天ぷら
野菜をたくさんいただいた。
天ぷらしたい。
気持ちに忠実に、はじめての天ぷらを。
なす、中3つ。
ピーマン、中3つ。
ちくわ、2本。
玉ねぎ、1/4こ。残り物。
にんじん、半分。残り物。
ゆで卵、1こ。
ウィンナー(香薫)、3本。
はじめてなのに、ゆで卵の天ぷらとかやりたくなっちゃう性格。
なすは大きめの乱切りにした。
揚げやすいかなと思って。
ピーマンは半分こ。
ちくわは小さくころころサイズ。
玉ねぎは細めのくし切り。?
にんじんは太めの細切り。?
市販のてんぷら粉で指示通りに衣をつくる。
想像より重たい感じの衣だ。
まずは、なすに衣をつけて油にどん!
鍋の内側が白いから、油がきれい。
そこに浮かぶ、なす。
なんか衣が堅そうだな~。
よくわかんないけど、そろそろかな。
えい、引き揚げろ!
次は、ちくわ。
そのまま食べれるし、火の通り気にせず揚げる。
ころころしててかわいい。
玉ねぎ、にんじん、ピーマン。
難しいことはわからない!
とにかく揚げろー。
ドキドキゆで卵。
油が減っていて、まるまる油に浮かばない。
あちゃー。
衣がはがれつつ引き上げる。
ふー、終わった。
あ!
ウィンナー。
出来上がった頃には、もう胃袋は満たされていた。
つまみ食いって料理する人の特権だ。
天ぷらは、お蕎麦屋さんか実家で食べるものだった。
何が食べたい?と言われた時に「天ぷら」と何度か答えた。
面倒がりながら、何種類もの天ぷらを揚げてくれた。
親なら当たり前だと思っていた。
子供が帰ってきたら、食べたいもの食べさせたいものでしょ、親って。
果たして、どうなんだろう。
私は親じゃないからわからないし、
親になった私が感じたことが、すべての親が感じるわけじゃない。
レモンサワーで天ぷらを食べる。
結局、半分くらい食べた。
垂れ流してたテレビから
「みんな違ってみんないい」という風潮に問題を投げかけている。
それ、なんか分かるんだよな。