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[アクティブベース]第四弾ベース音源リリースしました『FuruBass-MM1984』

自作ベース音源『FuruBass』シリーズの第四段がこの度リリースされましたので詳細や思いをnoteに書いていきたいと思います。

『FuruBass-JB1965(指弾き版&ピック版)』とプレベ版『FuruBass-PB1966(ミュート奏法含む)』とその後にジャズベのスラップ『FuruBass-JB1965-Slap』と続いてリリースして自分のやりたかったことは全部やった感があったのですが、
『毎日ベースリフ』を始めて自分でもたくさんFuruBassを使っていくうちに、気付かなかった音源の良さも感じる事はできたのですが、良くも悪くも音に飽きてくることもあります。(制作者あるある)

ジャズベ版とプレベ版がフラッグシップには変わりないのですが、バリエーションとして他の音色もあったらいいのにと思うようになり、今回のミュージックマンタイプのアクティブベース版『FuruBass-MM1984』の制作に至りました。

完成してみるともはやこれが一番好きな人も多いのではないかと思えるおすすめなものができました。

『FuruBass-MM1984』販売ページ(Booth)↓

FuruBassシリーズ販売ページ(Booth)↓

*ご購入にはpixiv IDが必要です。
Google,X(旧Twitter),FaceBook等のアカウントと紐付けられます。

サウンドサンプル

アクティブベースとは

簡単に説明するとアクティブベースとはベース本体にプリアンプを内蔵させたものをいい、そのプリアンプを動作させるために本体に9V電池を内臓させる仕様になっている事が特徴です。
フェンダージャズベなどのよくある電池を入れないタイプのベースを"パッシブ"と言います。

ベースから出てくる信号はとても弱く本体からアンプまでつなぐケーブルの距離が長いとどんどん劣化していくので、『ベース本体にプリアンプ入れちゃえば劣化しないぶっとい信号遅れるじゃん』というのがざっくりとしたアクティブのメリットです。

なのでパッシブのベースよりもパワーがあるのとベース本体に音質調整のEQがつけられるのも特徴です。

余談ですがアクティブベースのデメリットは電池を入れるのが面倒臭い&電池が切れるとまともな音が出ない事です。でもご安心を、このFuruBass-MM1984は電池が切れる事はありません

ミュージックマンタイプとは

ベースの形の有名どころはジャズベとプレベが群を抜いていて、その後は色んなタイプのベースが乱立していますが、あえて第三の定番を位置付けるならミュージックマンのスティングレイというモデルのベースかと思います。

MUSICMAN Stingray

1ピックアップからなる輪郭のあるアタッキーな音色でロック、ポップス、ファンク、ソウルなど幅広いジャンルで人気です。特にスラップとの相性も良く、レッドホットチリペッパーズのフリーの印象が強いのではないでしょうか。

(↑フリー感が全開ですが音源の方は幅広いジャンルで使える設定で制作されています)

FuruBass-MM1984の収録奏法

MM1984は指弾き奏法とスラップ奏法がセットになっています。(ピック弾きは未収録)

また割り当てる鍵盤のキー配列は先に販売しているFuruBass-JB1965FuruBass-JB1965-SlapFuruBass-PB1966と同じになっているので音源を差し替えれば同じmidiで音色の違いを確認でき、より楽曲に合うサウンドをチョイスできます

*他のFuruBassとキー配列を同じにするために最高音はE♭になっています

FuruBass-MM1984だけの機能:2バンドEQ

MM1984の特徴として、ミュージックマン本体についているEQを模した2バンドEQが搭載されています

初期状態(0dB)では制作者がちょうど良いと思った設定での音色になっています。
ミュージックマンのEQはフルテンで使う!など大胆な使われ方が多いので、そのスピリッツを継承、+/-4dBの幅に設定しているのでフルブースト、フルカットしても崩壊せず、意図のある実用的な音質変化を行えます

使い方のおすすめとしては本物ミュージックマンがそうであるように、本体でざっくり特徴付のEQを行い、アンプやプラグインで細かなEQ調整を必要ならする感じかと思います。

5弦ベースの音域に対応

これまでのFuruBassシリーズでリクエストの多かった5弦ベースの音域(Low B)に最初から対応しています。

音源概要

・Native Instruments KONTAKT 5.8.1以上にてお使いいただけます。
注:KONTAKT PlayerではDEMOモードになり15分以上使えません。

・ミュージックマンタイプのアクティブベースを使用
・指弾き奏法とスラップ奏法を収録しています。
・プレアーニー期のミュージックマンタイプのベースを模した2Band EQを搭載

・指弾き奏法ライブラリとスラップ奏法ライブラリは同じ楽器、機材、環境、同じ収録方法で制作しているので『指弾き→スラップ→指弾き』など統一感のある音質で再現することができます。

・24bit48KHzモノ、チューニング441KHzで収録

<指弾き奏法>
・B0~D#4までの通常のノートとE4~G4までのミュート音(ゴーストノート)はmidiキーボードを打つ度に人差し指ピッキングと中指ピッキングが切り替わるので連打しても自然な演奏になります。
・5弦ベースの音域に対応(LowBまで)
・E1~D#4までは強いベロシティ(121以上)で全音下からのスライドアップに切り替わります。
・休符の時などに弦に触れるタッチ音も全弦で収録
・グリスダウン、アップを全弦で2,3パターンの長さで収録

