ニホンザルの日常⑥
ひまわり畑とホルモンうどんで有名な佐用町。
そこにもモンキーパークがあります。
平成14年(2002年)6月にそのモンキーパークに誕生した黄金のニホンザルがいてます。彼女の名前は「ひかり」です。
生まれた時はまさに「黄金」だったらしく当時はたくさんの方がひかりに会いに行ったそうです。
通常ニホンザルは普通よりも薄い毛色で生まれたとしても生え変わりで元の毛色に戻りそうなのですが彼女はずっと黄金のままです。
私が彼女に初めて会ったのは2019年の夏でその時は確か5度目の出産を終えてかわいい赤ちゃんを背中に乗せていました。
彼女は生まれてしばらくはお母さんが上位だったのか上位オスが彼女と彼女のお母さんを守っていたからか周りのみんなに一目置かれる存在だったそうです。
しかし世代交代で順位がガクッと落ちたそうです。
そこからの彼女の人生は壮絶だったそうです。
上位からはもちろん下位からも攻撃を受けるようになってしまいました。いわゆるイジメです。なので彼女は餌の時間以外は山の中腹でひっそりと身を隠すようになったそうです。
そんなわけで中々お目にかかれなくなってしまい いつの間にか「ひかりを見たら幸せになれる」という噂が広まりました。
そんなイジメられっ子のひかりですが他のメスのニホンザルと同じように恋をして妊娠出産を経験しています。それも5回も。
ひかりが他のニホンザルから攻撃を受けるとその加害猿を追い払うヒーローがいてるのです。
おそらくその男気溢れるヒーローに恋をするんでしょう。
ただ2020年のひかりは餌の時間が終わっても山の中腹に上がらずこうして毛繕いをする姿を見ることができました。あまりイジメられないようになったんでしょう。
ひかりは今年で19歳。また秋に恋をして妊娠出産して今度はひかりと同じような黄金の毛の赤ちゃんを産んでほしいなぁ。
↑の写真はひかりの写真の中で私の1番のお気に入りです。