58歳で死にたい
58で死にたい。
58歳と言えば定年前。まだ人から必要とされている段階で死ねる。
58歳と言えばまだ体は老いきってはいない頃。体の不自由さを嘆くことなく死ねる。
58歳と言えば子供が成人をした頃。親としての責務は果たして死ねる。
58歳と言えば金銭的に裕福な頃。お金が無い惨めさを味わうことなく死ねる。
58歳と言えば精神が熟成しきった頃。嫌な年寄りにならずに死ねる。
58歳と言えばまだ伴侶は死んでいない頃。自分の死に際に涙を流してもらえる。
全部理想だ。上の文には自分の理想が詰まっている。人から必要にされていたいだとか、いい歳の取り方をしたいとか色んな理想が詰まってる。
58歳までは定職についていて、健康で、子供はいて、人並みには稼いでいて、性格はよくて、伴侶がいる。これが前提。
「58歳で死にたい」ってものすごく悲観的な文字面。でも多くのことを願ってる。
これを目標にして生きていこう。
できるかな?
親は離婚しているし、経済的にかなり厳しい。
祖父はボケて毎日大声で喚いてるし、80過ぎて死ぬ気配もない。
自分の望みはかなり高望みなのだろう。
もし58歳の段階で叶えられたとしても、死ぬタイミングがズレたら全部台無しだ。仕事はなく、貯金はなく、健康もなく、伴侶も亡く、もしかしたら子供も亡くしているかもしれない。
私の望みは”わがまま”だ。