高橋ダンサムネアワード2022~上半期~
こんにちは、うどん暴威です。
私ははてなブログで「逆神トレーディング日誌」という愉快なトレーダー達の行動録を執筆しています。
https://survivorbeast.hatenablog.com/
そんな数ある珍トレーダー、カリスマ投資家の中で根強い人気を誇っているのが高橋ダンさん。
元ウォール街ヘッジファンドマネージャーという物凄い経歴ながら、パワーワードとそれ以上のインパクトがあるサムネが一部界隈で熱狂的支持を得ています。
https://twitter.com/AntiShiteman/status/1544273398515499008
今回はそんなダンさんが作り出した2022年の愉快なサムネの中から私が選ぶ名作を幾つかチョイスしてみました。
ご覧ください。
そもそも高橋ダンって誰?
さて、ここで高橋ダンを知らない人に向けて簡単に彼の概要を説明しておきましょう。
高橋ダンさんは1985年生まれの今年37歳。東京で生を受けたハーフ系ハンサムです。
その後アメリカに渡り名門コーネル大学を主席「グループ」で卒業。
ウォール街にある世界的投資会社モルガンスタンレーに入社し、数々の修羅場を潜り抜けてきました。
モルガンスタンレー退社後は自身のヘッジファンドを立ち上げ巨万の富を稼ぎ出し、その傍らで世界数十か国を旅行するアクティブは日々を過ごしていました。
そんなある日、母国である日本の金融リテラシーの低さが気になり、愛する日本国民に金融知識を授けるため帰国。
自身のyoutubeチャンネル、更に『世界初のバッジシステム』を搭載したSNS「ポストプライム」を立ち上げている投資家兼youtuber兼企業家なのです。
彼の異名、それは「ウォール街を勝ち残った男」。なんてカッコいいんだ。
・・・・そんなダンさんですがネットの評価はイマイチ。
2021年初頭「ゴールドは2000ドルを突破する」という伝説の動画を出すものの、結果は大外れ。
その相場観を各方面からいじられました。
その後も買い推奨したソフトバンクグループ株やトルコリラが奈落の底まで暴落したり、異常なまでにナスダック空売りにこだわったりと神がかったプレーを連発。
そしてサムネに自分の顔面を出さないと気が済まないナルシスト性も相まってすっかり株クラ(ネット上の個人投資家界隈)で大人気になったのでした。
爆発部門
バブルの様相だった2020年、2021年と比べ2022年は年始から株が下落基調。
去年までイケイケでFIREを口にしていた個人投資家たちは、口座資金がFIREしてしまいすっかり沈黙してしまいました。
ダンさんもその状況に呼応するかのようにサムネに炎エフェクトを頻繁に使うようになりました。
ところがダンさんはこれに飽き足らずタイトルに「爆発」「大爆発」というワードを多用するようになります。
なにも知らない人が見たら「どうしてこの人は燃えているんだろう」「この人は化学系の人なのかな」と勘違いされても仕方がないと思います。
そんなダンさんの爆発炎上系サムネでイチオシなのがこちらになります。
ダンさんのサムネの特徴として、自身の顔写真が使い回しをしすぎているためか滅茶苦茶荒っぽい画質となってる事が挙げられます。
その荒いダンさんの顔芸と相反するかのように燃えさかる背景が異様に綺麗です。
一体どこからこの背景を持ってきたのか分かりませんが、炎の中に兵隊か消防士のような男がいるのが確認できます。
他にも燃えさかる背景画像はいくらでもあったはず。
わざわざこれをチョイスしたダンさんの心理とはどのようなものだったのでしょうか。
相場の荒波に翻弄され炎上している個人投資家一人一人をモティーフにしている、とするのであればそれをただ睨みつけている高橋ダンと言う男はなんと冷たいでしょうか。
クラッシュ部門
2022年のダンさんは爆発言い過ぎ、と書きましたが彼の元祖パワーワードは「CRASH(クラッシュ)」です。
