DTMにおけるマルチモニターのススメ
今回はディスプレイモニターのお話。ディスプレイ?モニター?とりあえずここではモニターと呼んでおきます。ワタクシは音楽人ですのでいわゆるDTM(Desk Top Music)にてどんな感じでモニターを使っているのかを紹介してみようかと思います。
2つのモニターで"デュアルモニター"それ以上だと"マルチモニター"だそうで、うちでは3つ使っているのでマルチモニターですね。
"DTMにおけるマルチモニターのススメ"とタイトルをつけましたがワシはこんな感じですという雑談的に語れればと。
DTMでのモニター
DTMは基本、オーディオやmidiノートなどを編集する"編集ウィンドウ"と音量/音質の調整などをする"MIXウィンドウ"の2つを多く操作すると思います。
人によってはその2つの画面を同時に見たかったり、ソフト音源やプラグインエフェクトの画面を表示しておきたい時もあったりするので表示領域を広げるためにモニターを増やすことがその解決策となり、DTMとデュアル/マルチモニターは親和性が高いのだと思います。
また、アコギ録音の時のようにマイクの関係でモニター正面を向きにくい時や、歌の録音の時にデスクから離れたところにマイクスタンドを立てなければいけない時、または離れたところからPCを操作する時などもメインのモニターとミラーリング(同じものを表示する)してしまえばそれはそれで便利です。
以前別のnote記事でも書きましたが自分の場合、始めた頃から正面にmidiキーボードがあるのが嫌でモニターに向かって左側にmidiキーボードを置いていて、そっちを向きながら作業することも多く首が辛いので左側にもモニターを置いたのがマルチモニターの始まりでした。
3つのモニターディスプレイ
そして現在の構成はこちら↓
①メインモニター(28インチ)
8割方ここしか見ていないメインモニター。基本はこのモニター見ながら作業します。他のモニターはサブモニターですね。
28インチってのはなかなか絶妙なサイズで、これ以上小さいと物足りないし、大きいとスピーカーの音に干渉するので、このサイズが気に入ってます。ちなみに解像度は半端な2304×1296。これがPro Toolsの表示的に画面領域がそこそこ広く、かつ文字も小さすぎない最も好み。
②サブモニターその1(42.5インチ)
メインモニターの後方、壁際に設置したサブモニター。メインモニターにDawを目一杯表示させるので、ここにはプラグインのウィンドウだったり譜面のpdfや歌詞、作曲や編曲などのオーダーシートなど表示しておきたいものを開いてます。
またPro ToolsだとTrack Preset機能があって、自分の場合そこにかなり多くのプリセットトラックが格納されているので、トラックプリセットウィンドウを表示させっぱなしにしていて必要な時にそこから選んでメインモニターのDawにドラックするだけなので重宝します。
Spliceなども同じ容量でドラックできるの便利です。
またMelodyneで歌のエディットする時はMelodyneウィンドウがメインになるのでPro Toolsの編集画面はサブモニターに飛ばしてピアノロールをちょいちょい確認しながら歌のエディット作業をすることもあります。
写真だと遠近感がなく分かりにくいど42.5インチとPCのモニターとしてはかなりデカいです。メインモニターからは55cmほど後ろにあります。本当は壁に埋め込みor壁掛けにしたかったけど色々難しかったのでスタンドに乗せてます。
やっぱデカいモニターは気持ちいいけど音に干渉しやすい部分もあって、この位置から5cm前に出すだけどもスピーカーの聞こえ方が悪くなります。
ちなみに42.5インチもあっても自分の位置からは結構遠くなるので解像度は1080pが自分の視力ではギリです。
③サブモニターその2(24インチ)
ほぼ真左に設置されたサブモニター。こちらは42.5インチのサブモニターをミラーリングして同じものを表示してます。そばに別途マウス&キーボードも置いてるのでメインモニターと違う向きを見ながら作業する時に見るモニターです。
左側にある88鍵のピアノタッチの鍵盤でピアノ打ち込む時や、アコギを録音する時はメインモニターに背を向ける体制で録るのでこちらを使うし、人を呼んで歌を録音する時もマイクの位置的にメインモニターの方を向いてると背を向ける感じになるのでこちらのサブモニターを見ながらの体制の方がヴォーカリストの顔が横目で見えるのでコミニケーションが取りやすいです。
ちなみに42.5インチのサブモニターはあると便利な代物ですがこちらのサブモニターはそんな用途でうちでは必須なものだったりします。でもデカいモニターってテンション上がるので笑
④iPad
マルチモニターに含めていいか微妙だけど、macでいつもの間にか公式にサブモニター化できるようななったいiPad。常時サブモニターには全然していないけど、たま〜にします。無線だと不安定なので有線で繋ぐのが手前なのとやはりiPadはiPadで意味のあることをする方が吉ですね。
でもほんとたま〜にサブモニターとして役には立ちます。
モニターのスペック
ちなみにモニター自体のスペックのこだわりは特にないです。音楽屋なのでDTM用途で問題なければ自分としては十分です。
24インチのサブモニターの方はMac本体から距離が結構あってかなり長いHDMIケーブルが必要だったのだけど、長いほど安物ケーブルだと画面表示できなかったり、できても30Hzしか出なかったりしますね。
Pro Toolsでのマルチモニターの便利な使い方
Pro Tools限定だけど自分がよく使う便利な使い方として、
打ち込みや録音、mixなど色んな作業毎に『メインモニターにはこのウィンドウ、サブモニターにはこのウィンドウ』ってのが変わりますよね。その都度ウィンドウを別のモニターにドラックして〜なんてやってるのも大変です。
Pro Toolsの場合はウィンドウ構成でどのモニターに何が表示されているかを何種類も保存でき、ウィンドウ構成リストからワンクリック、またはショートカットで任意のウィンドウ構成を呼び出せるので本当に便利です。
上記のように使いそうなリストを作って自分のセッションのプリセットに一緒に保存しておけば作業効率爆上がりです。
まとめ
そんなわけで私のマルチモニター使いの紹介でした。
DTMではモニターの画面いっぱいDawを表示するに加え、色んなウィンドウを立ち上げることが多いのでモニターを増やすことで作業のしやすさは結構上がるのでやはりおすすめです。
デメリットとしては置き場所の確保とモニターアームなどの設置方法とかは予想できますが、一番怖いのは音の影響ですかね。場所がなくてスピーカーを遮るようにモニターを設置、、なんて音がめちゃくちゃ悪くなるのは想像できます。
自分が座っている位置から正面がスピーカーだったりモニターだったりでどんどん混み合いますからね。多少配慮が必要かとも思います。
また、モニターが増えて画面領域が増えることは望ましいけど、増えすぎるとマウスのポインターを見失ったり、ポインタを目指す場所に飛ばすのが大変になったりします。さらに自分の視線も色んなとこに飛ばすのも意外に大変ですね。なるべく目の前のメインモニターを注視して必要な時だけサブモニターを見る使い方がベストですね。
とはいえ、モンターがいっぱいあるとそれだけでなんかテンション上がるので私はお勧めします(笑)
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自作ベース音源作りました。
ラインナップは
・ジャズベース版(指弾き、ピック弾き&スラップ!)
・プレシジョンベース版(ミュート機能、サスティーンコントロール付き)
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多くの人に導入していただいて嬉しい限りです。誰かの制作の力になれたら幸いです。
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