トラウマを、語ること。
トラウマを語るのは辛いものだ。
しかし、語ることで、癒される。
それはなぜかというと、語るときに、そのトラウマから距離を置けるからだ。離れるから辛い感情ではなく、出来事に集中できる。
で、それの何が良いかというと、その出来事から意味を抽出できるようになるからだ。
辛い感情にフォーカスすると、それに囚われ、語る視点ではなくて、その最中にいるような感覚になる。しかし、語り、人に伝えるということは、客観的な視点で物事を説明しなくてはいけない。
客観的に見るから、物事を整理できるし、だからそこから意味を取ってきて、これからの人生に活かすことができる。だからトラウマ後発達があり得るのだと思う。それは、通常の人生(そんなものあるのかわからないが)を歩んでいれば得られることのなかった視点であり、だから、普通から離れて人生を見られるし、幸せになれるのだろう。
人生に、悲劇はつきものだ。
そして、その悲劇によりトラウマを得て、そしてそれが治らないものだとすれば、人生は苦痛だし、意味のないものになる。だが、そこから立ち直り、そして幸福になれるのだとしたら、それにかけるしかないよね。