味の記憶の答え
本日5/17(水)午前中に『自由が丘モンブラン』のお問い合わせフォームに以下の質問をお送りしてみた。
今から40数年前に親族の銀婚式で
御社のお菓子を引き出物でいただいたのです。
その中にダックワーズの様な、メレンゲやマカロンの様な、当時口にした事のない様なさっくりとした、なおかつ、しっとり感のある不思議な食感のお菓子がありました。
またアプリコットジャムの様な酸味を感じた記憶があります。
1975年前後の記憶ですので、記憶が混同していたり、非常に不確かなのですが、御社の製品であることは間違いございません。
当時、そういった商品(似た様な商品)はあったのでしょうか?
また、現在販売はございますでしょうか?
大根を煮たり、こたつ布団を洗濯して干したり、ベランダのイモムシに心を奪われたりしているウチに夕方、返信が。あまりの早さにうっかり声が出た。「早いっ!」。デキる企業は仕事が早い。そして逸る気持ちを抑えつつメールを開いた。ついに40数年間思い続けたお菓子の正体が明らかに。
『自由が丘モンブラン』ご担当者Sさんから以下のご回答(一部抜粋)。
その当時を知る者が居なく定かではございませんが、
アマレッティ—という焼菓子が数年前まであり、
見た目などは●●様(本名伏せます)のおっしゃっているものと
類似しています。
いつまで販売していたかは不明ですが、今現在は販売をしておりません。
やはりあったんだ。記憶違いなんかじゃなかった。
ナッティなテイストはアマレットとアーモンドプードルか。
あの、見た目がメロンパン様の、サクサクふわふわ感。
あれがアマレッティーなるものなのか。そうか、点が線になった。
しかし現在は販売してないとの事。無念。
せっかく探し当てた人が既に亡くなっていたみたいな気分に。
こうなったら再販を熱烈希望したいところだが、
地獄せっかちなオデとしては「作ればいいじゃねえか」と。
製造方法を早速検索。
中にあんずジャムを入れる製法はなかったけど、生地の中に入れ込んで焼くver.と2つの生地の間にあんずジャムを敷くver.を作ってみたらよかトピア、とオデの脳内にひらめきが。そもそもアマレッティーは、マカロンの原型なのだそうで、挟むのもアリかと。
その前に、『自由が丘モンブラン』にお礼と再販希望のご返信をしておきたい。お客様思いの企業なので、もしかしたら……と淡い期待がこみ上げてくるんでR。
ぼやぼやしていたので結果がわかるまで一年はかかりました。
その間に『自由が丘モンブラン』のウィーナーワッフェル、ハルリンその他、鳩サブレーでおなじみ『豊島屋』のウインナーワッフルを食べては、美味しいんだけど、違うそうじゃないと首を振っていたのですが、今やっと答えが出ました。
これにて40数年前の味の記憶をたどる旅は完結。
余談ですけど、自由が丘手前の学芸大学『マッターホーン』のコヤツが気になっているので近日中に成敗にしでかけてみようと思います。
あと包装紙が鈴木信太郎によるものなんですよ。
西荻『こけし屋』、淡路町『神田志乃多寿司』の包装紙も氏によるもの。
『自由が丘モンブラン』は東郷青児。東郷青児は池袋『タカセ』でも使用されています。このふたりのモチーフが使用されている店は、間違いなく旨いんでR。