スノ出演夏ドラマの話
それぞれ一話が出揃うのを待って雑感でも書こうと思っていたのだが、色々前後してしまいそうなので、ひとまず三本分。『GO HOME』も放送次第追って出せれば。
■海のはじまり
とにかく電話シーンにつきる。もうあの長回しワンカットのシーンが素晴らしかった。『silent』一話ラストの想くんが手話で感情爆発させるシーンに匹敵するのが、本作一話の電話シーンだと思っている。あそこの動揺、心配、焦り、呆然、怒り、やっぱり心配、諦め、の表情が本当に秀逸だし、ワンカットでやるからこそ感情の流れが一気に来た。
めめの演技力が更に上がっているのを感じたと言うか、トリリオンのハルみたいなハキハキ喋るキャラだと、ちょいちょい上がり調子のアクセントのクセが強いの出てしまうのだが、夏のようなしっとりキャラだと普段通りの静かな喋りだから丁度いいんだろうか。あと、表情の芝居が上手いと思ってはいたんだけど、泣かせてナンボみたいなトコあると改めて。笑うより泣く方が向いている。それも物凄い悲壮感じゃなくて日常に潜むどうしようもない事への悲しみみたいな自然なやつで。
それから最近の月9を見ていなかったので、全体的になんか湿度が高い話でちょっと週頭から見るのは厳しいかも知れないと思ってしまった。今後もうちょっと湿度が低くなると見易くていいなぁ、と……。
↑ここまでが一話の感想。
二話を見て、一気に感情のしんどさと言うか「幸せになってくれ!」の気持ちが弥生に傾いてしまった。なんつーしんどい展開を持ってくるんだろう。これいつか夏が弥生の過去を知った時、自分の発した「自分に向けた筈の後悔の言葉」が、弥生の傷口を更に上からめった刺しにしていた事に気付くのだろうが、あまりにも残酷過ぎではないか。
(あとXの鳩サブレー警察さんがめちゃ忙しくなりそうだなと思った。鳩サブレじゃなく鳩サブレー)
■青島くんはいじわる
今クールのカプ萌えはここかも知れない。そもそも私が「男女問わず眼鏡キャラ好き」「バリキャリ好き」「コンプあるけど頑張って隠してる女子好き」なので雪乃さんがめちゃくちゃ好みである。考えてみたら恋警護の里夏ちゃんもそうだった。そういえば、たつりかの結婚式の招待状まだ来ないな、待ってるんだけどな。
そこに加えて年下男子×年上お姉様が好きなので、一話の段階でめっちゃカプ萌えしそうだな~という予感が満載である。(ちなみに『先生さようなら』の時は拓郎×由美子派だった)
しょっぴーはちょっと「なんだこいつ」と思われるような役柄の方が多分向いていて、何故かと言うと「なんだこいつ」と思いつつも何故だか憎めないんだよな~という空気感を出すのが上手い。多分声が丸いので纏う空気も丸く見えるのだと思う。昔はキレたナイフだったとしても、今は何となくまろやかな空気を帯びているように見るのだ。
一話から堂々とちゅーをかましてくれたので、今後も良い感じのイチャラブに期待。原作未読だが、青島くんが逆に雪乃さんにタジタジになる展開があると嬉しい。
あと、どうでもいいっちゃどうでもいいが、メインテーマ曲がリビ松のメインテーマ曲と似てるのが気になってしまった。よくある曲の作り(アップテンポメジャーストリングス)だと思うけど、流れるとついついリビ松を思い出してしまう。
■マウンテンドクター
成る程こうして新人の歩が江森先生の元に作られたチームで成長していく物語ね、まあ普通に分かり易い作りの話だなーと思ってたら、ラスト十分の急展開(イマジナリー兄ちゃん→突然の休職届→突然の一年後)に結構本気でビックリした。(まあ兄ちゃん最初死んでると思ったら寝たきりで出てきて、でも自宅で何の機械もつけずに寝てるってなんやねんと思っていたので、イマジナリー兄ちゃんにはめちゃ納得したが)
第一話と言いつつ実質第0話で、次回からが本番の第一話という感じである。今後チームとして段々纏まっていきつつ、江森先生の話を掘り下げつつって流れで纏めるのだろうか。そんなにヒヤヒヤせずに見れそうだが、一度ぐらい助けられない患者の話も出てきたりするかも知れない。しんちゃんがそういう患者の立場にならない事を祈る。(特撮ファンの方が「エグゼイドの脚本家なら後半に鬱展開来そう」って書いてるのを見て怯えている)(てか、簡単なお仕事~の脚本家さんですね)
しんちゃんは一話につき一度かなーと思っていたら二度出てきてちょっと驚いた。事前にインタビューでとにかく焼き鳥を焼きまくっていたというのを見ていたので、ついつい焼き鳥を焼く仕草ばかり見てしまった。歩のさり気ないアシスト的な立ち位置で行くのだろうか。康二もちょっとずつ標準語に慣れてきたように思う。頑張れ。でも岡田くんのように「演技に支障出るから関西弁封印します」とかはせず、今後も関西弁は使い続けてくれ。頼むぞ。
途中「そこに山があるから」「そこに患者さんがいるから」とジョージ・マロリーのネタをぶっこんできたのにちょっと笑った。山の話だからね。(「なぜ山(エベレスト)に登るのか」と訊かれて「そこに山(エベレスト)があるから」と答えた有名な登山家の話)(ちなみにこれは有名なクイズの問題なので、阿部ちゃんは「なぜ山」の四文字聞くだけで正解出来ます、多分)