見出し画像

ノコッチセキタンザン:阿波絆杯BSET16(予選5戦全勝) + シティS2使用(予定)構築

序説

 どうも都内のポケカプレイヤーのうどん(twitterID:@evebursterrorR)と申します。去年の年末に地元の徳島県に帰省していた私は、桃屋というカードショップでCOOLKIDさんが主宰されていた第四回阿波絆杯という自主大会に参加させて頂きました。

 大会は参加者56名と大規模で、徳島県内外からたくさんのプレイヤーが参加されていてとても盛り上がって楽しかったです。また参加できる機会があれば是非参加させて頂きたく思います。

 その阿波絆杯で私うどんが「ノコッチ+セキタンザンVMAX」デッキを使って予選5戦全勝を経てベスト16になることができました。この大会で好感触を得た私は年明けの1/10に参加予定だったシティリーグS2でもこのデッキを使う予定でした。

 しかし、ご存じの通り年始に発令された緊急事態宣言を受けて1/9以降のシティリーグは開催が中止となってしまったため、私が使おうと考えていたこのデッキもお蔵入りとなってしまいました。そのため、有料とはなりますが供養がてら公開させて頂くことにしました。

 前回のルカメタのデッキと同じく、このデッキはチームちょうみゅうみゅうのライアンさん(TwitterID:@394ryanTAGGX)から原案を頂いており、彼から掲載許可を頂いています。

 彼は毎度オリジナリティの溢れるデッキを考案していて、今回のデッキは一般的なセキタンザンデッキによく入っているマグカルゴを不採用としておりBマーク入りのカードも少なく、マグカルゴが使えなくなる新レギュレーション環境におけるセキタンザンデッキのデッキタイプの一つになり得ると考えています。

画像1


 これ以降の有料部分にて
・デッキレシピ
・各カードの採用理由
・採用候補カード
・対面のデッキタイプごとの戦い方
について述べていきます。

デッキレシピ

 ⇓が私が阿波絆杯で使用したデッキレシピになります。

画像2

 イメージとしては、CL横浜でイトウシンタロウ選手が使用していたカビゴン入りのセキタンザンデッキが近いです。あちらのデッキでドローソース兼壁役としてカビゴンを使っていた所が、ドローソースとしてザシアンVに、壁役としてノコッチに置き換わっているという感じです。

 基本的な動かし方としては、呪いのスコップを付けたノコッチとピッピ人形を壁にして時間を稼ぎつつ裏のセキタンザンをムキムキパッドとストーン闘エネルギーでカチカチに育てて、完成した後はキョダイガンセキを連打していくことになります。ゲームを通じてセキタンザンは1体だけでサイドを6枚取り切ることを目指し、噴火弾は使いません。ストーン闘エネルギーが3枚以上付いたセキタンザンを、4枚採用しているマオ&スイレンで回復し続けて殴り切ることを目指します。

各カードの採用理由

画像3

セキタンザンVMAX

 
このデッキのメインアタッカーにして唯一のアタッカーです。基本的には1ゲームで1枚しか使わないので2枚目以降のセキタンザンラインは捨ててしまって大丈夫です。

 一般的にはマグカルゴやヤレユータンと合わせて噴火弾を活かすことが多いですが、今回はストーン闘エネルギーとムキムキパッドに対応しているという点に注目してこいつの耐久力を活かす構築になっています。

 このデッキで宣言するワザはキョダイガンセキだけです。如何に早くこのポケモンを育てきるか、如何にこのポケモンを倒されないように守り切るかがこのデッキの全てといっても過言ではありません。

画像4

画像5

ノコッチ
呪いのスコップ

 
ノコッチはこのデッキの壁役です。呪いのスコップを付けて常にバトル場に出し続けて相手にノコッチを攻撃することを強要していきます。後述するザシアンVもベンチに置くため、ノコッチは1ゲーム中で3体使います。

 このカードを採用している主な目的は、相手のボスの指令等を落とさせる事で裏のセキタンザンを倒すためのリソースを枯らすことにあります。

 最初はライアンさんと一緒に、イトウシンタロウ選手が使用していたカビゴン型のセキタンザンを使っていたのですがこちらのセキタンザンが育ちきる前にボスの指令でセキタンザンを呼び出され続けて削られるとマオ&スイレンの回復が間に合わずそのまま殴り負けるという事がありました。

