実体験に基づくものでも、友人や家族の体験にもとづくものでも良い
        課題を解決するために取り組もうとする物語は、多くの人の共感と指示を集める
        特に「社会的弱者を助ける」「環境問題に取り組む」など、社会的課題の解決に取り組む姿には共感を呼びやすくなる

  • 1万人のフォロワーより「エンゲージメントの高い100人のファン」を作る。リアルイベントでファンを増やす。

  • さまざまな「タッチポイント(顧客接点)」を通じてコミュニケーションを取る

  • 「人間味」を出す。格好をつけ過ぎない。ありのままに見せる

  • 「切り口」を作る。自信がない人は「根拠がない自信」を持つ。

  • 「体験してもらうこと」を意識する

価値基準:「予測重視」→「適応重視」

  • 「すぐに小さく始める」クセをつける
    「買ってくれる人を先に見つける」

  • 大規模な市場調査より、「目の前の1人2人の困り事」にフォーカスする

  • 1つのキャリアではなく「複数のキャリア」を持つことで、精神的な安定感を得る。「副業クリエイター」を始める。

  • ゆるいネットワークを持ち、引っ掛かりのある「タグ」を流通させる
    「ガクチカ」から「タグ付け(あなたにタグをつけるとしたら何ですか?)」

  • 声を聞くための「チャンネル」を複数用意し、具体的に聞く。

  • 「何が欲しいか」ではなく「どんな課題を抱えているか」という「背景」を聞き出さなければならない。
    「顧客は本当に欲しいものを自分で表現することはできない」し、「自分が想像できる延長線上でしか表現できない」
    例えば、馬車の時代に「もっと早く走る馬が欲しい」とは答えられるが「自動車が欲しい」とは答えられない。
    →「目的地に早く着きたい」という課題を聞き出さなければならない

行動:「計画的」→「アジャイル的」

  • 「複数のアイデアを同時に」動かす

  • 「2週間×3回」のサイクルで見直す。OODAループ

  • 「想定ファン」を探しに行く

  • 新しいプラットフォームには「とりあえず」飛びつく

  • 「ファンの意見」を取り入れる

  • コンテンツを「1つに絞れたら」やること

  • 「常に」新たな機会を求める

人間関係:「タテのつながり」→「ヨコのつながり」

  • 「会社人」から「仕事人」へとマインドセットを変える

  • 「会社中心」より「プロジェクト中心」で動くと会社に縛られなくなる

  • 「会社軸」より「興味・関心軸」で人とつながる

  • ビジネスカンファレンスやイベントに「参加する」

  • 「一度一緒に」プロジェクトに取り組んだ人の数を増やしていく

  • 定期的に連絡を取る「クセ」をつける

  • ファンとの上下関係を作らず「フラットに」付き合う

以上です。

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