3年越しの挑戦/絶望との遭遇(ダンサーインザダーク感想ネタバレあり)
トラウマ映画は割と嫌いではない。
そう思っていた。
北欧に留学中、陽の出ない真冬に何本も続けて気が滅入るような映画を見ていた時期があった(精神を病んでいたわけではない)
その時でさえも、
最後まで見れていない映画があった。
それがこちら
「ダンサーインザダーク」
序盤2,30分で、どう転がっても絶望しかない未来が見えていて、直視する勇気が出なかった。
それを、本日、3年ぶりに、、
トワイライトを全編見終わったあとの
至極軽い気持ちで
最後まで視聴した(なぜ?)
過去1のトラウマ映画であることは言うまでもないとして、
わたしは、この映画に対して何の感想を抱けばいいんだろうかと考え込んでしまった。
自分の境遇を呪わず、希望を抱こうとする姿勢や彼女の息子への自己犠牲に感動すれば良いのだろうか。
彼女の漆黒の世界で唯一見つけたミュージカルという空想の中で、救うことのできた息子への愛を感じながら最後を迎えられたことに喜びを感じればいいのだろうか。
彼女のことを最後まで思って、見届けてくれた友人の行為に涙すればいいのか。
そういったTake awayを持つことはできなかった。
彼女は辛すぎる運命から目の背けることしかできなかった、きっと防御本能だったのだろう。
彼女は希望と絶望を待っていたわけではなく、絶望と現実逃避しかなかった。
恐ろしいことの1つとして、
この映画にきっとファンタジーのような悪役は存在しないことだ。
彼女を苦しめたのも、きっと、
生きる余裕のない人間と、
目に見えるもの聞こえることだけを
信じる人間たちだった。
なにもかもリアルだった。
まだ考えがまとまらずしばらくグルグルすることになりそうだけど、
視聴後すぐの感想でした。
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