一時期はなにかにつけてクラッシュ言いまくっていたので、豆腐の角が欠けてもクラッシュって騒ぎそうとか散々ネタにされていたのを思い出します。
その昔クラッシャー・バンバン・ビガロというプロレスラーがいました。
名前に似合わず器用なレスラーであり、未だに語り継がれる名外人だったわけですが、それに掛けて『クラッシャー・ダンダン・ビガロ』というネタツイートをしたところ全くウケなかったことも併せて報告します。
さて、クラッシュ部門において私が選出したのが上の動画。
先ほどの爆発炎上系を引きずっているサムネに「ネタが被ってるじゃないか」と思う人もいるでしょうがちょっと待って欲しい。
このサムネは2021年のダンさんを象徴する「クラッシュ」に2022年現在の高橋トレンド「爆発炎上」をミックスした作品なのです。
温故知新というよりクラシカルなネタを現代の最先端風にリ・アレンジした至極の一品です。
一過性のモノを過去のままにしておかない、新参ファン獲得から古参ファンの更なる支持までを狙ったこの戦法は国内投資系youtuberトップクラスの登録者を誇るダンさんだけありますね。
呑気な高橋部門
ダンさんは自らを著名投資家ジムロジャースにならい「新・冒険投資家」と称していたくらいアクティブな方です。
「この世で一番大切な投資は自己投資」ともっともらしい事をいうダンさんは、その言葉の通りフットサルやウエイトトレーニングなど数々のアクションを起こしながら鋼の肉体を作り上げているのです。
ダンさんの行うスポーツの中にウィンタースポーツも含まれます。
特にダンさんはスノーボードが大好き。
今年初めも「明日僕はスノボーだから今日は早く動画収録して寝ますね」とウキウキしていたくらい彼はスノボーを愛しているのです。
しかし一方でダンさんはyoutuber。
常に動画作成のチャンスを狙い、大きなニュースが起きれば解説動画を出すのが彼の仕事でもあります。
趣味と仕事、その両立のためにダンさんはなんと雪山で速報動画をアップロードするという荒行を行ったのです。
それが今回のピックアップ作品。
雪山でゴーグルをつけてカメラからやや目線を外しているダンさん。
これだけならただのボーダーなのですが、是非高橋ダンのyoutubeにいきこの前後の動画を見て頂きたいと思います。
神妙な顔つきやひきつった顔で映るダンさんの動画の中にいきなりゴーグルダンさんが出てくるもんだから爆笑は必至です。
実際私はリアルタイムでこの動画がアップされた時あまりのインパクトにしばらく思い出し笑いが止まらなかったくらいです。
ちなみにこの動画、『スノーボードをしながら相場解説』ってタイトルですが中身を見てみるとほぼスノーボードの楽しさと「みんなも休みの日は相場の事考えちゃダメ」を語るダンさんが大半で解説要素がなにもありません。
たまにタイトルと中身が食い違ってるってところもダンさんがアンチを増やしてしまう原因だったりします。
激高部門
ダンさんが日本に来た理由は前述したように「日本人の金融リテラシーを上げるため」。
基本的に意識高めのダンさんは日本の政治、経済体制にも鋭いメスを入れます。
愛する日本のためなら多少言葉が厳しくなることも。
みんなの人気者でアメリカからきた投資家で日本の体制に一言持ってるってまるで厚切りジェイソンのようですが、ダンさんがジェイソンをライバル視しているかどうかは分かりません。
そのダンさんの日本に対する憤りが爆発したのがこの動画。
ダンさんは時々自分の顔にゲストの顔をセットにして動画を出す事がありますが大体傾向として政治家以外ではイーロンマスクと日銀の黒田総裁を起用してくるケースが多いです。
この動画でも黒田総裁を載せて、円安の怒りに震えるダンさんにビビっているかのような図式を演出しています。
それはまあいいのですが、当のダンさんの表情はこれ怒ってるんですかね?