<スラップ奏法>
・B1~D#4までの通常のノートはベロシティ120まではサムピング、ベロシティ121以上で低音域(E1~D#2)はサムピングの全音下からのスライドアップ、中音域以上(E2~D#4)はプルになります
・5弦ベースの音域に対応。(LowBまで)
・D1~D#4までの通常のノートとプル、E4~G#4までのゴーストノートはmidiキーボードを打つ度に2~3種のサンプルが交互、またはランダムに切り替わるので連打しても自然な演奏になります。
・収録ゴーストノート:4,3弦はサムピング、2,1弦はプルで収録、左手によるゴーストノート、全弦をミュートしてのブラッシングもDown/Upも収録
・グリスダウン、アップを全弦で2,3パターンの長さで収録

◎Monoモード(モノフォニックモード)
*指弾き奏法ライブラリのみ

・指弾き奏法ライブラリは通常ポリフォニック音源で和音に対応していますがサスティーンペダルを踏んでいる間はMonoモードとなりmidiノートを重なるように打ち込むことでハンマリングオン、プリングオフのようなニュアンスを出すことができます。
コツとしては後ろ側のベロシティを少し下げるとよりそれっぽくなります。
(スラップ奏法ライブラリはデフォルトでMonoモード)

収録内容

・ReadMe(製品概要、KONTAKTへの読み込み方法など)
・キーボードマップ(画像)
・デモサウンドで使用したmidiデータ

・収録キット:3種類の音を収録
『FuruBass-MM1984_BaMix』(指弾き奏法ライブラリ)
『FuruBass-MM1984-Slap_BaMix』(スラップ奏法ライブラリ)
ラインとアンプの音をミックスした音源です。通常のレコーディングでの音を再現した最もベースらしいオールマイティーな音色です。太さと芯があり、アンプシミュレーターなどの余計な調整を必要としません。アンプの音には収録時多少コンプはかかっていますがラインとアンプをミックスした後はEQもコンプもかけていないので曲調やフレーズによってお好みのEQ,コンプ処理を行えます。

『FuruBass-MM1984_Line』(指弾き奏法ライブラリ)
『FuruBass-MM1984-Slap_Line』(スラップ奏法ライブラリ)
Umbrella CompanyのSIGNALFORM ORGANIZERからAudio I/Fに直接入力し楽器の音をそのままに、クリーンでピュアな音で収録した音源です。『FuruBass-MM1984_BaMix』が作られた音色に対し、こちらはご自身で色々と音作りをしたい方向けです。そのままでも十分なハイレンジの音像ですがアンプシミュレーターを通したり、リアンプすることもできます。

・『FuruBass-MM1984_Amp』(指弾き奏法ライブラリ)
・『FuruBass-MM1984-Slap_Amp』(スラップ奏法ライブラリ)
アンプの出音をマイクで収録した音源です。そのままでもファットな音像ですが『FuruBass-MM1984_Line』と同時に鳴らすことでラインとアンプの音をユーザーでミックスすることが出来ます。

*『_Line』ライブラリと『_Amp』をミックスするときの注意
本音源は人差し指ピッキングと中指ピッキングがmidiキーボードを打つたびに切り替わる設定なので連打をしても自然な演奏になるようにしてあります。その為、『Line』と『Amp』をミックスする際人先指/中指のピッキングがそれぞれの音源で逆になってしまうと同じ音程でも違う音になってしまうので位相がズレる可能性があります。
なので予防策として1つのKONTAKT内に『Line』と『Amp』をそれぞれ立ち上げるか、別トラックに2つKONTAKTを立ち上げた場合1つのmidiから2つの音源に出力をするようにすることをお勧めします
KONTAKTをOFF/ONするとピッキング順がリセットされ正常な状態になります。オーディオ書き出し時などはKONTAKTのOFF/ONを推奨します。

使用規約

この音源を使い自由に音楽作品をリリースなどしていただいて構いません。但し、二次配布・再配布は一切お断りします。

『FuruBass』シリーズラインナップの制作note

収録している楽器こそ違えど、使用感や理念は全音源共通です。
指弾きライブラリやスラップライブラリについてはこちらも読んでいただくとよりわかりやすいかと思います

最後に

『FuruBass』シリーズかなり好評でありがたく、累計の導入数が200を超えました。自分がそこに身を置いているせいもあってプロからの評判が良いのが特に嬉しいです。
販売ページのBoothのシステムではどなたが購入されたかは分からないのでお礼ができませんが、『買いました!』『めっちゃ使える』など直接言ってもらえたり、SNSで使ってくれている事を書いてくれる方もいて、この音源がちょっとずつ広がっているのに感動を覚えます。

ベース音源はまだまだ作ろうと思えば作れるのですが、この辺で一区切りかななんて思っています。”手軽に打ち込めて良い音”をコンセプトにしているライブラリとして、あまり種類を乱発するとかえってユーザーが混乱すると思うので。

よくある音源も色んなライブラリーが収録されていても実際使うの2〜3種類だったります。『この音源はこの音!』ってのがあればそれだけで十分だと思ったりしています

多分世界で一番のFuruBassユーザーは私自身ですが、そんな私のおすすめとしては

ジャズベ版『FuruBass-JB1965』の指弾き、ピック弾き、スラップの全奏法セットから使い始めて気に入ったら、それよりも→

ヴィンテージ指向な音が欲しいならプレベ版『FuruBass-PB1966』
モダン/派手な音が欲しいならアクティブベース版『FuruBass-MM1984』

のような導入順序が良いのかなと思います。
もちろん若々しく派手な音から始めたいからMM1984から、みたいな導入経路も全然アリかと思います。

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