 そこで、ボスの指令ごと削り落とせば良いのでは?という発想に至り、ノコッチと呪いのスコップのLOギミックを採用することになりました。

 1ゲームで10枚近く相手の山札をトラッシュさせることが出来、ボスの指令以外にも相手の入れ替えなどのリソースもどんどん削れていくためセキタンザンで殴り切る以外にもLOで勝ち切るというサブプランも積極的に取る事が出来るのも強みの一つになっています。実際に、私が阿波絆杯予選でルカメタデッキと対戦した際にはノコッチとスコップを押しつけ続け、ボスの指令で相手の裏を縛ることでLO勝ちをすることが出来ました。(⇓のツイートの予選4回戦目の対戦相手が私です)

 ガラルネギガナイトV入りだとしても、非VMAXアタッカー1体ではザマゼンタV2体を倒しきることは難しいと考えられるため、殴り切るのが難しい相手に対してLO勝ちが狙えるという点が一般的なマグカルゴ型との差別化点だと考えています。(新レギュレーションでフヨウが採用され始めるとこの点も変わってくるかもしれません)

 また、ノコッチは逃げるエネルギーが1個のため、余ったエネルギーを手張りしてマオ&スイレンを使った後にすぐに逃げる事が出来る点も頭に入れておきたいポイントです。

画像6

ザシアンV

 
このデッキのメインドローソースです。前回のルカメタデッキ同様、全力で不撓の剣を連打していくことになります。バトル場にノコッチorピッピ人形、ベンチにセキタンザン×1+ザシアンV×1+etc.というのがこのデッキの基本陣形です。ノコッチと合わせて出来るだけ早く盤面に置きたいカードです。倒されるとサイドを2枚取られてしまうため、ゲーム中で1体しか使用しませんが、こいつがサイドに落ちると手札が細くなり厳しくなるので2枚の採用になっています。

 セキタンザンが完成するまでは毎ターン不撓の剣を宣言していき、セキタンザンが完成した後もマオ&スイレンによって消費した手札を補充する等の目的で不撓の剣を使用する場合があります。

画像7

画像8

タッグコール
マオ&スイレン

 
セキタンザンを回復させるカードです。序盤にボスの指令でセキタンザンを呼ばれた返しのターン・中盤以降セキタンザンが完成して殴り合っているターンに確実に手札に握れていないと負けてしまうため、それぞれ最大枚数の採用です。終盤は毎ターンセキタンザンを回復させて生半可な攻撃を全て無に帰します。

 常に手札に1枚は持っておかないとそれだけで負けに繋がってしまうため、両方とも出来るだけ温存しておいて、余裕があればマオ&スイレンの現物はシロナ&カトレアで回収して抱えておきたいです。

画像20

リーリエのピッピ人形

 
ノコッチと合わせて序盤の壁兼終盤のマオスイレンの引き先になるカードです。このデッキでは基本的には序盤はノコッチを押し付けてピッピ人形は終盤まで残しておきたいです。

 理由としては、
・序盤にノコッチを倒させて相手のリソースを削って終盤にリセットスタンプを強く使える
・マオスイレンを使った後に即セキタンザンに交代できるため、終盤の攻め手を止めずに殴り合える
などが挙げられます。

画像9

マリィ

 前回のルカメタデッキと同様に、相手にボスの指令を使われたくないので、相手の手札を序盤から流していくために最大枚数採用しています。マリィで相手の展開を遅らせている間にセキタンザンを育ててザシアンVの不撓の剣で手札を蓄えていくことになります。

画像10

ボスの指令

 
相手のベンチを呼び出したい事が多いため最大枚数の採用です。このデッキはこちらが動き出すまでに相手に多くの時間を与えることになるため、相手に盤面を整える隙を与えてしまいます。セキタンザンが動き出してからは出来るだけ早く相手が整えた盤面を崩していってサイドを6枚取り切りたいので欲しい場面は多いです。

 また、このデッキはザマゼンタVに対して殴り勝つ手段を持っていないので、三神デッキに対してはザマゼンタを無視して相手のベンチを倒しきってサイドを6枚取り切らなければならないため連続してボスの指令を宣言する必要があります。(ベンチを絞ってザマゼンタを前に出してくる相手に対してはボスを使っても殴り切れないためLOを狙います)

 ムゲンダイナ戦においてもガラルマタドガスを下げて不撓の剣を使える状態にさせたり、ムゲンダイナVMAXに対して先殴りするためにも重要なカードです。

 そして、このデッキのサブプランであるLOを狙いに行く時においてもボスの指令は重宝します。ノコッチと呪いのスコップで入れ替えソースを落とさせることで相手の足を奪い、ボスの指令で逃げエネが重いポケモンを縛り付ける事で時間を稼いでLOをアシストしてくれます。

