「女」として生きてると老いが怖いです

「女」としての事ばっかり言ってる気がする。「女」として生きてきて、「女」使って生きてきたから。

逆にいえば、「」の中に閉じ込められて、誰も私の内面を見ようとしないと悲嘆していた気もする。何したって何言ったって、お前胸しか見てなくないか？という事があまりにも多かったので、「」の中の自分だけを見せて生きていけばもういいや、と諦めた。

私なりに「女」の外枠の部分はつくってきたつもりだけど、そんなものは今使えている「女」の効力には全然敵わない。

若い女、綺麗な女というのは本当に強いもので、（マリオがスター取って走ってる状態じゃん…）と２３歳くらいで思ってから、ずっとスターのまま走り続けている。全ての人が言うことを聞き、ある程度の全てが手に入る。なんの苦労もなしに、世の中のそれにたどり着ける。

その生活が出来なくなるかもしれないしね、と言われることも勿論あったが、いやそんな事はないだろうと勝手に思っていた。これは私の魅力によって発生している事象であって、年齢に大差は無いんだぞ、と。決してそんな事はない、若さはあまりにも偉大だ。

多少のブスでも若いだけで可愛く見えるし、美人の40歳とちょいブスの25歳なら、やはり後者に男は付きやすい。ブスは早めに結婚した方がいいよ。

今は全体の結婚年齢も上がっているし、私は顔が良いし、35までに結婚すれば、まあ帳尻が合うかなと思っている。よく30までに女は結婚なんて言うが、現代の精神年齢の進み方を考えると、若くして子供が子供を産んでしまって、バカな世代を引き続きたくないから、ある程度大人になってから私は結婚したいんだ。

ブスは本当に早く結婚した方がいいよ。なんの能力も魅力もないなら。そしてほとんどの人間に、能力や魅力や財力なんて、ないんだから。一般人なんて、たいていどんぐりの背比べなんだよ。私も小さな小さなどんぐりです。

老いて「女」の「」の中が無くなった時に、そこに代わりに入れるものを私は持っていない。ここに「母」「妻」を入れ込むのが、まあ女の人生の常套句なのだけど。

能力や才能のある人間は、この「」の中がそのまま自分の名前になる。でもそんな人間は、たぶんだけど、本当に、一般人にはほとんど居ないんだよ。

ある程度の年齢に達した女が好きな男たちも沢山いて、30代には30代の、40代には40代の、恋愛や快楽がある事もわかっている。大好きな女性の先輩たちも多い。しかしやはり、若い女というのは良い。そこに花が咲くように、赤ちゃんがこちらを見て笑うように、大きな犬が全力で懐くように、抗いようのない力がある。

ずっとその甚大な力を最大に使って、何もせず遊んでいるだけで生きてきた。家庭環境による苦労は人並み以上にしたが、生きていく事への苦労は、本当に人並み以下しかしていない。

「労働？この美しい私が？笑っていれば金が貰えるのに？」というスタンスを維持したまま生きてきたからです。老いが完了するまでに永遠のATMを手に入れる。それが結婚だと本当にずっと思って生きてきたし、今もそうです。「女」って仕事でしかないから。

今の悩みも、さっさと金持ちと結婚してしまえば全て溶けて消えて無くなるのだと思うけど。ブスは早く結婚した方がいいから。私も内面ブスなので、見透かされて外見が本当になくなるまでに結婚した方がいいんです。若さで人を騙して。

やはり身をもって実感する「若い女」という効力は凄まじく、もう少しだけこの甘い蜜を吸って生き延びてやろう。老いが完了するまでに、今の私が未来の私に、蜜の継続をさせてやらねばならぬから。