顔が歪むほどの怒りの表情であるってのは見えなくもないですが、ダンさんの歯があまりにも綺麗すぎるのと喰いしばりが強すぎるせいでまるで下痢を我慢しているかのようにも見えます。
またまた炎で炙られてる演出(しかも下から)なので激辛カレー摂取後の腹痛に耐えているようにも見えてきましたし、人によって解釈が異なってくる一種のアート作品なのではないかと思っています。
準グランプリ
いよいよ高橋ダン2022年上半期最優秀サムネが決まります。
ダンさんファン全員がうなずく結果にならないことは最初から承知の上です。
その前に準グランプリの発表からしましょう。
私が選ぶ高橋ダンサムネ2022上半期、準グランプリはこの作品です。
まずこの作品、タイトルで「我慢できない」ってしてるのにサムネだと「我慢できぬ」ってなってる所が破壊力ありすぎます。
多分字数の都合で「できない」って入れられなかったので変更したんだと思いますが、横の自分の顔をもう少し小さくしたら余裕で入ってただろと。
例え表現が少し異なったとしても自分の顔面アピールを優先するダンさんから熱いインフルエンサー魂とぬぐい切れないナルシスト臭をジンジン感じちゃいます。
で、更に言うとダンさんの顔写真の髪の毛が一部若干垂れてるせいでゴキブリを一瞬連想させてしまう所がマイナスポイントです。
先ほど激高部門で「下痢に苦しんでそうな顔」と表現しましたが、こちらのサムネもそう見えてきてしまいます。
背景も黄色いし。
ちなみに何をダンさんは我慢できなかったのかと言うと、NYダウ指数を買うのを我慢できなかったという事でした。
ダンさんがこの動画を出して数日後、ダウはあっけなく大暴落をしたわけですがダンさんはちゃんと逃げられたのでしょうか。
グランプリ
いよいよ栄えあるグランプリ作品の発表です。
それがこちらです。
というわけでグランプリはこちらの「いよいよ裁きの日」に決まりました。
炎エフェクト、白い歯むき出しの顔とマストな要素はしっかりと満たした上でかまされるパワーワード「裁きの日」。
まるで田舎によく出没するキリスト教系集団のような言いっぷりです。
2021年、理論では完璧な空売りサインなのになぜか下がらない株価とバカにしてくるアンチたちに苦しんだ日々を今ここで晴らさんとばかりの気合入ったサムネ。
これこそ2021年の自分を脱し、2022年の高橋ダンを高らかに宣言する分水嶺的動画と言えるでしょう。
インパクト、デザイン、そして歴史的背景。
私はこれがグランプリにふさわしいと思います。
参考 2021年 年間グランプリ作品
最後に昨年の高橋ダンサムネグランプリをの年間大賞を紹介しておきましょう。
これが出るまでのダンさんは結構サムネが丁寧な作りだったり釣りタイトルを使わなかったりしていました。それなりに良心的だったのです。
ところがこのインパクトしかないサムネ動画が50万近くの再生回数を叩き出す衝撃の結末に。
これで完全にダンさんは分かってしまったのでしょう。
「真面目に作るよりインパクト重視で作った方が皆注目する」という事に。
ダンさんはyoutuberであるため、再生回数に応じて入るマージンはやはり気になる所です。
ある意味ダンさんがyoutuberとして一歩踏み出すと共に「金融リテラシーを上げる」という本来の目的から後退してしまった事を象徴する動画でもあるのです。
ちなみに動画内容としては日本の課税制度について論ずる真面目なものですので興味ある人はご覧になってください。
これからもダンさんを応援しよう
以上、小馬鹿にしたようにダンさんを取り上げてきた私でありますが、実のところダンさんは尊敬しています。
ルックスや肉体といった所はもちろんですが、ダンさんの「自己と時間への投資」という考え、現在の資源高を見越したコモディティ投資の勧めを昨年から行っていた所、そしてなにより今年はヤバい年になると年始に警告していたところなど流石は自称元ウォール街ヘッジファンド出身者なだけあると感心する所は数限りなくあるのです。
ダンさんの著した「自分を最大限運用する方法」という本は手元に置いてあり、時折読み返したりしています。
値段相応のリターンがあるかと言えば微妙ですが、そこそこ参考になります。
ダンさんの変顔やアホみたいなサムネを通して一人でも多くの人が(いびつな入り方だとしても)投資に興味を持ち、その中で自らの金融リテラシーを磨いていけば自ずと日本国もダンさんの理想に近づいていくのではないでしょうか。
ダンさんはそんな事思っているかどうかは知りませんが、今日も明日も明後日も面白いサムネを作っていく事でしょう。
2022年下半期も高橋ダンさんの活躍から目が離せません。