画像11

格闘道場

 
このデッキはサイドを先行された状態でセキタンザンを動かすことが殆どなので、格闘道場の+40の恩恵を受けやすいです。これによって三神やミュウミュウといったTagTeam達をキョダイガンセキで落とすことが出来ます。

 また、+10の状態でも大きなお守りが付いたザシアンV(HP250)を倒せる点は重要です。

 最初は1枚での採用でしたが、混沌のうねりを張られてこのスタジアムを通せないと殴り勝てない場面があると感じたため2枚の採用にしています。

画像12

ワンダーラビリンス♦

 
このデッキ唯一のBレギュレーションカードです。序盤にグズマ&ハラで持ってきて相手のテンポを遅らせる事を狙います。または終盤にリセットスタンプやマリィと合わせて張ることで1ターン相手の動きを止める事を狙う場合もあります。

画像13

ストーン闘エネルギー

 
このカードを多く張ってセキタンザンを固めることを目指します。ストーン闘が4枚付いたセキタンザンをマオ&スイレンで回復させて相手を絶望させましょう。

採用候補カード

画像17

プレイヤーズセレモニー

 
ザシアンを取られた後に手札の供給が止まるのを抑制するためのカードです。出来るだけ早くセキタンザンを育てきらなければならないため、単純にドロー加速できるこのカードは有用性が高いです。

画像18

エール団の応援タオル

 
高火力の相手に先殴りされるなどしてマオ&スイレンでは回復しきれないダメージをセキタンザンが負った場合に有用です。また、ムゲンダイナ戦でジグザグマにで乗せられたダメージを回復させてデスカウントGXされないようにも出来ます。

画像19

ダイゴの決断

 
序盤にパーツを集めやすくなり、展開が安定しやすくなります。また、このデッキで唯一セキタンザンVMAXを直接持ってこられるカードです。ただし相手のマリィやリセットスタンプで流される点には注意です。

対面のデッキタイプごとの戦い方

 このデッキの基本的な流れは前述した様に、

①ノコッチ、ピッピ人形を壁にしてセキタンザンを手張りで育てながら不撓の剣で手札を蓄える
②セキタンザンが完成したらキョダイガンセキで相手のアタッカーを狩っていってサイド6枚取りを目指す

の2つのフェーズで構成されています。

 ①②ともに、セキタンザンが殴られた場合は次の自ターンで即マオ&スイレンを使用して次の攻撃で倒されないように構える事が重要です。

 それぞれのフェーズで意識することは

①では
・ザシアンVを早くに置いて展開を安定させる
・確実に毎ターン手張りをする
・壁役のノコッチとピッピ人形が欠けないようにベンチに後続の壁役を常に用意しておく
・マリィで相手の手札を流して展開を遅らせる&ボスの指令を打ちにくくさせる

②では
・こちらのセキタンザンに大ダメージを与えてくる相手のアタッカーをボスの指令で先殴りすることで優先的に処理する
・リセットスタンプで手札を細くさせてセキタンザンの突破に必要な要求を超えられないようにする

などです。

画像14

三神

 
オルタージェネシス→アルティメットレイの展開を止める事は出来ません。こちらのセキタンザンが完成してからはザマゼンタを無視してザシアンを取る事を優先します。

 三神は生き残っていたとしてもアルティメットレイの打点では三神を2パンすることすら出来ず、サイドを3枚取ってしまうことで相手のリセットスタンプに弱くなってしまうため出来るだけ無視したいです。また、相手のザマゼンタVを倒す手段をこちらが持っていないのでザマゼンタを壁にしてきた場合には4投してあるボスの指令で相手の裏を倒しに行きます。

画像15

ムゲンダイナ

 
基本的には相性有利ですが、ガラルマタドガスに注意しなければなりません。ザシアンの不撓の剣を無効化され、ノコッチを毒で倒してくるため最後の一掘りが使えなくなります。

 ボスの指令でガラルマタドガスを受け流しつつ、ムゲンダイナに先殴りを当てる事を目指します。

 デスカウントでセキタンザンが落とされないようにマオ&スイレンで小さいダメカンを回復させてマリィ・リセットスタンプで手札を流して戦いたいです。

画像16

ズガドーン

 
ボスの指令を使われる回数は多くないものの、炎の結晶を温存して終盤に火の玉サーカスでセキタンザンをワンパンしようとしてきます。終盤にワンダーラビリンス+リセットスタンプ+ボス(対象オドリドリGX)などで相手の動きを止めて殴り合います。

終わりに

 最後まで読んでいただきありがとうございます。あまり見ないタイプの構築ですが、B落ち後のマグカルゴ無しのセキタンザンの型の一つとして参考になれば幸いです。


いいなと思ったら応援しよう!